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2023-08-29

京都に根づけ! 3年前、コロナ禍にやけくそで始めた「木屋町わいわいフェスタ」【週刊プロレス】

8月27日、京都・ヒューリックホール京都で開催された「木屋町わいわいフェスタ」。メインでは京都出身の3選手がトリオを組んで、GLEATのBULK ORCHESTRAを迎え撃った

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1993年に閉校した京都市立立誠小学校の校舎を利用して誕生した施設「ヒューリックホール京都」(京都市中京区)で8月27日、「木屋町わいわいフェスタ」が開催された。

同イベントは3年前にスタート。第1回はコロナ禍でさまざまなイベントが中止・延期されていた時期で、プロレスも政府からの要請で活動をストップ。ようやく無観客でのインターネット配信大会で活動を再開し、収容人数などの制限を設けながら様子を見ていた時期。

同イベントを主催するRプランニングは、京都市内に事務所を構え、プロレス大会の会場設営やチケット販売、当日の運営などの仕事を請け負う会社。しかしコロナ禍で興行が開催されなくなり、依頼はゼロに。収入減が閉ざされてしまった。

地元を中心に活動するプロレスラーも仕事がなくなり、トレーニングを続けるにも試合の予定が全く入らないのでモチベーションを維持するのが難しい。

「このままずっと待ってても先が見えなくなるばかり。皆さんクラスターが発生することを恐れてなかなか踏み出せなかったんでしょうが、もし何かあったら僕が責任取ればいい」と考えたのに加え、これから活動を再開するにあたって「こういう対策をすれば会場を貸してもらえるという実験をするという意味」を考え、開催に踏み切った。

「当時、京都も観光業は大打撃を受けていてヤバい状況。だったら、観光以外のイベントで京都に来てもらおう、京都で楽しんでいってもらおうと。京都には伝統的な文化やファッション、料理もありますし、それらも含めて楽しんでもらえたら。町おこしも兼ねてやらしてもらおうと考えました」とRプランニング山内良代表。

とは言いながらも、一方では「やけくそですよ。下請けの仕事はすべてなくなったし、やることなくなってヒマになったし。でも、何かやらないとって。背に腹は代えられないとなって始めました」と本音も漏らした。

地元が主催してのイベントプロレスは、全国各地で開催されている。「木屋町わいわいフェスタ」としては、「やっぱり京都なので、試合以外に出ていただくアーティストにしても京都で活動されている方や、京都生まれ、もしくは京都在住の方。参戦していただくレスラーも、できるだけ京都にこだわって。もともと京都ってイベントごとを開催するには難しい土地柄で。プロレス界においても京都はちょっと軽視されてるっていうか、ビッグマッチは大阪が中心になってますし、京都のプロレスファンからすれば、ナマでプロレスを見る機会はすごく少ない。京都出身の選手にしても、東京や大阪に出ていかないと活躍の場はなかなか与えられない。そういった選手が東京や大阪で経験を積んできた成果を、チャンピオンになったならその姿を、地元で見てもらえる場を提供しようと考えてます」。

この日のメインでは、京都出身の3選手(三原一晃、谷口弘晃、エイサー8)がトリオを組んで、GLEATを席巻しているBULK ORCHESTRA(河上隆一、クワイエット・ストーム、チェック島谷)を迎え撃つカードが組まれた。ほかにもARASHI、“brother”YASSHIがガイ旋マッチをおこない、会場を大いにわかせた。

また試合の合間では浴衣ファッションショーも催されたが、アフリカの生地やデザインを和装に取り入れるといった趣向を凝らし、外国人のモデルを登用するなどで新たな魅力を伝えた。

最後に山内代表は、「これまで京都では、CMLL JAPANや京都プロレス、京都カス野郎プロレスなど先輩方が何とか根付かせようと頑張ってきました。そのいずれにも携わってきたので、なんとか先輩方の思いを受け継いで、この業界における自分の集大成として、このイベントを京都に定着させたいですね。“MADE IN KYOTO”にこだわって、できれば“京都尽くし”のイベントにしていきたいですね」と語った。

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週刊プロレスNo.2260 (2023年9月6日号/8月23日発売) | 週刊プロレス powered by BASE

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