ロッシー小川新団体「マリーゴールド」。当サイトでは、5・20旗揚げ戦に向けてスターダム出身を中心にした6人と団体のエース、ジュリアがトークバトルをおこなったが、両国カウントダウンとしてアクトレスガールズ編がスタート!その第2弾ゲストはCHIAKI(ちあき)。いい意味で元アクトレスっぽくないイカついビジュアルを誇るCHIAKIはオンリーワンな存在になれる可能性を秘めている。だが、プロレスラーとしては産声を上げたばかり。「ビッグになりたい!」と野望を掲げた30歳に、ジュリアからの愛ある叱咤も飛び交ったトークバトルCHIAKI、後編をお届けします!
――6・1大阪&6・2浜松に6・15京都&6・16名古屋、巡業も初体験だったと思います。
ジュリア「(アクトレス時代は)巡業とかなかったんだ?」
CHIAKI「だいたい大阪行って帰って、みたいな感じだったので。連戦はなかったです」
ジュリア「マリーゴールドの移動して宿泊して、試合して、また次の会場のそばに移動して…みたいな感じは初めてか。んで、どう?」
CHIAKI「最初はちょっとしんどかったっすね」
――バスに乗って、町から町に移動して…みたいなのを聞くと、“これぞプロレス”だなぁって思うんですけど…。
ジュリア「たしかに」
CHIAKI「早く着けとしか思わないですね(笑)」
ジュリア「それだけなのかよ…(笑)。まあ、長時間の移動が続くとホントにキツいよね。身体のあちこちがおかしくなる、腰とか、首とか」
――スターダム時代の巡業はすごかったですよね。
ジュリア「1カ月の半分以上、家にいない月とかあったな。いま考えるとあれで鍛えられた。リーグ戦の最中にタイトルマッチとかもあった。あの経験のおかげで、もうなんでも乗り越えられる気がするよ。…だからそのうち慣れる!」
CHIAKI「そうですねぇ…」
ジュリア「試合のダメージは簡単に抜けるわけじゃないからね。移動と試合が続くと本当に抜けなくなる事も多いから、ケアをちゃんとやって。あとは疲れてる時こそ、集中。じゃないとケガしちゃうから」
CHIAKI「そういうのにも慣れていかないといけないですもんね。自分は日帰りに慣れてたんで、マリーゴールドではホテルを用意してくださって、一人部屋で。ソワソワしちゃって。それこそジュリアさんに行っていいですか?ってLINEして」
ジュリア「隣部屋だったからね」
――CKIAKIさんのは、何ソワソワなんですか?
CHIAKI「試合ソワソワもあるんですけど、1日目の夜をひとりで過ごすのが、不安過ぎて…」
ジュリア「遠征先で寝付けないってやつよね。私も初めの頃は、興奮して眠れなかった。」
CHIAKI「そうなんです、だからジュリアさんの部屋に押し掛けて、試合の話しをしたり、たわいもない話もしていただいて…」
ジュリア「なんか試合の話、終わってもずっといるなぁって思ってた(笑)」
CKIAKI「…その時に、待ち受けがバレたんです」
ジュリア「携帯、表にして普通においてあるからちょいちょい待ち受け見えるんだよね。あれ、私じゃね…?って思って。なになに?何かのアピール?て(笑)」
――突っ込まれ待ちだと。
CHIAKI「全然そんなことはないです…!(苦笑)」

――ちなみに6・1大阪のCHIAKIvs高橋奈七永、パッション注入マッチはどうだったんですか?
