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2024-08-23

“謎人気のゼロ勝女”石川奈青が8・24タッグ王座初挑戦へ必勝祈願。王者・MIRAI&桜井は「すっごくつまんない!」。急浮上のジュリアvs藤本は「1分でも見たい!」【週刊プロレス】

ツインスター初挑戦に向け、必勝祈願した石川奈青

明日8月24日のマリーゴールド東京・新木場1stRING大会で高橋奈七永とのタッグチーム、パッションシスターズでMIRAI&桜井麻衣が保持するツインスター王座に挑む石川奈青が都内の神社を訪れ、必勝、そして王座奪取を誓った。

 5月20日のマリーゴールド旗揚げから3カ月、石川はいまだ自力勝利をつかめずにいる(※自力勝利は2024年2・22新木場の田中きずな戦が最後。自力ではないが、タッグチームとしては勝利している)。それどころか再デビューを果たしたばかりの若手、瀬戸レアにシングルで黒星を喫するなどとにかく勝ち星に恵まれずにきた。

 だが、持ち前の愛されキャラと歯にきぬ着せぬ言動、とにかくガムシャラなファイトスタイルが支持され、各会場でイシカワ・コールが頻発する謎の石川人気を誇るように。決戦の舞台となる8・24新木場でも大イシカワ・コールに後押しされる可能性が高いものの、とにかく負けまくっている今の石川が勝つ姿が想像できないのも事実。

 それでも強気を崩さない石川は現タッグ王者・MIRAI&桜井を「すっごくつまんない!」「世間知らないお子ちゃまとお金持ちに何ができるの!?」と相変わらずのビッグマウスで切り捨てる。

一方で自身の現状に関しては神妙な表情で「モノマネのパッションじゃなくて、奈七永のパートナーは石川じゃなきゃダメなんだって証明しなきゃいけない」。そして、そんな現状を打破するために「絶対ベルトを取らなきゃいけない!」と自らを鼓舞した。

タッグパートナーはレジェンド・奈七永。公私ともに強い絆を持つMIRAI&桜井からベルトを取ることができるか否かはハッキリ言って石川次第。果たしてマリーゴールドのゼロ勝女は悲願の自力初勝利をつかみ、自身初となるベルト戴冠を果たせるのか。
パッション!
注目の8・24新木場に向け、言いたい放題だった石川のインタビューは以下の通り。

――明日8・24新木場でMIRAI&桜井麻衣が保持するツインスター王座に奈七永さんとのタッグで挑戦します!

石川「まかせとけ!」

――のっけから威勢はいいですが、石川さんはマリーゴールド入団以来、一度も自力勝利をつかんでいません…!

石川「たしかに…!」

――にもかかわらず、謎の会場人気を後ろ盾にタッグ王座挑戦をつかみ取りました!

石川「タイトルマッチとしてメインに組んでくれてるってことは(ロッシー)小川さんの期待以外の何ものでもないと思うので。次こそは勝つんじゃないかっていう石川への期待の表れ。小川さん、ツンデレだから」

――石川さんに対してはツンだけな気もしますが…。

石川「いいえ。ツンデレなので期待を込めてのメイン。できもしないタイトルマッチなんてやらせないと思うので」

――タイトルマッチ当日もおそらく謎の石川人気が爆発する気がします。

石川「人気かぁ。会場ではすごい名前を呼んでくれる人が多いんですけど、売店とかだと…。(売店に来てくれないのは試合後に)予定が詰まってる人ばっかりなのかな。もしね、予定がない人は石川へのコールをしたうえで売店にも来ていただきたいな。あなたが買ってくれたポートレート1枚が石川の今後につながってくるので(切実)」
7・13両国国技館大会では神取忍とタッグ対決。レジェンドに強烈な張り手を見舞った
――売店人気はさておき、あの石川コールは他の選手がうらやむほどだと思います。

石川「ホントにありがたい。なんでですか?ってよく聞かれるけど、自分が一番なんでですか?って思ってるから」

――2試合目だろうが、メインだろうが、地方だろうが、後楽園だろうが、石川コールが生まれる謎現状が起きている。

石川「世の中うまくいってない人とか頑張ってても報われない人が多いのかなって私は思ってます。みんな頑張ってるじゃないですか。でも会社とかコミュニティのなかでちゃんと評価されるかっていうとそうでもない。でもね、だからこそっていう」

――だからこそ石川さんに感情移入してしまうと?

