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2024-04-30

【週刊プロレス】マリーゴールドの石川奈青が旗揚げ戦必勝祈願「プロレスラーとして絶対に勝ちたい!」“お芝居の人”元アクトレス勢にライバル心【女子プロレス】

マリーゴールド旗揚げ戦での必勝を祈願した石川

 話題の女子プロレス新団体「マリーゴールド」の石川奈青が4月某日、東京・門前仲町にある成田山深川不動堂を訪問。5月20日に東京・後楽園ホールでおこなわれる旗揚げ戦に向け、必勝を祈願した。
深川不動堂を訪れたマリーゴールドの石川
「旗揚げ戦のカードはまだ決まってないですけど、やるからには勝ちたいし、勝たないと。プロレスラーとして私は勝ちにこだわりたい。誰が相手でも、ジュリアのカード(ジュリア&ⅩvsSareee&XのX)に入ったとしても、奈七永さんが相手だったとしても誰が相手だろうと、私はプロレスラーとして絶対勝ちたい。自分の力で勝利をあげたい!」

 こう力強く誓った石川。2020年5月にデビューしたアイスリボン時代が彼女の第1章だとすれば、昨年3月からのフリー期間が第2章。そしてマリーゴールド入団を果たした今年4月からが第3章。決して順風満帆ではなかった4年のプロレス人生。だからこそ「誰かに対してというより、自分のなかで納得できるまでやりたいなって気持ちが強いです」とロッシー小川新団体への強い決意を明かす。
旗揚げ戦の成功を祈願した石川
3月7日だった。小川代表による新団体設立の噂を耳にした石川は参戦を直訴。昨年5月に実現した“中野たむ対決”以来、約1年ぶりに会った石川の思いを聞いた小川代表は「所属になりますか?」。これに石川は「お願いします!」。その間、10秒足らず。プロレスラー石川奈青の人生を自ら変えた瞬間だった。

昨年3月のアイスリボン退団後、石川はフリーとして活動。前述した“たむ対決”や9月に実現した世羅りさとの大流血ハードコアマッチなど節目でインパクトを残してきたが、見方を変えれば印象に残っているのはその2試合だけ。JTOやプロミネンスにスポット参戦するも何か爪あとを残したかと言えば疑問符が付く。アイス退団時でキャリア3年足らずの新人がフリーランスとして生き抜くのがたやすくないことは百も承知。それでも「這い上がってやる」「何か爪あとを残してやろう」、そんな思いすら当時の彼女には感じられなかった。

明るく楽しい、飲んだくれプリンセス。そんなイメージの石川だが、じつは心意気やリングに上がる意義を何より大切にする。だから、自分のために闘うフリーランスよりも、ファンのため、団体のため、彼女が大切に思う何かのために頑張ることができる団体所属のほうが彼女の生き方にはあっているのかもしれない。事実、新たな船出を迎えるマリーゴールドという新団体のために闘う、そんなシチュエーションは間違いなく石川の心に火をつけていた。

だが、これまでも何かやろうとするたびに躓いてきた石川だから、今回もそう簡単にことは進まなかった。
噂のポスター。石川は下段右端に置かれた
彼女の預かり知らぬところで起きたアクトレスガールズ勢のマリーゴールド合流。スポーツエンターテイメントを掲げた古巣に区切りをつけた青野未来ら6名は、風香に連れられ、15日の旗揚げ会見に電撃来場。「プロレスをやらせてください!」とマリーゴールド参戦を直訴した。

「来るもの拒まず」の小川代表はこれにゴーサイン。アクトレス勢もすでに合同練習にも参加しているが、若くてビジュアルの良い彼女たちの登場によって、石川は大会ポスターの下段右隅という位置に追いやられてしまった。それが団体が下した現時点での評価なのかもしれない。もちろん悔しいだろう。だが、それで気落ちする石川ではないし、むしろ反骨心を燃え上がらせるのが石川だった。

「(合同練習などを見ても)プロレスに対する意識が私にはあんまり見えてないし、そもそも所属会見の時の乱入とかも納得いってないので。私はプロレスラーだから、気持ちが見える人と試合がやりたい。お芝居の人と闘ってもしょうがないと思うから。旗揚げ戦どんなカードが組まれるかわからないけど、私はプロレスラーと闘いたいです」

青野らアクトレス勢も腹をくくってマリーゴールドに飛び込んできた。いわばマリーゴールドでともに闘う同志だ。その意味では、石川の主張は波紋を呼ぶものかもしれない。もっと言えば、プロレスラーとして何も残していない彼女に対して「おまえが言うな!」的な突っ込みも入るかもしれない。

だけど、彼女はリングで闘うプロレスラーだ。プロレスラーである以上、思っていることは言葉にすべき。あえて「お芝居の人」という表現を使って、アクトレス勢に異を唱えた石川はマリーゴールドで生き抜こうとする本気、何より“隅っこの女”で終わるつもりはないという彼女なりの強い覚悟を感じさせた。

マリーゴールド入団を果たしてなお、石川を取り巻く状況は順風満帆ではない。だからこそ彼女は合同練習や個人トレーニング、夜のお酒タイムなど多忙な日々の合間を縫って深川不動堂を訪れ、必勝を祈願した。奇しくも深川不動堂では現在、開運祈願の花祭りが実施中。5色ある花飾りのなかから、マリーゴールドを彷彿させる黄色い花飾りを引き当てた石川は「旗あげ戦勝利!」と記して開運祈願の花を奉献した。

旗揚げまで1カ月を切った。どんな花でもいい。マリーゴールドという新天地でプロレスラー石川奈青が花を咲かせる、その時を見たい。
開運祈願の花に思いをつづった石川
マリーゴールド大会スケジュール

旗揚げ戦「Marigold Fields Forever」
★5月20日(月)東京・後楽園ホール(18:30)
「Marigold Grand Opening Wars 2024」
★5月26日(日)東京・新木場1stRING(12:00)
★5月26日(日)東京・新木場1stRING(18:00)
★6月1日(土)大阪・176BOX(13:00)
★6月2日(日)静岡・アクトシティ浜松(13:00)
★6月11日(火)東京・後楽園ホール(18:30)
★6月15日(土)京都・KBSホール(13:00)
★6月16日(日)愛知・名古屋国際会議場(13:00)
★6月23日(日)東京・新木場1stRING(18:00)
★6月29日(土)宮城・仙台PIT(13:00)
※大会の詳細・チケット情報は団体の公式サイトにて。
https://dsf-marigold.com/

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