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2023-07-17

4年ぶりのNOAH札幌大会を前に拳王がトークショーで語った胸の内「N-1をG1以上に白熱したリーグ戦にする」【週刊プロレス】

NOAH「N-1 VICTORY 2023」8・19&20札幌2連戦のプロモーションとして7月17日、拳王が札幌駅直結のHMV札幌ステラプレイス店でトークショー&サイン会をおこなった(MCは「ラジプロ!」(HBC)のあらいけいパーソナリティー)。

「G1 CLIMAX 33」での清宮海斗の勝利を目撃したファンはもちろん、この日のスターダム札幌大会の観戦を終えて駆けつけたファンの姿も見られた。また札幌だけでなく北海道各地に加え、埼玉からこのトークショーを目的に来た熱心なファンもいたほど。大半が「拳王チャンネル」の視聴者で、あらためて発信力の強さが証明された形だ。

「札幌のクソヤローども、今日はたくさん来てくれて、どうもありがとな。少ない時間だけど、一緒に楽しもう」とあいさつした拳王だが、コロナ禍もあって札幌の地を訪れるのは前回のNOAH札幌大会(2019年4月14日、ススキノ・マルスジム)以来、実に4年ぶり。その直後の同年5月に金剛を結成したが、札幌のファンに金剛をお披露目することなく自身のデビュー15周年大会だった6・24徳島で解散してしまった。その理由を説明するところからトークショーは始まった。

「金剛を4年間続けてきて、もちろん居心地はよかったし、先頭を走ってきた。NOAHだけでなくプロレス界でも先頭を走ってるユニットだと自分は思ってて、自分は全日本の世界タッグ、ドラゴンゲートのツインゲートのチャンピオンだったし、人気のあるユニット、ロス・インゴベルナブレス・デ・ハポンと毎年、軍団抗争もやってきた。でもNOAHが一番にならないといけないと考えた時、金剛をこれ以上続けててもトップは走れると思うけど、これ以上刺激のあるものをNOAHに持っていくという考えができなかった。安定してても、それ以上、大きなものは生まれない。もっと大きな、NOAHをもう一つ二つ上のステージに持っていけるようにいろいろ考えた時に、“安定してては進化はなし”と考えて解散した」

6・24徳島を前に解散の意思をメンバーに伝えたところ、「みんな納得してくれた」そうだ。そして「金剛のメンバーは強い信念を持ってるし、これからもその気持ちを持って闘っていくと思うので、元金剛のメンバーをよろしく」とファンに伝えた。今後に関しては、「金剛を解散したわけだから、もっと刺激のあるものを生んでいけないといけないという考えを持ってて、自分の中でビジョンは浮かんでるんだけど、今ここでは言わない」ともったいぶった。

自身はメインカードにこそ名を連ねていなかったが、2日前のNOAH7・15後楽園大会は立ち見客が出るほどの盛況に終わった。その風景に関しては、「俺が望む後楽園の風景が見られたんで、これを続けていけば、俺が望む立ち位置にNOAHが行くと思う」と口にした。

そして8・6横浜武道館で開幕する「N-1 VICTORY 2023」に関しては、「もちろん俺が優勝するけど、清宮に『優勝してこい』って言ったのは、時期をずらしてじゃなく、旬のうちにN-1優勝者とG1優勝者のシングルマッチをやりたい。そうすればまた刺激的なカードが生まれる。ただ、清宮がN-1に出ないことをいいと思ってるわけじゃない。でも出ないことをいい方向に持っていくために、そう提案した」と語った。

清宮と優勝者同士のシングル対決という目標だけでなく、同じAブロックに組み込まれたGHCヘビー級王者であるジェイク・リーとの直接対決も、拳王の中では大きなウエートを占める。「リーグ戦で勝って、アイツから逆に『(拳王を)挑戦させてくれ』『オマエを倒したい』って言わせたい。Bブロックに関しては、潮崎豪には(7・15後楽園で)負けてるから借りを返したいっていう気持ちからすれば潮崎に上がってきてほしいけど、中嶋勝彦も前回(5・31新宿)は(45分時間切れ)引き分けで終わってるから、どっちが上がってきてもいい。どっちであっても倒したい相手」と優勝決定戦のカードを見据えている。

清宮がG1に出場、「N-1 VICTORY 2023」には全日本プロエスから安齊勇馬がエントリーされるなど他団体との交流が活発化しているが、拳王は「プロレス界のためにはならないかなと。自分の団体をもっとしっかりするためにも、新日本のG1のすぐあとというちょうどいい時期にN-1っていうシングルのリーグ戦があるわけで、G1以上に白熱したリーグ戦にする、そこだけを見て1カ月、しっかりと努力していきたい」と締めくくった。

橋爪哲也

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週刊プロレスNo.2253 (2023年7月26日号/7月12日発売) | 週刊プロレス powered by BASE

今週号の表紙は新日本が「令和闘魂三銃士」と名付けた3人…海野翔太、成田蓮、辻陽太です。「G1 CLIMAX」開幕直前に注目3選手を単独直撃。また今年は前人未踏の3連覇がかかるオカダ・カズチカにも話を聞いてます。付録として毎年恒例の「G1観戦ガイドブック」がBOOK in BOOKとしてついているので開幕前に必読。新日本の試合はアメリカから初上陸となるSTRONG後楽園2連戦のリポートも。新日本関連ではSTRONGで葛西純とのタッグ、モクスリーとのシングルで強烈なインパクトを残したエル・デスペラードが他団体参戦へ向けてFREEDOMS、DDTのリングに登場して精力的な動きを見せているのも要チェック。NOAHは八王子大会を詳報。金剛解散後、初のNOAHでの試合となった拳王はメインで青の新コスチュームを披露。これまで敵対してきた清宮海斗との注目タッグは試合後のマイクに注目。そのほかGHCナショナル選手権、全日本からGHCジュニア挑戦表明に青柳亮生が登場した試合もリポート。東京女子は大田区ビッグマッチを開催。瑞希vs伊藤麻希のプリプリ王座戦をはじめ、4大タイトルマッチ中心に詳報。スターダムは後楽園で世代闘争イリミネーションマッチほか、安納&なつぽいのタッグ王座挑戦表明も。そのほか全日本・横浜、DDT新宿、ドラゲー後楽園&大阪、大日本・札幌、FREEDOMS後楽園、ガンプロ大田区、ZERO1新木場など掲載。【注意】発送後の返品・返金は原則不可とさせていただきます。送料は無料ですが、第三種郵便での発送となります。約1週間でのお届けとなります。土日祝日の配送がありません。また、事前に購入されても発売日にお届けすることは、お約束できません。ご了承ください。

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