石川「かなって」

――ぶっちゃけ石川さんってフィジカルが優れてるわけでも技術に秀でてるわけでもないですし。

石川「ひどいなぁ(苦笑)。まぁかわいくもないし、ビジュアルもないし、強くもないし。何もない」

――おまけにポートレートも売れてない(笑)。でも、輝いてて人気がある。かなりレアケースだと思います。

石川「面白がってくれてるだけかもしれないけどね(笑)。石川みたいなヤツがジュリアに突っかかったりしてると、おまえ身の程を考えろって突っ込まれちゃうし」

――旗揚げ戦の青野未来戦からそうですけど、石川さんが身の程を考えずに噛みつく姿は魅力的なんですよね。

石川「ガチだからなのかな。全部ホントに思ってるから。プロレスだからとかじゃなくて、普通に思ってることを発言したら噛みついてるみたいなことになっちゃうけど」

――プロレスって“どうせプロレスでしょ”みたいに言われがちですが、そこにリアルがあるから面白いんですけどね。

石川「ダメなのも、何もできないのも、思ってること言っちゃうのも、マジでリアルだから」
7・30後楽園で初代タッグ王者になったMIRAI&桜井に挑戦表明した奈七永&石川
――石川人気が起きてるこのタイミングでのタッグ王座挑戦は追い風になりますよね?

石川「これを形にしないと意味がないので」

――奈七永さんも「石川の奮闘ぶりは目に付く。でもいつも負ける。いいのか!? 良くないよな」とSNSでつづっていました。

石川「ホントにSNSだけじゃなくて、リアルに毎回毎回毎日毎日日々言われてるので。試合の時も練習の時も石川に対して厳しい言葉を」

――愛のムチ的な。

石川「ホントにありがたい。真剣に思ってるからこそマジで言ってくれるんだと思うし」

――対アクトレスの時は情念爆発でしたが、奈七永さんと組み始めてからパッションのを叫ぶように。明るくテンション全開の石川さんも魅力的ですが、個人的にはただパッションを叫んでるだけにしか見えない時があるのも事実で。いいんだけど、語れないと言いますか。

石川「それは奈七永さんにも言われていて、パッションは石川のものじゃないからって」

――「誰かのモノマネではなく、石川奈青としてマリーゴールドに来ました」という旗揚げ時の言葉にもつながりますね。

石川「だからこそベルトを取りたい。モノマネのパッションじゃなくて、奈七永のパートナーは石川じゃなきゃダメなんだって証明しなきゃいけないなって。こないだの後楽園ホール(8・19)もゴチカが隣で、(試合後)頑張ったね、良かったねって(言われてる様子を見た)。でも、私は“高橋奈七永の隣は誰がいい選手権”をやるつもりはなくて、高橋奈七永と石川奈青がタッグチームだっていうことを証明しないと意味がないから」

――石川奈青は高橋奈七永の旗持ちでも太鼓持ちでもないですしね。

石川「そうですよ! なんだったら石川が高橋奈七永をひっぱるぐらいにしていかないと」

――タッグパートナー・高橋奈七永って石川さんにとってどんな存在ですか?奈七永&石川のパッションシスターズ
石川「誤解を恐れずに言えば人間としてベタベタ仲良くはないです。でも、だからこそタッグパートナーとして最適だと思っていて」

――どういうことですか?

石川「私、プライベートからすっごい仲いいタッグってあんまり好きじゃなくて。言い方悪いけど、ビジネスパートナーというか、仕事だからこそ分かり合える関係性のほうがいいなって。そういうタッグの試合のほうが面白いと思うし、応援できるし、かっこいいと思って」

――お笑い芸人とかアーティストでも仕事は仕事で割り切ってる人たちも多いと聞きますしね。

石川「別に仲悪いとかじゃなくて、相手のことも好きだし尊敬もしてるけど、すっごいべたべた毎日一緒にいるとかじゃなくてね」

――友だちじゃなく、プロですからね。

石川「仕事として分かり合えてれば。すっごい仲いいとなかなか言えないことでも、仕事なら割り切って言えるし、それぞれの魅力が出せると思うし」

――チャンピオンチームの桜井&MIRAIは…。

石川「そういう意味で言うと、ガッツリ仲いいじゃないですか」

――プライベートでも親しい間柄にありますしね。

石川「だからつまらないんですよ」

――だからつまらない…!

石川「すっごくつまんない。どっちもすっごくいい子で、あれがダメこれがダメって言うこともないすごくいい子。だからこそ、メチャクチャつまらない! お互いプロレスに対しての気持ちもあると思うけど、2人が組むとおもしろくないですよね」

――MIRAI&桜井が持ってるよりは奈七永&石川が取ったほうが…。

石川「絶対おもしろいと思う! 絶対おもしろいよ。仲良しこよしの2人がベルト取って何かおもしろいことありました? 桜井が蝶野さんにSTF教わったぐらいですよね?」

――ジュリア・カウントダウンとかシングルリーグ戦開幕とかいろいろ重なりましたしねぇ。

石川「自分たちで(初防衛戦に向けて話題を)作ろうっていう感じもないし。私はデビューしてからベルトというものに縁がないからかもしれないけど、ベルトっていう目に見えるものを手に入れたならもっといろんなところにアピールするし、したいし。あんな世間知らないお子ちゃまとお金持ちに何ができるの!? 自分と奈七永さんがタッグのベルトを巻いてたら常に『何かやらないと…!』って焦燥感に駆られてると思うし(笑)。今週何もしてなかった、ヤバい…!って」

――実際ベルト取ったら王者として何をしていきたいとか考えはありますか?

