BBM毎年恒例のチーム別カード「チームパック」も、7月までに12球団すべてが発売となりました。おかげさまで昨年以上の盛況となり、盛り上げてくださったカードファン、プロ野球ファンの皆さんに心より感謝いたします。
そんな皆さんと同じぐらい、このアイテムを大切にしているのが、BBMの制作ディレクター陣。それぞれが担当したチームパックにはこだわりも愛着もたっぷりなんです。
昨年に引き続き、そんな思いを皆さんにお伝えするこの企画、「ベストカード」と「こだわりカード」の2つをそれぞれの担当に聞いてみました。
まだまだコレクションを続けていただければと思っていますので、ディレクターの心の叫びをその参考にしてもらえればうれしいです。
おかげさまで連日、多くの方にアクセスいただいたこの連載も、ついに今日がラスト。7月発売の楽天と中日をお届けします!
このサブセット「Fans’ Favorite(ファンのお気に入り)」では嶋基宏、今江、オコエ瑠偉の3選手をカード化しました。
今江は15年オフにロッテから楽天にFA移籍したものの、故障などもあって成績を残せず、FA移籍失敗選手の典型のようになっていたのですが、今季突如復活。低迷するチームの中で最多となる安打をマークし、打撃ベスト10にも名を連ねています。6月半ばの梨田昌孝監督の辞任以降は四番に座り、PL学園の先輩でもある平石洋介監督代行を助けています。
今季最下位に低迷する楽天にあって、驚きの復活を遂げた今江をベストカードに選びました。
E75 今江年晶
インサートカード「先発投手陣」には「ROLL THE DICE(サイコロを転がせ)」というサブタイトルを付けて、カードデザインにもサイコロがあしらわれています。
「投手が投げないとゲームは始まらない」とは、よく言われるところですが、「まずは、サイコロを転がせ!」と苦戦が続く楽天の先発投手陣を叱咤すべく、このようなタイトルを付けてみました。
5月以降7連勝を続ける岸は、安定した投球で防御率1位を争っていますが、タイトル獲得となるでしょうか。
RD1 岸 孝之
今年のプロ野球界を代表する出来事である松坂大輔の復活劇をサブセットの3枚で表現しました。
2015年のNPB復帰後では初先発となる4月5日の巨人戦での今季初登板に始まり、4月30日のDeNA戦での初勝利、2勝目を挙げた5月20日の阪神戦をカード化しています。
阪神戦ではプロ初のマルチ安打を放ったことから、珍しい打撃写真を使いました。デザインは、プロ野球ファンにとって記憶に残る姿であるという意味を込めて、「本」をイメージしてみました。
D71 松坂大輔
D72 松坂大輔
D73 松坂大輔
故障から復活し、息の長い活躍を見せているベテラン投手を取り上げたのがこのインサート。
銀紙を使うことで一般的には華やかさが前面に出るインサートにおいても、歴戦の強者である彼らのイメージにあう重厚感のあるデザインを重視するために、あえて背景に黒を使いました。加えて、背景にあしらった顔写真によってメタリックのような質感が生まれ、より渋いテイストを強調できたと思います。
若手で構成されたUp Nextはポップで派手な色使いにしており、Tough Enoughは真逆のデザインコンセプトにすることで両方がより映えることを狙いました。
TE1 岩瀬仁紀