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2024-12-19

青山学院大→SGHの近藤幸太郎と佐藤一世が駅伝を語る。第100回箱根駅伝は「駒澤につかれたくなかったので1km2分40秒で入った」「突っ込んで失速するんじゃないかと」

SGホールディングスの近藤幸太郎と佐藤一世(写真/阿部卓功)



後悔がないように死力を尽くして準備を

――では最後に、お二人のニューイヤー駅伝での走りに期待しつつ、全国高校駅伝、そして箱根駅伝を走る選手たちへのエールをお願いします。

佐藤 高校駅伝は、これが最後のレースになる高校生も多いと思います。ぜひとも、「高校で陸上やって良かったな」と思えるレースをしてほしいですね。

――箱根駅伝のほうはいかがでしょう。

佐藤 箱根駅伝は人生で4回しか体験できません。1回、1回がすごく大切なレースになるので、「あのとき、我慢すれば良かった」と後悔するようなことがないよう、死力を尽くして準備をする。その価値がある大会です。

近藤 僕は2、3年と走らせてもらったことで、それがその後の成長に大きくつながりました。成長するためには、結局、準備が大切で、すべてできることをやって、レース当日を迎えてほしい。

佐藤 あと、最後の最後まで、みんな走るつもりで準備することも重要です。

近藤 下からの突き上げって、チームにとってすごく大切だからね。みんながどんどん盛り上げていけば、良いムードでレースを迎えられると思う。

――やっぱり、駅伝って走っている選手じゃなくて、周りの人たちの情熱も大事なんですね。

佐藤 駅伝って、アンカー以外は自分がタスキを運ぶのを待っている人がいますからね。みんなの「熱」が大切なのかと思います。

近藤 でも、アンカーだって、みんながフィニッシュ地点で待ってるよ。

佐藤 確かに、そうですね。1秒でも早くタスキをつなぎたい。そういう思いが伝わってこそ、いい駅伝になる。

近藤 みんな、いい駅伝をしてほしいね。



こんどう・こうたろう◎2001年1月30日、愛知県生まれ。代田中→豊川工高(共に愛知)→青学大。箱根駅伝には2年時に初出走し、7区3位。3、4年時には2区を走り、区間7位と区間2位。3年時には総合優勝メンバーとなった。23年、SGホールディングスに入社。24年のニューイヤー駅伝は2区5位。

 
さとう・いっせい◎2001年7月21日、千葉県生まれ。小金中→八千代松陰高(共に千葉)→青学大。全国高校駅伝の1区日本選手最高記録を持つ。箱根駅伝には4年連続出走し、4区4位、8区2位、7区7位、4区区間賞。2、4年時には総合優勝を果たした。24年にSGホールディングスに入社。


●SGホールディングス陸上部
1987年創部。SGホールディングスのオフィシャルスポーツクラブとして、関西実業団駅伝優勝・ニューイヤー駅伝入賞をチーム目標に掲げ、マラソン選手の育成に注力。オリンピック代表選手を輩出している。11月の関西実業団駅伝を3年ぶりに制し、来年1月1日には30年連続31回目の全日本実業団駅伝(ニューイヤー駅伝)に出場する。

公式Instagram
https://www.instagram.com/sgh.trackfield_official
大会結果や練習風景、選手のインタビューをお届け。

文/生島 淳 写真/阿部卓功

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