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2024-05-02

【BBMカードコラム】あの日植えられた苗木の名前は。/2024BBMベースボールカード 1stバージョン

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1パック200円→300円に価格変更
2013年から1パックの値段が200円から300円になり、それに伴って、さらに仕様を強化させていくことになる。2014年は従来のカード構成を一新。90年代からずっと続いてきたタイトルホルダーのサブセットやベストナイン、ゴールデングラブのインサートが姿を消した。サブセットのクロスシリーズもこの年は作らず、代わりに「エース」、「主砲」、「若手」、「ベテラン」、「守備の要」、「守護神」とテーマを分けたサブセットを展開。メモラビリアカードは2種に戻ったが、ホロ加工を施した高級仕様にグレードアップさせた。直筆サインカードは「ART of AUTO」というタイトルで展開され、一部の球団では現役選手による直書き版も投入されている。

2014BBMベースボールカード 1stバージョン/岸 孝之(西)ART OF AUTO
2014BBMベースボールカード 1stバージョン/岸 孝之(西)ART of AUTO

2015年はお客様からの要望を受け、サブセットのクロスシリーズが再登場。2016年はクロスサインでホロ加工のスペシャル版が初めて制作され、人気のあったルーキーパラレルも銀紙仕様で久々に復活。さらに、現在に続く名インサートの3Dクロスもこの年がお披露目だった。「クロスシリーズで3Dカードを作りたいんですけど……」と担当デザイナーに相談したら、「そんな無茶な……」と最初は絶句されたのも今では笑い話だ。

2016BBMベースボールカード 1stバージョン/大谷翔平(日)3D CROSS FREEZE
2016BBMベースボールカード 1stバージョン/大谷翔平(日)3D CROSS FREEZE

2017年にはレギュラーカードで写真違いのシークレット版を初めて設定し、クロスサインのコンボ版が初登場したのもこの年。インサートには懐かしのルーキーカードを復刻した「ルーキーカードリプリント」も制作されていた。2018年からは和風インサートシリーズの「JAPONISM」が始まっている。2020年にはレギュラーにウルトラシークレット版が追加され、インサートには「CROSS FOIL SIGING」が「1stバージョン」に初登場。さらに、直筆サインカードでも懐かしのBBMカードを使ったバイバックサインが投入されるようになった。

2017BBMベースボールカード 1stバージョン/吉田正尚(オ)レギュラーシークレット版
2017BBMベースボールカード 1stバージョン/吉田正尚(オ)レギュラーシークレット版

2018BBMベースボールカード 1stバージョン/福浦和也(ロ)JAPONISM
2018BBMベースボールカード 1stバージョン/福浦和也(ロ)JAPONISM


2020BBMベースボールカード 1stバージョン/戸郷翔征(巨)CROSS FOIL SIGNING
2020BBMベースボールカード 1stバージョン/戸郷翔征(巨)CROSS FOIL SIGNING

2020BBMベースボールカード 1stバージョン/柳田悠岐(ソ)バイバック直筆サインカード
2020BBMベースボールカード 1stバージョン/柳田悠岐(ソ)バイバック直筆サインカード


1パックが400円となった2022年からは、スーパーウルトラシークレット版と新高級インサートの「AMAZING」を投入。BBMの伝統でもある箔サインパラレルは10枚限定のパープル箔版が新たに設定されたのに加えて、スカイブルー箔の1of1パラレルが復活。赤箔サイン版を含めた25枚以下のシリアルで特殊ホロ加工が採用され、より豪華な仕様となった。ルーキーパラレルもメタリック調の銀紙に変更し、一層の強化が図られた。

2022BBMベースボールカード 1stバージョン/吉田正尚(オ)AMAZING
2022BBMベースボールカード 1stバージョン/吉田正尚(オ)AMAZING

記憶にも新しい2023年版は、カルテットメモラが復活。そして、最新の今年版では、そのメモラビリアカードでコンボボタンとカルテットボタンがシリーズ初登場となっている。

2024BBMベースボールカード 1stバージョン/山下舜平大(オ)× 佐々木朗希(ロ)コンボボタンカード
2024BBMベースボールカード 1stバージョン/山下舜平大(オ)× 佐々木朗希(ロ)コンボボタンカード

2007年以降の「1stバージョン」の内容を大まかに振り返ってみたが、試行錯誤を繰り返してきた歴史をお分かりいただけただろうか。成功もあれば、失敗もあった。もちろん、苦労も大きかった。それでも、ブランドとして育っていく姿を見られた喜びは、何ものにも代えがたいものだったと、あらためて感じる。

樹木に例えるなら、「理想=幹」ということになるのだろうか。91年に植えられた1本の苗木は、枝葉を少しずつ伸ばしながら、幹を太らせ、年輪を重ねるように成長してきた。33年前のあの日から、理想を追い、様々な仕様を加えることで、本場のベースボールカードにも負けない独自の進化を続けてきた。そんな「BBMベースボールカード」を、これからもよろしくお願いいたします
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