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2023-08-25

記録から見た新日本「G1 CLIMAX」世代闘争的決勝戦の戦績は上の世代から見て13勝7敗! 第20回以降は外敵の決勝進出なし【週刊プロレス】

1999年の中西学vs武藤敬司

33回目を迎えた「G1 CLIMAX」の決勝戦はオカダ・カズチカvs内藤哲也だった。16回目からは毎回、外国人選手もエントリーされているが、過去6回を除けば日本人対決で優勝を争っている。ファイナリストとなった外国人レスラーはリック・リード(第2回)、カール・アンダーソン(第22回)、ケニー・オメガ(第26、27回)、ジェイ・ホワイト(第29回)、ウィル・オスプレイ(第32回)の5人のみ。今回は優勝決定戦のカードの記録をあれこれ分析してみる。

日本人同士の優勝決定戦となったのは過去27回あるが、同世代対決となったのは意外と少ない。第1回(1991年)の蝶野正洋vs武藤敬司、第4回(1994年)の蝶野vsパワー・ウォリアー(佐々木健介)、第5回(1995年)の武藤vs橋本真也、第8回(1998年)の橋本vs山崎一夫、第13回(2003年)の天山広吉vs秋山準、第16回(2006年)の天山vs小島聡。今年の内藤vsオカダも年齢的には内藤が上だが、キャリア的には同世代だといえるだろう。

それ以外の日本人対決は世代闘争の側面も持ち合わせていたが、結果は上の世代から見て13勝7敗。それでもTV生中継された第9回(1999年)、中西学がアルゼンチン・バックブリーカーで武藤からギブアップを奪って優勝したシーンが強く印象に残っているなど、「G1 CLIMAX」が世代の壁をぶち破る舞台になっている。

また外敵としてエントリーされたのは、第3回のWAR勢を除けば、天龍源一郎(第8回、第14回)、髙山善廣(第12回、第14回、第21回)、秋山(第13回)、鈴木みのる(第14回)、川田利明、藤田和之(ともに第15回)、小島(第16回、第20回)、曙、ミラノコレクションA.T.(ともに第17回)、大谷晋二郎(第18回)、田中将斗、大森隆男、TAJIRI、杉浦貴(ともに第19回)、潮崎豪(第20回)、丸藤正道(第22回)、飯伏幸太(第23回)、中嶋勝彦(第26回)、清宮海斗(第33回)。このうち決勝まで進出したのは、髙山、秋山、藤田、小島の4選手5回。優勝を飾ったのは第20回の小島のみ。その小島が優勝した2010年以降は、新日本レギュラー選手同士の優勝決定戦になっている。

最多優勝は蝶野の5回で、それをオカダだが4回で追っているが、最多優勝決定戦進出となると、棚橋が6回で蝶野と並ぶ。それを5回のオカダが追い、天山、中邑真輔、内藤、飯伏が4回で続く。

第三世代以降で準優勝を経験せず初優勝を果たしたのは、中西(第9回)、永田(第11回)、後藤洋央紀(第18回)、オカダ(第22回)、ケニー・オメガ(第26回)の5人。うち、初参加初優勝を飾ったのは後藤、オカダ、ケニーである。

日本人vs外国人となったのは、蝶野vsルード(第2回)、オカダvsカール・アンダーソン(第22回)、ケニーvs後藤(第26回)、内藤vsケニー(第27回)、飯伏vsジェイ(第29回)、オカダvsオスプレイ(第32回)の6回のみ。ただ、まだ外国人同士の優勝決定戦は実現していない。

橋爪哲也

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