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2023-07-25

【展望】競泳世界選手権4日目/瀬戸大也、ふたつ目のメダル獲りへ!

400m個人メドレーで世界新記録を樹立したマルシャン(左/フランス)をたたえる瀬戸(写真◎Getty Images)

26日、福岡世界選手権の競泳は4日目を迎える。前半戦最終日のこの日も午前に行われる予選には、期待の日本選手が続々と登場する。

 女子50m背泳ぎには高橋美紀が出場。現実的には厳しい勝負になりそうだが50m種目はわずかな違いが勝負を分ける。まずは準決勝進出を果たしたい。この種目の注目はキャサリン・バーコフ(米国)。「背泳ぎ」「バーコフ」でピンときた方はなかなかのスポーツマニア。1988年ソウル五輪の100m背泳ぎで金メダルを獲得した鈴木大地(現・日本水泳連盟会長)が優勝を争ったデビッド・バーコフの娘だ。同胞のリーガン・スミスとの優勝争いとなりそうだ。

 男子100m自由形には4月の日本選手権で日本新を樹立した松元克央が出場する。しかし、日本記録保持者の松元でも100m自由形は決勝ラインギリギリ。この種目で決勝に進出すれば「快挙」とも言えるだけに、なんとか決勝進出を果たしてほしい。海外勢では18歳の世界記録保持者のダビド・ポポビチ(ルーマニア)を中心に、今年、アジア新を樹立した中国の18歳・潘展楽、昨年のブダペスト世界選手権で200m自由形2位の韓国のファン・ソヌと、9月より行われる杭州アジア大会でライバルとなるアジア勢にも注目だ。

 男子200m個人メドレーには瀬戸大也と小方颯が登場。瀬戸は初日の400m個人メドレーで銅メダルを獲得したが、その勢いに乗ってこの種目でもメダル獲得となるか。初出場となる20歳の小方はジュニア時代から日本代表を背負う逸材嘱望されてきた選手。瀬戸と萩野公介がつむいできた日本男子個人メドレーの系譜を引き継ぐためにも決勝進出を果たしたい。

 そして女子の200mバタフライにも期待の2選手が出場する。4月の日本選手権で優勝した三井愛梨は大学1年生で今、伸び盛りの選手。昨年夏から日本選手権までで1秒以上も自己ベストを更新している。その勢いで挑み、決勝で自己ベストを更新することができればメダル獲得の可能性も十分にある。そしてもうひとりの代表の牧野紘子もジュニア時代から日本のトップを泳いできた選手。一時は低迷した時期もあったが、再びはい上がってきて今回、代表権をつかんだ。牧野のこの種目の自己ベストは2017年に記録したもの。これを更新できれば、十分に上位を望めるだろう。

 そして男女2人ずつが泳ぐ混合400mメドレーリレーには男女の各種目のエースが登場。メンバーはまだ発表されていないが、五輪種目だけにベストの布陣で臨む日本チームに期待しよう。上位に進出してパリ五輪の出場枠確保へ優位に立ちたいところだ。

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