女子プロレス団体「アイスリボン」初夏のビッグマッチ6・23後楽園ホール大会のメインイベントで団体のフラッグシップタイトル、ICE×∞王座決定戦がおこなわれる。前王者・星いぶきの妊娠による王座返上を受け、空位となった同王座のチャンピオンを決めるべく、実施された予選リーグを勝ち上がったのはアイスリボン最古参の星ハム子と、ガンバレ☆プロレスの若きエース、YuuRI(ゆうり)。正真正銘の初シングルとなる両者がICE×∞王座戴冠を目指して、激突する。
だが、今回は対戦相手にだけ勝てばいいわけではない。同大会の第4試合でおこなわれる王者・岩谷麻優vs挑戦者・藤本つかさのIWGP女子選手権試合。発表されるやチケットが一気に動いたという超刺激的カードを経て、ハム子とYuuRIがメインを託される格好となった。団体の最高峰王座であるICE×∞戦がメインに組まれるのはある意味で当然の判断。それでも一部ファンから、IWGP女子が“セミ前”に組まれたことに疑問・不満の声が飛んでいるのも事実。当然ハム子もYuuRIもそんな現実は十二分に理解していた。
それでもハム子は「ICE×∞はアイスリボンのトップのベルト、そのチャンピオン決定戦ですから、自信をもって闘うしかないと思ってます。プレッシャーはもちろんあります。そっち(IWGP女子)がメインのほうがいいんじゃないかっていう声があるのもわかってます。でも、ここはアイスリボンのリングなので。アイスリボンのトップのベルトをメインにしてくださった会社の期待に応えるのは試合しかない。私がベルトを取ることでしか応えられないと思うので」と6・23決戦へ、その覚悟を口にする。
そんなハム子と闘うYuuRI。業界が注目するIWGP女子が第4試合で、彼女とハム子が争うICE×∞王座決定戦がメイン。その現実に「正直、情けない部分ではあるんですけど、プレッシャーに打ち負けそうになっていた自分がいて。ナーバスにもなってたし、SNSからもすごい離れていました」「ベルトに挑戦するヤツがそんなのでいいのか!?って思う部分もあって。正直、気持ち負けてたなって」と偽らざる胸中を吐露。だが、マット界を縦横無尽に暴れまわるウナギ・サヤカや、ガンバレ☆プロレスの先輩で尊敬の念を抱くまなせゆうな、家族や友だち、たくさんのガンバレを送ってくれるファン…みんなに支えられている自分に気づき、気持ちを立て直すことができた。
YuuRI「自分は一人じゃないんだって。支えてくれる仲間たちがいるって気づくことができて。それに、自分が自分を信じられてないって、それはイコール、自分を信じてくれるお客様や友だち、家族も裏切る気持ちになるなってことに気づいて。第4試合(IWGP女子戦)、第5試合(トライアングルリボン戦)に負けちゃいけないっていう気持ちばかりが先行していたけど、本来やるべきことは目の前のハム子さんに勝つこそ、自分自身に勝つことだなって」。もちろん、いまもプレッシャーはある。それでも、後ろ向きなYuuRIはもういなかった。
そんなYuuRIと激突するハム子も「ICE×∞はアイスリボンのトップのベルト、そのチャンピオン決定戦だから、自信をもって闘うしかないなって。重圧はもちろんありますよ。IWGP女子がメインのほうがいいんじゃないかっていう声があるのもわかってます。でも、ここはアイスリボンなので。アイスリボンのトップのベルトをメインにしてくださった会社の期待に応えないと。私がベルトを取ることでしか応えられないと思うので!」とICE×∞王座決定戦に向け、腹をくくった。
ハム子には、自身がICE×∞、同期・藤本がIWGP女子を取った暁には2人でダブルタイトル戦をやるという野望がある。YuuRIにはICE×∞を取って「ガンプロのリングで防衛戦をやりまくりたい! 世界にだって出ていきたい!!」という夢がある。それらを叶えるためにICE×∞を取るしかない。IWGP女子がどんなに話題になろうと、試合と結果で周囲を黙らせるしかない。
ハム子がICE×∞を取れば2018年以来、じつに6年ぶりの戴冠。YuuRIは昨年8月以来、10カ月ぶり2度目の戴冠となる。大注目のアイスリボン6・23後楽園、勝ってICE×∞チャンピオンとして大会を締めるのは“雑草”ハム子か、“アイスリボンのスーパーヒーロー”YuuRIか、果たして。
そんな星ハム子、YuuRIとの一問一答は以下の通り。
ハム子「今年3回のアイスリボン後楽園ホール大会。私は3大会全部、メインイベントを張らせていただいていて。おまけに今回の後楽園は自分の力でリーグ戦を勝ち抜いてメインを勝ち取ったので。いましかないと思うんです! こんな調子がいい星ハム子を見たことありますか!?
今回ICE×∞のベルトを取れば6年ぶり。少し前まで、表には出ず陰で支えていればいいやっていう控えめな気持ちがあったんですけど、娘のいぶきにそれじゃダメだろ!って喝を入れられたこともあって。やるときはやるぞ!っていうのを後輩に見せなきゃなって思ってます。
YuuRIとはシングル初対決。キャリアの差は13年ですよ!? 経験値の差を見せつけてやろうと思います! だってI(ICE×∞が)流出しちゃったら、誰があのベルトを広めるんだ!?って。アイスリボンのチャンピオンベルトは、アイスリボンに必要なんですよ!
