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2020-04-16

【System of Arthur Lydiard Vol.11】2巡目以降も新たな自分に出会える!これもリディアード・トレの真価

マラソンは技術よりも生理的な発達がポイント

 市民ランナーはほとんどの人が「サブ4!」など、希望的な憶測から目標を勝手に決めつけ、その「タイム」に合わせたトレーニングを組んでしまいがちです。またそのような人に限って、「35㎞は走らなければ…」と、4時間や4時間半もかけて走ろうとする。また夏の炎天下でも、そのような走りをすることで得る自己満足とは裏腹に、ケガやオーバートユースの域へと首を突っ込んでいってしまいます。リディアードは、常にこう言っていました。

「今年やっていることは、来年のためのトレーニングだ。今年や来年にどんな走りをするかよりも、3年先、5年先、7年先を考えてトレーニングをしなさい」

 長距離走やマラソンは特に、技術よりも生理学的な発達に頼らなければならない競技・運動です。またその「進化」は、カタツムリの100mダッシュのスピードで発達していくようなものなのです。とりわけ、すべての基礎となる有酸素能力の発達には時間がかかります。


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