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2023-08-29

内藤哲也の40代「G1 CLIMAX」優勝は史上4人目。年齢から見た来年の優勝候補筆頭は?【週刊プロレス】

今年のG1を制した内藤哲也

33回目を迎えた今年の「G1 CLIMAX」は内藤哲也の優勝で幕を閉じたが、40代でのG1制覇は長州力(第6回)、蝶野正洋(第15回)、棚橋弘至(第28回)に続く史上4人目だった。第3回で優勝した藤波辰爾は39歳7カ月と、40代突入直前で栄冠をつかんでいるのは“G1意外史”の一つ。さて記録から見たG1 CLIMAX、今回は優勝年齢から来年の優勝最有力選手を割り出してみる。

これまで130選手がエントリーしている「G1 CLIMAX」。過去の最高齢出場は第24回の天龍源一郎で54歳6カ月。ただ2020年に鈴木みのるが50歳3カ月を記録して以降、50代の参戦はいない。2017年に第三世代の永田裕志が49歳3カ月、小島聡が46歳11カ月、その前年に天山が45歳4カ月で最後のG1出場となっていることから、暗黙のうちにG1では“50歳定年制”が敷かれていると考えられる。

20代でG1優勝を果たした選手は、蝶野正洋、棚橋弘至、後藤洋央紀、オカダ・カズチカの4選手。最年少優勝はオカダで、第22回(2012年)に24歳9カ月で記録。2年後に2度目の優勝を果たして、20代で2度の優勝を記録している。ほかに20代で2度の優勝を飾っているのは、第1回、第2回を連覇した蝶野だけである。

令和三銃士として今年のG1に初出場した海野翔太が26歳、成田蓮が25歳。またNOAHから参戦した清宮27歳とあって、彼らのいずれかが優勝を果たしていれば、蝶野、オカダの記録に並ぶ可能性は大いにあったが、いずれも決勝トーナメントには進出できず。その点では2位ながらAブロックを勝ち上がった22歳のヒクレオが最も可能性が高いといえる。

33回の歴史を誇るG1において、20代同士の決勝戦となったのは第1回の蝶野(27歳10カ月)vs武藤敬司(28歳8カ月)ただ1度。また20代で決勝戦まで進んだものの準優勝に終わったのは、第4回のパワー・ウォリアー(28歳0カ月)、第7回の天山広吉(26歳4カ月)、第14回の棚橋弘至(27歳9カ月)、第19回の中邑真輔(29歳6カ月)、第21回の内藤哲也(29歳1カ月)、第29回のジェイ・ホワイト(26歳11カ月)、第32回のウィル・オスプレイ(29歳3カ月)の7人いるが、そのうち20代で優勝しているのは棚橋だけである。

なお、最年少記録を樹立したオカダではあるが、デビューからの最短優勝記録は後藤の5年1カ月だ(オカダの記録は7年11カ月)。

さて、優勝者を年齢別に見てみると、20代が4人で6度、30代前半が12人で14度、30代後半が8人で9度、40代が4人で4度となっている。

過去のデータからすると30代前半が最も優勝に近いことになるが、この時期がレスラーとして体力、気力だけでなく、試合運びやリーグ戦の闘い方などベテランならではのインサイドワークも充実しているからだろう。

20代、30代前半、30代後半、40代と、いずれの年代でも優勝をしているのは棚橋ただ1人。その点でも“逸材”を証明しているといえよう。30代後半に突入したオカダがこの記録に並ぶには、まだ5年以上が必要だ。

過去33回の優勝者の平均年齢は30.9歳。年齢別では31歳と37歳がそれぞれ4回の優勝で最多。続いて3回が、32歳、33歳、34歳となっている。このデータからすれば、来年31歳となる辻陽太が最有力候補となるが、さて……。

橋爪哲也

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