ジュリア「試合後、悔しそうにしてたね」
CHIAKI「緊張が一番にあって…」
ジュリア「CHIAKIはプロレスラーとしてデビューしたばかりだし、緊張するのは当たり前。その中では頑張ってたと思う。でも本音を言わせてもらえば、期待を超えたか?と言われたら、もっとできるだろ!って正直思った。それは私がCHIAKIに期待してるからなんだろうね。私の中では結構注目カードで、楽しみにしてたから。まあでも、失敗の経験がないレスラーなんてこの世にいないから(笑)。真剣にプロレスに取り組んでいけば、あの初めてのパッション注入マッチで悔しかった思いも、いつか笑い話にできるんじゃないかな。成功も失敗も、プロレスに無駄なことなんて一つもないから」
CHIAKI「そうですよね。プロレスラーになったからこそ、そこを体現していかないとなって思います」
――普段はそんな緊張しないんですか?
CHIAKI「めっちゃ緊張するんですよ…!」
――人を見た眼で判断しちゃいけませんって親に教えられてきたんですが、CHIAKIさんは見た眼で緊張しない人だと思っていました(笑)
CHIAKI「アハハ! 意外ってよく言われます」
ジュリア「ホントに、話してみるとすごいまじめな人なんだよね」
――歌舞伎町にいそうなビジュアルなのに(笑)。
ジュリア「アクトレスの子たちは、ギャップで攻めてくるんだよね」
CHIAKI「よくも悪くも、舞台とかでも、緊張するとネガティブな気持ちが大きくなってしまうんです。あ〜やりたくない、やりたくない!みたいな。それを克服しないとなって」
――奈七永戦の前は少なからずそれが出てきたと。
CHIAKI「思っちゃってましたね」
ジュリア「やりたくない、やりたくない、か……(突然)それがプロレスラーになるということなんだよ」
――なぜ名言ふうに…!
ジュリア「自分もデビューしてから、試合するのがヤだなって思う時期があって。プロレスって見てるのと実際にやるのって全然違うんですよ。あの動きなら簡単にできそう、と思ってたのに全然できなかったりね。そういう積み重ねでだんだん人前で試合するのが怖い、と思ったり。家族や友だちに試合観に行くよって言われても断っちゃったりとか」
ーーそんな時もあったんですね、あのジュリアさんに…!
ジュリア「うん。でもある時から吹っ切れたのよ。試合でこれを試してみたいとか、今度はこんな動きをしてみようとか。今日の試合では声を出す、上を向く、大きく動くとか、細かい事かもしれないけど、毎試合目標を立ててましたね。そうすると、上手く出来なくっても切り替えることができて、次、やってやる!早く試合したいって思うようになった」

――アイスリボン時代の後期ですよね? 取材してて、記事にしようと思う機会がグッと増えた時期があった気がします。
ジュリア「自分にはダメなところしかないって思ってたけど、私の場合はMIOさんとの出会いで変わった。ちゃんと理屈が通ってるし、厳しいけど選手それぞれのいいところを伸ばそうとしてくれる理想のコーチでした。最初はずっと怒られてたけど、上手く行った時は一緒に喜んでくれてね。あとは、自分が欠場して興行を最初から最後まで客観的に見る期間があって。いろいろ気づくことがあって、自分を見つめ直す時間が作れた。そこからだったと思う。他団体の先輩たちとシングルやらせてもらったり、いろいろ取りあげてもらったり」
――勝敗はもちろんなんですけど、必ず何か刺さるものを見せてくれた気がします。追いかけがいがある選手だなって。
ジュリア「おー。ジュリアは追いかけがい、ありましたか?」
――ありましたねぇ。追いかけてたら、突然アイスリボンからいなくなっちゃいましたけど(笑)。
ジュリア「んで気付いたらマリーゴールドで再会というね(笑)。でも、スターダムに入った時もしんどい時期があったけど、悩む暇もないくらい勢いのまま突っ走ってた。だからCHIAKIも大丈夫よ。アイスでデビューした頃の私よりは確実に出来てるんだから。…CHIAKIはマリーゴールドに来て、戦いたい人とか、目標とかはあるの?」

CHIAKI「漠然としてていいなら、ビッグになりたいとかですね。小さいところで言えば、目の前のものを一個一個やっていきたいなって。今年30歳になるんですけど、ガッツリ節目なので、何か大きく変わりたいなっていう気持ちはありますね。有名になりたいですね」
ジュリア「すごい漠然とした目標をしっかりと持ってる感じだ…。でもビッグに、有名になりたいってのがハッキリしてていいね!プロレスでビッグになってやろうよ!」
――隣に最高のお手本がいるわけですし。
CHIAKI「うす、追いかけていきます!」
ジュリア「よし、あっという間に追い越すつもりで来てくれよ!」
――今後、俳優業はどうするんですか?
