BBMカードの編集担当が、担当アイテムへの思い入れなどをお伝えしたいこの連載。今回は3月に発売した「ICONS-FIREBALLER-」の担当者が、入社当時の週刊ベースボール編集部時代に最も衝撃を受けた速球投手のお話です。
毎回、ワンテーマに特化した選手セレクトで人気のブランド『BBMベースボールカードセット ICONS』。2020年版のテーマは「FIREBALLER=速球投手」でした。これにかけて、入社当時は週刊ベースボールでプロ野球取材を担当した私の一番印象に残っている速球投手のことを書いてみたいと思います。
初めて訪れた宮崎・日向市での近鉄キャンプのこと。当時の近鉄といえば、真っ先に名前があがるのは野茂英雄でした。トルネード投法からの豪速球とフォークボールを武器に、ルーキーでいきなりパ・リーグの投手タイトルを総なめにし、後にはMLBでノーヒットノーランを2度も達成。しかし、ブルペンで捕手のすぐ近くから投球を見たとき、野茂以上に衝撃を受けたのが2歳年下となる赤堀元之の速球だったのです。
野茂の速球は、大砲のようにズドーンと一直線に捕手のほうへ向かってくる。それまで画面を通じてや球場の記者席から見て抱いていたイメージと、さほどかけ離れてはいませんでした。「やっぱり、すごいな」。しかし、赤堀の糸を引くようにスーッと近づいて来て途中からグーンと浮き上がるような球道には、「え、何これ!?」と思わずのけぞらずにはいられなかったものです。
かれこれ30年近く前となる当時、まだ数えるほどだったとはいえ、野茂を含め150㌔を超えるスピードを出す投手はいなかったわけではありません。その後、他球団の担当も経験して素晴らしい投手のブルペン投球を数えられないほど目にしてきました。
それでも、MAXで140㌔台後半だったとされる赤堀のあの球道は、いまだに驚きをもって脳裏に焼き付いています。
16BBM/クラシック No.086 赤堀元之
伝え聞くところでは、今回のICONSのラインアップに入っている藤川球児(阪神)の「火の玉ストレート」が近いように思えるものの、全盛期の藤川の投球を間近で見る機会はなかったので、残念ながら比較は不可能。だから、速球と言われてナンバーワン投手として思い浮かべるのは、若き日の赤堀のベビーフェイスなのです。
赤堀はその1992年、最優秀救援だけでなく、最後は規定投球回にも到達して防御率1位のタイトルに輝きました。ペナントレース終盤、シーズン初先発した試合で完封勝利という離れ業も演じての快挙です。以降3年連続を含む最優秀救援のタイトル5回は、江夏豊、佐々木主浩と並ぶNPB最多記録。現在は中日で投手コーチを務めていますが、選手時代の実績も、もっともっと評価されるべきレジェンドの一人だと思っています。
20BBM/ICONS FP09 藤川球児(神)
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