女子プロレス団体「マリーゴールド」のタッグ王者“ミライサク”MIRAI&桜井麻衣が10・7東京・後楽園ホール大会で組まれたツインスター防衛戦を前に、高さ333メートルを誇る東京のランドマーク、東京タワーを自らの足を使い階段で踏破した。
ミライサクの2人は、10・7後楽園で天麗皇希&後藤智香のタッグチーム、tWintoWer(ツインタワー)を相手に防衛戦をおこなう。東京タワーを登り切ったことで打倒ツインタワーに絶対の自信をみなぎらせるタッグ王者組は、金銀のタッグベルトを肩口から体に巻いて道行く人々にアピール。羞恥心などどこ吹く風でマリーゴールドのタッグベルト、そして10・7後楽園でのツインスター防衛戦を知らしめると、その足で東京・港区にある愛宕神社を訪問。今度は“出世の石段”として知られる全86段の石段をも踏破し、タッグ王座防衛はもちろん、プロレス界のトップに立つために必勝を祈願した。

この夏、マリーゴールドでは“絶対エース”と呼ばれたジュリアが世界最大のプロレス団体「WWE」移籍のためを離脱。絶対的な支柱が去ったいま、新たなエースを求めて新章を迎えている。
タッグチャンピオンであるMIRAI、そして桜井もエース候補のひとり。特に“ジュリアが日本最後の相手”に選んだ桜井はこの夏、飛躍を遂げた。敗れるもジュリアと激闘を繰り広げた貴婦人は、先ごろ開催されたシングルリーグ戦「DREAM STAR GP2024」で“女子プロ界の人間国宝”高橋奈七永や“180センチ、90キロの大怪獣”ボジラから勝利。優勝こそ逃したが、優勝決定戦進出を果たすなど大きな結果を残した。
リング上だけじゃない。10月1日におこなわれた記者会見では皇希&後藤に対して「1カ月前に挑戦表明してから、キミたち何回練習休んだ? そういうところがやる気ないんじゃないの?って言ってんだよ!」とバッサリ斬りつける怖さを見せたかと思えば、今回のように東京タワーを登り切ったからツインタワーはもう怖くない!と満面の笑顔でアピールしてみたり。ふり幅広く話題を提供するなどリング内外で充実ぶりをうかがわせる。

そんなMIRAI&桜井に5月にプロレスデビューしたばかりの皇希&後藤が勝つのは至難の業かもしれない。それでも桜井は「やる気」を求め、アツい防衛戦を期待する。当然、ツインタワーはこれに応えなければいけない。9・20仙台でMIRAIを皇希がシングルで撃破し、タッグ王座挑戦を決定づけたように勝利をつかみ取らねばならない。
年明け1月3日には東京・大田区総合体育館でのビッグマッチも決定済みのマリーゴールド。タッグ戦線を引っ張るのはツインスター王者・MIRAI&桜井か、170センチ越えの長身を誇るビジュアルタッグtWintoWer、皇希&後藤か。10・7後楽園で注目の一番がおこなわれる。
ということで東京タワー踏破を報告してきた桜井との一問一答は以下の通り。
――10・7後楽園のツインスター防衛戦に向け、東京タワーを階段を使って自らの足で踏破したそうですが?
桜井「相手が天麗皇希&後藤智香のtWintoWer(ツインタワー)っていうことで、タワーを上ってやるぞ、高いものにも負けないぞっていう気持ちで。600段ぐらいの階段を登り切ったことで試合とか練習とは違う達成感がありました。しかも、ラインストーンがたくさんついたジーンズを着てきてしまって、(階段を登っていると)めっちゃ重く感じて(苦笑)」

