青野未来が５・24高橋奈七永引退試合を前に空手特訓を敢行。師匠・堀田も太鼓判「高橋奈七永を沈められる」【週刊プロレス】

女子プロレス団体「マリーゴールド」の青野未来が21日、都内の極真拳武會・大井町青物横丁道場を訪問。師匠の堀田祐美子が見守るなか、空手特訓を敢行した。

５・24代々木大会で現役引退する高橋奈七永の“最後の対戦相手”に決まった青野。自ら介錯人に名乗り出て、奈七永も青野の思いに呼応したことで決まった一戦だが、キャリア28年のレジェンドの引退試合とあって「日々いろんな感情があふれていて。１時間に１回は高橋奈七永のこと考えてます」という状態が続いていた。

そんななか、週刊プロレスの取材でアクトレスガールズ時代の師匠、堀田祐美子と対談。強烈に背中を押してくれた堀田が「未来が毎日、高橋奈七永のことを考えてしまうと。自分の気持ちを奮い立たせるためにも息をあげたり、（青野が得意とする）蹴りに磨きをかけたりすれば不安も少しはなくなるかなって。自分も金子会長に教えてもらって、すごく不安がなくなったので」と提案。青野も「ぜひお願いします！」と望んだことから、暴走女王は20年来の恩師にすぐさまコンタクト。この日の空手特訓に至った。

これまでK-1ジムに通うなどキックボクシングを学んだ経験はある青野だが、空手は完全に初めて。堀田から借りた道着をまとった青野は空手特有の軸足の返し方など基礎から指導を受ける。開始直後はやはりぎこちなかったが、我琉とはいえ打撃を使い続けてきただけあって、すぐさま吸収。４・14新宿大会で８年ぶりにタッグ対決した堀田のアバラを４本折った重爆キックにさらなる磨きをかけた。

サンドバッグを持ち、自ら練習台になった堀田は「蹴られてて本当にヤバいと思った。前川久美子級ですよね」と、奈七永のライバルでもあった“全女の蹴撃王”の名前をあげると、金子会長は「前川久美子も知ってるけど、（青野の蹴りは）早くて重い」と太鼓判。堀田も「これで青野未来は高橋奈七永を沈められるでしょう」とまな弟子の背中を押した。
わずかな時間ではあったが、青野は「蹴りをあらためてちゃんと教えていただけたことで、筋肉の使い方とか全然できてなかったところがわかって。もっと練習して、もっと自信つけて、この蹴りで高橋奈七永、沈められるように頑張りたいと思います！　いまの蹴りが本番でも出せればなと。疲れてきた時のポイントとかもお伺いしたので、追い込みに来れてよかったです、本当に。ありがとうございました！」。空手特訓を提案してくれた師匠と、門下生との練習の合間を縫って指導してくれた金子会長に感謝を伝えたが、奈七永に勝って、介錯するのが一番の恩返し。「堀田さんにもおっしゃっていただきましたけど、やっぱり奈七永さんに『全部出し切った！』って思わせて引退していただきたい。そうさせるのが私の役目なので。今日練習させていただいたおかげで気持ちがもう一段階あがったし、不安とかモヤモヤしたものも晴れました。５月24日、私が勝って、高橋奈七永を介錯します！」

マリーゴールドは５月20日に旗揚げ記念日を迎えた。旗揚げメンバーでも青野は、あれから１年後に高橋奈七永引退試合の相手に自分がなっているなんて「想像もしていなかった」と振り返る。「想定外とか想像もしてなかったことはけっこうあったんですけど、今回がダントツ。１年前の自分も驚いてると思います。でも、ここまで来たらもっと驚かせたい、過去の自分もお客さんとかまわりの人たちもみんな。高橋奈七永に勝ちます。勝って、２年目のマリーゴールドを私が引っ張っていきます」。

５・24代々木まであと２日。28年のキャリアを誇る人間国宝に負けないぐらい、たくさんの人の思いや期待を背負って青野は高橋奈七永が待つリングに立つ。
マリーゴールド「1周年記念大会～Marigold SHINE FOREVER 2025 A Glorious Celebration」
★5月24日（土）東京・国立代々木競技場・第二体育館（14：30）
⑧高橋奈七永引退記念試合◎高橋奈七永vs青野未来
⑦マリーゴールド・ワールド選手権◎<王者>林下詩美vsMIRAI<挑戦者>　
※第2代王者3度目の防衛戦
⑥スーパーフライ級選手権◎<王者>ビクトリア弓月vs岩谷麻優<挑戦者>　
※第2代王者4度目の防衛戦
⑤団体対抗戦◎山岡聖怜vs彩羽匠
④団体対抗戦5対5イリミネーション戦◎翔月なつみ＆石川奈青＆ハミングバード＆瀬戸レア＆南小桃vs川畑梨瑚＆Maria＆宝山愛＆彩芽蒼空＆暁千華
③天麗皇希復帰戦◎皇希＆田中きずなvs後藤智香＆勇気みなみ
②ちゃんよた＆山中絵里奈＆咲村良子＆橘渚vs野崎渚＆CHIAKI＆松井珠紗＆メガトン
①心希デビュー戦◎心希vs桜井麻衣