(第4試合にIWGP女子戦が組まれ、ICE×∞決定戦がメイン。物議をかもしたが?)アイスリボンのトップのベルト、チャンピオン決定戦。自信をもって闘うしかないと私は思います。重圧? それはありますよ。そっち(IWGP女子)のほうがメインにふさわしいみたいな声があるのもわかってます。でも、ここはアイスリボンなので。アイスリボンのトップのベルトをメインにしてくださった会社の期待に応えられるように、私がベルトを取ることでしか応えられないと思うので! 弱気になったら負け。私だって16年、プロレス続けてきてるんで! プロレスでハッピーを叫ぶのは星ハム子だ! 私がICE×∞を取って、つっかがIWGP女子を取ってダブルタイトルやろう!って約束したんだから。それを叶えるためにも私がICE×∞を取ります!」
YuuRI「ICE×∞王座決定戦、自分がリーグ戦を勝ち上がってつかんだものなんですけど、決まった時点で緊張がありました。そのあと、試合順が発表されて、そうかって。正直に言います、IWGP女子がメインかなっていう気持ちもありました。だけど、アイスリボンのベルトを懸けた試合がメインになると決まって。
そうそうたるメンバーの試合が続いてのメインイベント。今までを見てくれてたらわかると思うんですけど、自分はホントに緊張しいで。マイクも締まらないし、正直情けない部分があるんですけど、試合順が決まって、意気込んだ気持ちで痛かったけど、自分のなかでプレッシャーに打ち負けてしまって。ナーバスになっていたし、SNSからもすごい離れていました。本来ならベルトに挑戦するヤツがそんなのでいいのか?って思う部分もあるんですけど、自分の弱い部分が出てしまった。正直、気持ちで負けてたなって。
そんな時、ウナギ・サヤカから連絡をもらって、SNSでも励ましの言葉をもらって。正直ウナギさんに苦手意識がありました。自分にないものをすごく持っているし、その嫉妬から生まれる毛嫌いというか。なのに、そういう気持ちがあったのが申し訳ないぐらい、優しくて励ましてくれて。そしてガンバレ☆プロレスの先輩のまなせさん。自分は正直、孤独と闘っていました。だけど、一人じゃないんだって。ウナギさん、まなせさん、ほかにも支えてくれる仲間たちがいるんだなって実感できて。自分が自分を信じられないって、それはイコール、自分を信じてくれるお客様や友だち、家族にも失礼なこと。裏切ってるってことに気づいて。第4試合、第5試合に負けられないって気持ちばかりが先行してしまって、本来やるべきことを見失っていたなって。例えばつっかさん、岩谷さん、キャリアもだし、自分が尊敬している選手たちです。でも、そこじゃなくて、自分に勝たないといけない。まずは自分に勝つことが目標だよなって。
(自分に勝てれば、おのずとベルトも戴冠できる?)そうですよね。自分でつかみ取ったとはいえ、他団体のメインに立たせてもらえる、そこへの感謝の気持ち。アイスリボンさんは自分にとって第二のホームリングだし、私はアイスリボンのスーパーヒーローなので。ハム子さんに勝って、去年とは違う、新しい歴史を作り、新しい風を吹かせていたきたいなと思います。プレッシャーで毎日、苦しんでます。だけど、苦手なマイクも練習してるぐらい、取ったあとのことも考えてるので!
ありのままの自分を見せることが、ガンバレ☆プロレスらしいとも思いますし。私は、なりたい自分になるためにガンバレ☆プロレスに来たし、ありのままの自分をアイスリボンで見せつけられたらなと。岩谷さんやつっかさんのような試合をやれと言われても私にはできません。だけど、自分は感情のプロレス、自分とハム子さんにしかできない試合ができると思ってるので。ハム子さんにはなんの恨みつらみもありません。だからこそ、思い切りいける。激しいぶつかり合いができるのかなって。自分は、ベルトを取るって自分の力だけじゃなくて、みんなでつかみ取るものだと思っていて。最後の最後まで、みんなのガンバレを胸に精一杯の自分を燃やしたいと思います。そして、ガンバレ☆プロレスにICE×∞のベルトを持って帰りたい! ガンプロのリングで防衛戦をやりまくりたい! 世界にも出ていきたい!! 夢をかなえるために明日、ハム子さんに勝って、自分がICE×∞のベルトをまきます!」
「雨のち、リボン2024」
★6月23日(日)東京・後楽園ホール(11:30)
⑥ICEx∞王座決定戦◎星ハム子vsYuuRI
⑤トライアングルリボン選手権◎<王者>真白優希vsウナギ・サヤカ<挑戦者>vs紫雷美央<挑戦者>
④IWGP女子選手権◎<王者>岩谷麻優vs藤本つかさ<挑戦者>
③中島安里紗&真琴vs咲蘭&長谷川美子
②トトロさつき&まなせゆうな&藤滝明日香vs杏ちゃむ&海乃月雫&古川奈苗
①Yappy&光芽ミリアvs神姫楽ミサ&しのせ愛梨紗
◆チケット情報◆
リボン直販
https://iceribbon.com/ticket_detail.php?i=1146