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2025-02-10

KENTA自伝「足跡」で語られた谷口周平との関係性…NOAH帰還10年10カ月ぶりの対戦はどうなる!?【週刊プロレス】

2012年10月、KENTAとマイバッハ谷口はGHCタッグ王者となった

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今年に入ってからNOAHの勢いが止まらない。1・1日本武道館で清宮海斗を破って、史上最速キャリアでGHCヘビー級王者になったOZAWAの破天荒な魅力が大きな要因だが、旗揚げメンバーであるKENTAの“帰還”もプロレスファンの心を激しく刺激している。

KENTAは拳王から“想い人”として対戦相手に指名されて1・1日本武道館で一騎打ち。NOAH時代を彷彿させるような激情ファイトで現在進行形のNOAHトップ選手に成長した拳王に勝利を収めていた。

試合後、拳王から「NOAHにはKENTAが必要だ」と握手を求められた。その日は答えを出さなかったが、翌1・2新宿でTEAM2000Xに暴行されている拳王を救出。「自分の意志でこのリングに来た。オレはいつでも準備できてるよ」と語り、その後の新日本1・6大田区ではバックステージで恋人関係?のビデオカメラマンとハートマークを合わせて「またどっかで会おうな。バイバイ……」と別れを示唆していた。

NOAH2・11後楽園ホールでKENTAは拳王と拳王命名“ケンケンタッグ”を組んで、清宮海斗&谷口周平と対戦することが決定。拳王から対戦相手として指名された清宮はNOAHの現エースでKENTAとは初対戦。谷口は直訴してこのカードに組み込まれた。

KENTAと谷口はNOAHで先輩後輩の関係。KENTAが年下の先輩で谷口が年上の後輩。キャリアは5年の差がある。両者を語る上で外せないのが、KENTAが谷口を暴走鉄仮面「マイバッハ谷口」に“改造”したことだろう。

この点については2022年7月に発行され、大ブームとなったKENTA自伝「足跡」に詳しく当時の思いがつづられている。

「個人的に思い出深く、非常に思い入れがあるのが“マイバッハ谷口”である。マイバッハ谷口に生まれ変わる前の谷口周平は、アマチュア・レスリングで輝かしい実績を残し
て2005年12月にNOAHでデビュー。潮崎豪のライバルになる存在として若手の頃から有望株と期待されていた。

だが、実際には誰の目にもわかりやすく伸び悩んでいた。潮崎との差は広がるばかり。オレはそんな谷口を全面的にサポートすることになる。

最初にウイークポイントをなくすために、何をやればいいか考えた。谷口はしゃべりが下手。いや、しゃべれない。だったら、無理にしゃべる必要はない。常に目が死んでいる。表
情がない。だったら、目も表情も見せなければいい。決まった。マスクマンになればいい。

マイバッハ谷口の誕生だ。

最初は相当な違和感があったかもしれないが、それも計算のうちだ。賛否両論が渦巻くのも想定内。忘れもしない。2012年3月18日、横浜文化体育館。オレはマイバッハを挑戦させるために、丸藤正道さんの挑戦を退けた時のGHCヘビー級王者・モリシ(森嶋猛)に挑戦表明を代弁した。

横浜文化体育館は大ブーイング、怒号、罵声に包まれた。絶対に全員を見返してやる。笑いたいヤツは笑えばいい。オレはマイバッハを必ずやトップ選手にしてやると決意した。

マイバッハは良くも悪くも話題になり、5月9日、後楽園大会でGHCヘビー級王座に挑戦。最終的には敗れたが、同王座初挑戦で確実にNOAHヘビー級戦線に食い込んだ。

その1カ月後の6月10日、大阪大会。マイバッハは髙山善廣さんの負傷で代役となった金丸義信さんと組んで、秋山氏(秋山準)&齋藤彰俊さんのGHCタッグ王座に挑戦。オレとしてはとにかく秋山氏に飲まれてほしくなかった。マイバッハはレスリングの下地があるし、体格的にもほとんど同じサイズだから、秋山氏とも互角以上に闘えるはずだ。そんな思いを試合の前日、メールにしたため送った。それも長文で。それも熱めで。まるでテニスの松岡修造さんばりに。

すると、マイバッハから返信が届いた。

『了解しました』…いやっ、明日の出発時間の連絡したんじゃねぇつんだよ。。オレの熱い気持ちはまったく響いていなかった」

そんな過去もあるKENTAと谷口の再会は2014年4月以来10年10カ月ぶりとなる。NOAH2・11後楽園ホールは前売指定席の販売は予定枚数終了し、現在、立見券が発売中。超満員札止め必至だが、インターネットTV「ABEMA」で当日午前11時から無料生中継される。

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週刊プロレスNo.2341 (2025年2月19日号/2月5日発売) | 週刊プロレス powered by BASE

今週号の表紙はスターダム後楽園大会で鈴季すずを破りワールド王座V1に成功した上谷沙弥です。昨夏にH.A.T.E.入りしてヒールターンした上谷はいま支持率急上昇中。試合リポートだけでなく、編集長が各団体のチャンピオンにインタビューする不定期連載「王者に問う」の初回ゲストにも登場します。巻末言では岡田太郎社長にスターダムの昨年総括と今年の目標を聞いています。元日の日本武道館大会でGHCヘビー級王座最速戴冠を果たした、いま注目のNOAHのOZAWAを特集して徹底解剖。本人インタビューや清宮海斗の証言、技解説など多角的に魅力に迫ります。NOAHは八王子大会の試合リポートもあり。新日本は大阪ビッグマッチへ加速。ザックvs後藤のIWGP前哨戦中心に仙台大会リポート。またいまが旬のゲイブ・キッドへインタビュー。新日本に対するこだわりを深く聞いています。今週号はほかにもインタビュー企画が充実。全日本の青柳兄弟、年明け早々大一番3連敗のSareee、マリーゴールドの新タッグ王者・高橋奈七永&山岡聖怜、GLEATの新G-REX王者・石田凱士ほか、注目の王者や選手をクローズアップ。そのほか馬場追善・後楽園、ドラゲー京都、GLEAT名古屋、大日本・新木場、FREEDOMS板橋、エボリューション新宿、ガンプロ新木場、2AW千葉など掲載。【注意】発送後の返品・返金は原則不可とさせていただきます。送料は無料ですが、第三種郵便での発送となります。約1週間でのお届けとなります。土日祝日の配送がありません。また、事前に購入されても発売日にお届けすることは、お約束できません。ご了承ください。

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