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2025-05-21

ビクトリア弓月、5・24代々木で“憧れ”岩谷麻優超えを誓う「マリーゴールドで一番最初に倒すのは私」【週刊プロレス】

岩谷超え、そしてスーパーフライ防衛を誓った弓月

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女子プロレス団体「マリーゴールド」は5月24日、東京・国立代々木競技場第二体育館で旗揚げ1周年記念興行を開催。団体の未来を担うハタチのスーパーフライ王者・ビクトリア弓月は“女子プロ界のアイコン”岩谷麻優を挑戦者に4度目の防衛戦をおこなう。
弓月に対して、ベルト奪取を宣言した岩谷
「憧れを超えて、スーパーフライのベルト守ります。約束します」

こう誓った弓月にとって、スターダム電撃退団&マリーゴールド入団で話題を集める岩谷は「憧れの存在」。スターダム時代は同じユニットに所属したが、問答無用のトップレスラーだった岩谷に対して、弓月はキャリア1年未満のド新人。昨年3・20名古屋でおこなわれた唯一のシングルマッチも弓月の完敗に終わっている。

しかし、この一戦がおこなわれた時にはスターダム退団を決意していたであろう弓月は“憧れ”に対して、2024年3月20日時点でのすべてをぶつけて玉砕。何か感じていたであろう岩谷もすべてを受け止め、最後はドラゴン・スープレックスで3カウント。自らを慕う後輩と握手をかわし、笑顔で送り出すという一戦だった。
試合後、岩谷は弓月を握手で送り出した
故アントニオ猪木さんの言葉を借りれば“一寸先はハプニング”がプロレス界の常。キャリア1年足らずでスターダムからマリーゴールドへの弓月もすごい決断だし、その1年後、まさか岩谷がマリーゴールドに移籍するなんて誰が予想しただろう。ロッシー小川代表は「(岩谷は)旗揚げメンバーのつもり」「来るべくして来た」と語るが、弓月にとって岩谷合流は嬉しい驚き以外の何物でもなかった。

だが、5月1日の入団会見で岩谷が弓月の持つスーパーフライ王座を含めたマリーゴールドの全タイトル戴冠、つまりグランドスラムを狙うと宣言。その時からプロレスラー・ビクトリア弓月にスイッチが入ったという。

弓月「麻優さんが入団会見でスーパーフライのベルトを狙ってるって言葉を発した時から麻優さんを倒さなきゃいけない時がきたんだなって思いました。(弓月が岩谷を挑戦者に逆指名した)5・4後楽園でマイクした時から覚悟決めてます、一番近くで見てきた麻優さんを、岩谷麻優をマリーゴールドで一番最初に倒すのは自分だって」
5・17札幌で岩谷と対戦した弓月
岩谷が「憧れ」であることに変わりはない。だけど、ビクトリア弓月はあの頃の“弓月”じゃない。マリーゴールドに移籍してからの1年間で間違いなく変わったという自負がある。

1年前の旗揚げ戦で高橋奈七永に完敗し悔しさを味わった。同い年の田中きずなとの同世代タッグを通してプロレスの楽しさを知り、夏のシングルリーグ戦では林下詩美やMIRAIらトップどころとしのぎを削った。1・3大田区では翔月なつみを下し、悲願のスーパーフライ初戴冠。詩美との姉妹タッグでツイスター(=タッグ王座)に挑戦し、引退を控えた高橋奈七永と熱狂マッチを繰り広げ……いまやマリーゴールドにビクトリア弓月は欠かせない、そういっても過言ではない存在に急成長を遂げた。

弓月自身、とにかく濃かったこの1年間を振り返り、「この1年マリーゴールドでやってきたことに自信があるし、マリーゴールドに来て、いろんなものを背負ってきたつもりなので。絶対に成長したと自分でも思ってます。麻優さんとの差も少しは縮まってると確信してます」と断言する。
2024年3・20名古屋でおこなわれた弓月と岩谷の初シングル
5・17札幌では岩谷との1年ぶりとなるタッグ対決が実現。あのアイコンをして「エグい」と言わしめたバックドロップを決め、トラースキックの打ち合いでも互角に渡り合った。あの岩谷に「目つきに覚悟を感じました」と言わしめた。

弓月も「技の精度だったり、リングの立ち振る舞いだったりで感じるものはありました」と岩谷の凄さを改めて感じた。だが、それ以上に「(2024年3・20名古屋での一騎打ちでは)自分がやられてやられてって感じだったんですけど、いまは気持ちの面でも強くなったし、麻優さんにだって負けない闘争心を持つ自分になったと思ってるので。憧れであることはいまも変わりません。でも、憧れの麻優さんを超えてこそ自分が目指すもの、“マリーゴールドのエース”に近づけると思ってるので。気持ちじゃ絶対に負けない。あこがれを超えて、このベルト必ず守ります!」と“憧れ超え”への強い思いを抱くことができた。

昨年3月の初シングルは岩谷のドラゴン・スープレックスで弓月が完敗を喫した(7分46秒)。1年2カ月ぶりに実現する2度目のシングルはどんな闘いが繰り広げられ、どんな結末を迎えるのか。高橋奈七永引退試合、詩美vsMIRAIのワールド王座戦、マリーゴールド対マーベラスの対抗戦など話題満載のカードが並ぶマリーゴールド旗揚げ1周年記念5・24代々木第二大会。“マリゴの岩谷”にとって初のタイトル挑戦とあって大会屈指の注目を集める一戦で弓月は有言実行の“憧れ超え”を果たせるか。
5・24代々木の大会ポスター
マリーゴールド
「1周年記念大会~Marigold SHINE FOREVER 2025 A Glorious Celebration」
★5月24日(土)東京・国立代々木競技場・第二体育館(14:30)
⑧高橋奈七永引退記念試合◎高橋奈七永vs青野未来
⑦マリーゴールド・ワールド選手権◎<王者>林下詩美vsMIRAI<挑戦者> 
※第2代王者3度目の防衛戦
⑥スーパーフライ級選手権◎<王者>ビクトリア弓月vs岩谷麻優<挑戦者> 
※第2代王者4度目の防衛戦
⑤団体対抗戦◎山岡聖怜vs彩羽匠
④団体対抗戦5対5イリミネーション戦◎翔月なつみ&石川奈青&ハミングバード&瀬戸レア&南小桃vs川畑梨瑚&Maria&宝山愛&彩芽蒼空&暁千華
③天麗皇希復帰戦◎皇希&田中きずなvs後藤智香&勇気みなみ
②ちゃんよた&山中絵里奈&咲村良子&橘渚vs野崎渚&CHIAKI&松井珠紗&メガトン
①心希デビュー戦◎心希vs桜井麻衣
岩谷戦へ高ぶりまくる弓月

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