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2023-11-07

【しゅりんぷ池田のカード春秋】背番号2の強打者

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最多安打と打点王の2冠に輝いた牧秀悟

 先日発売となったオールスポーツカード「INFINITY」に収録されているプロ野球選手の一部は侍ジャパンのユニフォームで登場しています。今季全143試合でDeNAの四番を務め、最多安打と打点王の2冠に輝いた牧秀悟もその1人なのですが、今春のWBCでは背番号3を着けていたのですね。この際に2番を着けたのは源田壮亮でした。確かに2番と言えば、源田のような堅守&俊足のいぶし銀タイプの選手が着けることが多く、牧のようなスラッガータイプの選手には3番のほうが似合いますね。2番を着けた強打者というと、プロ野球史を振り返っても、城島健司、小笠原道大ぐらいのものでしょうか。

 牧が入団した20年オフに2番の前任者・ロペスが退団することになったこともあって、たまたま回ってきた背番号なのでしょうが、牧にとっては母校・中大の大先輩に当たる、70年代の大洋でトップバッターとして活躍した中塚政幸が着けた番号でもありました。

 牧の今季の活躍に鑑みれば、松原誠〜村田修一〜筒香嘉智と渡ってきた球団伝統のスラッガー番号25を引き継いでも良かったのでしょうが、強打者としては異色の2番で通すのも面白いかもしれません。

 牧は今季全143試合で二塁を守ったのですが、強打の二塁手というのも、また異色です。近年は山田哲人、浅村栄斗と二塁を守るスラッガーも出てきましたが、伝統的にはこちらも、いぶし銀タイプの選手が多かったポジションです。そういう意味で、二重に〝異色〟な強打者・牧が今後どのように成長していくのか楽しみですね。

(週刊ベースボール2023年11月13日号 掲載記事再編)
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