――タッグベルトも首にかけていったとか?
桜井「そうなんです。タッグチャンピオンだし、防衛戦も近いのでアピールしないとと思って、ベルトつけていったらすごい大変でした(苦笑)。そのぶんいい汗かけたし、10・7後楽園に向けて気分も高まりました」
――ほかのお客さんから白い目で見られませんでした?
桜井「あ、でも東京タワーの頂上まで登って、そのあとMIRAIさんと展望台をブラブラしてたんですよ」
――ベルトをかけたまま?
桜井「はい(笑)。そしたら外国人の方に『エクスキューズミー』って声かけられて。私たちが写ってるスマホの画面を見せられて、『これ、ユーたちか?』って。『ミーたちですわ!』と言って、一緒に写真も撮ってきました(ニッコリ)」
――世界にもアピールできたと。ちなみにずっとベルトつけたまま行動してたんですか?
桜井「はい! 最初は恥ずかしいと思ったんですけど、こんなことで恥ずかしがってたら絶対トップに立てないし、有名になれないと思って。それに変な格好してる人、けっこうほかにいたので。むしろ負けてられないな!と思って、東京タワーでツインスターのベルトをアピールしてきました」
――練習や会見、取材など多忙な日々を過ごしているようですが、有意義な時間を過ごせたと?
桜井「めちゃくちゃ有意義だったし、楽しかったです」
――プロレス界では得てして挑戦者がいろいろ仕掛けて機運を高めるものですが、ミライサクは王者自ら話題を発信していくスタイルなんですね!
桜井「私もMIRAIさんもこういうのをやるのが好きっていうのがあるんですけど(笑)。確かにツインタワーこそなんかないのかしら?っていうのはありますね」

――先日の記者会見では皇希&後藤智香のふたりに対して「君たち、何回練習休んでるの?」と厳しい発言も飛び出しました。
桜井「でも、ホントのことなので。たぶんお客さんも思ってると思うんです、(皇希&後藤が)タイトルマッチに挑戦するレベルにまだ達してないと思うって。ただ、仮にそうだったとしても気持ちがあれば全然違ってくる。気持ちさえあれば、もしかしてって思ってくれると思うんです。でも、私が言ったように練習も休む、アオリもない、やる気も感じられない」
――やる気も感じられませんか?
桜井「2人が挑戦表明してきたのが8・24新木場。本当に彼女たちがベルトを欲しいなら、たとえリーグ戦が始まったとしても何かアピールとか伝わるものがあったと思うんです。私たちも挑戦者がアツい気持ちを受け止めて、アツい防衛戦をやりたいし。でも、なんかスカされてる感というか。まぁそれも含めて、自分たちの試練かなって。どんな挑戦者が来ても迎え撃つし、やる気がないままだったらコッチもそのつもりでいきますわ」
――そのつもりとは?
桜井「完膚なきまでに叩き潰します。まぁ少し前の若手練習には行ってたみたいですし、気持ちが変わってるのをちょっとだけ期待してますけど、マリーゴールド旗揚げの頃から結局、変わってないので。裏でやさしく言ってくれる人はいても、喝を入れる人がいないままヌルリときちゃったんでしょうね」
――ただ、桜井さんの喝で火がついた可能性もあると思います。
桜井「火がついたらついたで、コッチとしてはやりがいのあるタイトルマッチは臨むところですわ。仮にあの2人のやる気に火がついたとしても、これまでミライサクが積み上げてきたものは、そう簡単に崩れない。中途半端な気持ちできたら私たちの圧勝、思った以上に手ごわいツインタワーできてもミライサクの防衛は間違いありませんわ」
――MIRAI&桜井組の防衛ロードはまだまだ続くと?
桜井「じつは2人おそろいのコスチュームもいま作っているし、やりたいこともたくさんある。まだまだ防衛していくつもりなのでこんなところで躓くわけにはいきませんの。今回は東京タワーに登りましたけど、私、嵐を呼ぶ女なので、嵐を起こしてtWintoWerを崩壊させます。そしてマリーゴールドのタッグ戦線は私たちミライサクが盛り上げていくので、10月7日、後楽園ホールでtWintoWerをブッ壊してツインスターのベルトを防衛するところを皆様にも見届けてほしいですわ!」

「Marigold Fantastic Adventure2024」
★10月7日(月)東京・後楽園ホール(18:30)
▼ツインスター選手権試合(30分1本勝負)
<王者組>MIRAI&桜井麻衣vs天麗皇希&後藤智香<挑戦者組>
※初代王者組2度目の防衛戦
▼スーパーフライ級選手権試合(15分1本勝負)
<王者>翔月なつみvsビクトリア弓月<挑戦者>
※初代王者初防衛戦
▼Sareee&青野未来vsボジラ&野崎渚
▼林下詩美&田中きずなvs高橋奈七永&石川奈青
▼DREAM STAR SPECIAL◎松井珠紗vsCHIAKI
▼瀬戸レア&南小桃vs勇気みなみ&マイラ・グレース
【チケット】
https://www.dsf-marigold.com/schedule/index.html