CHIAKI「まったくやらないってことはないと思うんですけど、プロレスに重きをおいてやろうかなという気持ちがあります」
ジュリア「まだ6試合だもんね(※6月14日現在)」
CHIAKI「はい、まだ赤ちゃんですね」
――いつかビッグになれると思いますか?
CHIAKI「えー、う~ん、どうだろう…」
ジュリア「(言葉をさえぎって)そこでなるって言うんだよ! コノヤロー!」
――ウソでもいいから「なる!」と言ってほしくて振ってる部分もありますからね(笑)。
ジュリア「私はビッグになるんだ!って」
CHIAKI「なります!」
ジュリア「目標があって、プロレスが好きでこの世界に入ってきてくれたんだったよね。だからこれから、もっとプロレスを愛してほしいなって思う。プロレスって考えれば考えるほど難しいけど、本当におもしろい世界だなって私は思うから。たくさんの歴史を知って、プロレスに愛情をもって、そこに自分の名前を刻みたいってなってもらいたい」
――いつか座学をやりたいっていう話をしていたじゃないですか。プロレスは言葉も武器にできる仕事ですから、座学アリですよね?
ジュリア「座学アリですよ。時間合わせて、やりたいよね。私、骨折して、なんてタイミングで欠場してんだろう?て凹んだけど、この骨折には意味があるのかなって思ったりしてて…。マリーゴールド全体を客観的に見れるのは欠場してる今のうちだから、大会の感想、反省点を踏まえていろんな課題が出てくる。座学やるにしても、何からやるか。まずはみんなプロレスの歴史を知って欲しいなって思います。私もノートにビッチリ書き取りながら勉強したし」
――そういう蓄積って、とっさのマイクだったり、想定外のシチュエーションで出ますからね。
ジュリア「出ると思いますよ。プロレスって一人じゃできないものなので、スタッフさんや記者さん、いろんな助けてくれる人たちがいて、選手、お客さんがいて成り立ってる。その感謝の気持ちも大事だし、それと同じくらい歴史を知ることって本当に大切だなって。小川さんはよくいろんな昔の話を聞かせてくれてたんだけど、それを聞いたうえで当時の試合を見ると本当に刺激になるしな」
――この人の背中を見れるだけでも大きなことだと思いますよ。
CHIAKI「ホントですねぇ」
ジュリア「…思ってないだろ」
――僕も言わせてるなと思いました(笑)。
CHIAKI「思ってますよ!疑わないでください!(苦笑)」
――先日、丸森レア選手が入団して、南小桃選手がデビュー。いまマリーゴールドは15人になりましたが、オンリーワンになれそうですかね?
CKIAKI「……」
ジュリア「オンリーワンに一番近い子だって思ってるから、がんばってよ!」
CHIAKI「(軽いノリで)がんばりまーす」
ジュリア「おぉい!(苦笑) ホントにがんばれよ!期待してるからな!目標とかやりたいことがある人は強くなると思うから。よし、締めろ!」
CHIAKI「肉体もそうだし、CHIAKIという人間の中身ごと変えていきたいと思います。見ていてください!」
ジュリア「うし、がんばって!期待してる!!」

「MARIGOLD Summer Destiny2024」
★7月13日(土)東京・両国国技館(14:30)
▼ジュリアvsSareee
▼林下詩美vsイヨ・スカイ
▼初代スーパーフライ王者決定戦◎翔月なつみvs松井珠紗
〔チケット〕
https://www.ticketpay.jp/booking/?event_id=50876