石川「細かく防衛戦をしていきたい。後楽園とか大きい会場だけじゃなくて、地方だろうがどこでも」

――石川さんが取れば、後輩の瀬戸レアさんだって「私、勝ってるし…」みたいな感じで挑戦してくるかもしれませんし。

石川「おーい! たしかにね。(みんなが挑戦しやすいなど)石川効果絶対あるじゃないですか! 自団体のベルトが盛り上がってないなんて一番つまらないから」

――マリーゴールドを盛り上げるためにも奈七永&石川が取るしかないと?

石川「タッグに限らず、ベルトがメチャクチャつまらないじゃないですか。挑戦者がいないって言うかもしれないけど、それはベルトを持ってる人がつまらないって思われてるからですよ! 所属外だけど、Sareeeさんぐらいじゃないですか」
8・12保土谷ではジュリアを初対決。得意のジャーマンでブン投げた
――別件ですが、ジュリアさんがアイスリボンの藤本つかさに対戦要求しましたが、2人とそれぞれ接点のある石川さんはどう思いました?

石川「たのしみ!」

――たのしみ!(笑)

石川「それが一番です(笑)。楽しみ以外のなんでもないな。やってほしい。お互い団体の顔としていた人だから。プロレスラーがリングでしか語り合えないことがあるってわかってる人たちだから。リングで1分でもいいから会いたいいって言ったジュリアもすごいなって思うし、それが見れるならめっちゃ楽しみです」

――現時点ではジュリアさんが言葉を投げかけたことに対して、藤本さんは「ノーコメント」と反応を明確にしていません。

石川「どっちが正しいとかわからないけど、だからこそリングで見たい! 闘う理由ってどっちが正しいかとかじゃなくて、お互い正しいと思ってるから闘って、思ってることをぶつけ合うために闘うんだから。どっちが正しいかを知りたいわけじゃなくて、お互いの正義をぶつけ合う時間があるっていうのがプロレスのすごい素晴らしさだと思うんです。私はジュリアさんが好きだし、つっかさんも大好きなので。1分でも見たいですね、めっちゃ楽しみ!」

――石川さんは藤本さんとも縁が深いですしね。

石川「私、コロナ禍だったから無観客と有観客、2回デビュー戦もやってるんですけど、両方とも相手してもらいましたし」

――SNSを見ると、石川さんのような見たい派と辞め方が辞め方だったので、やらないでくれ派、賛否両論ある印象です。

石川「へー。でも本人たちの気持ちは本人たちしかわからないし、それに外野が違うって言うのは、おまえの発言のほうが違うよ!って思うし。マリーゴールドでやるとかアイスリボンでやるとか正直どっちでもいいですけど、ジュリアは25日で(国内での活動が)終わりだし、つっかさんも休業に入っちゃうし。時間が限られてるので、そのなかで決めた場所でいいと思う。そんな細かいことどうでもよくて、ホントに見たいジュリアとつっかさんが闘うところを」

――なるほど。蛇足も含めて、散々お話をお伺いしましたが、石川さんの場合、何も成し遂げていないお前が言うな!と突っ込まれる可能性もあるので…。

石川「だからこそベルトを勝たなきゃいけないんですよ! 24日勝たないと! 後輩に負けてる場合じゃないですよ!」

――一度でも石川コールを送ったファンは見たいと思いますよ、石川さんがベルトを巻く姿を。

石川「ホントだよ! 言ってくれたヤツのためにも頑張る! 絶対ベルト取る! だから売店も来てな♡」
8・24新木場でMIRAI&桜井vs奈七永&石川のツインスター王座戦がおこなわれる
「MARIGOLD SUMMER GOLD SHINE2024」
★8月24日(土)東京・新木場1stRING(12:00)
▼ツインスター選手権試合
<王者>MIRAI&桜井麻衣vs高橋奈七永&石川奈青<挑戦者>
▼青野未来&林下詩美&天麗皇希vs野崎渚&CHIAKI&ボジラ
▼翔月なつみ&松井珠紗vsビクトリア弓月&田中きずな
▼3WAYマッチ
南小桃vs マイラ・グレースvsゼイダ・スティール
▼後藤智香vs勇気みなみ
8・24新木場に向け、必勝を祈願した石川

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