マリーゴールド“純白のエース”青野未来が年明け1・3大田区総合体育館大会で自身が持つユナイテッド・ナショナル王座への挑戦を受ける“嵐を呼ぶ危婦人”桜井麻衣に「本当のドン底」を知らしめ、UN王座を死守することを誓った。
「あなたに私の何がわかるの?」――青野は厳しい口調で桜井にこう問いかけた。
1・3大田区でのUN戦決定以降、挑戦者・桜井はSNSを通じて「(青野は)信念ブレブレ」「自分で選んだ選択を悔やんで、上手くいってる人に悔しいと思うのは違うと思う」「一人でもマリーゴールドへ来る覚悟があったわけじゃなく、風香さんに乗っかってきただけ」などと痛烈な言葉を並べてるが、これに純白の王者は不快感をあらわにする。その姿は、かつて「お前に俺の何がわかるんだ」と言った長州力がすけて見えるほど。
「アナタとは覚悟が違う」と舌鋒鋭く迫る桜井。対して青野、“舌戦”に関しては挑戦者に劣るかもしれない。だが、マリーゴールドを見てきたファンなら知っているハズだ。プロレスに戻ってきた青野がどれだけ腹をくくってリングに上がっているかを、どれだけ体を張って闘いを見せているかを、どんな時でも笑顔を絶やさずファンサービスに努めているかを。
対して桜井。アクトレスガールズ時代の2022年2月、青野がデビュー戦の相手を務めた後輩は、マリーゴールドに来てスケールアップ。青野が予選敗退に終わったシングルリーグ戦「DREAM STAR GP2024」も桜井は準優勝。ベルトこそ失ったが、ツインスター王座4度の防衛に成功。蝶野正洋、小川直也、尾崎魔弓ら業界のレジェンドたちとコンタクトを取り、さまざまな話題を発信するなど独自のアプローチでマリーゴールドを活性化させている。
青野も認めざるを得ない桜井の活躍の裏には、熱狂を生んだマリーゴールド旗揚げ戦(5・20後楽園)で納得のいくファイトができずに流した悔し涙があった。歓喜に沸く周囲をよそに「ドン底」を味わったと桜井は述懐するが、これに青野は言う、「それがドン底なんだとしたら、私だってドン底というか、ツラい思い、悔しい思いはたくさんしてきてますから」。ある時はエース失格の烙印を押されかけ、ある時は思うようにならない現実にもがき、苦悩した。だからこそ、青野は言う「桜井麻衣が味わった旗揚げ戦のドン底なんて比べ物にならないぐらいのドン底を1・3で見せてあげるしかないのかなって」と。
1・3大田区で桜井を撃破し、4度目のUN王座防衛を果たした先には“深紅のベルト”マリーゴールド・ワールド挑戦を視野に入れる。団体初の2冠王を実現させ、その先にも様々な「挑戦」を頭に描いてるという青野。「まだまだ私は上がってる途中なので。ピークを更新し続ける青野未来をこれからも見せていきます」。マリーゴールドのエースは桜井じゃない、外敵王者のSareeeでも、それに挑む林下詩美でも誰でもない。青野未来こそマリーゴールドのエース、1・3大田区でそれを証明して見せる。
1・3大田区の桜井戦に向け、闘志を燃やす青野の一問一答は以下の通り。
青野「(1・3大田区まで一週間を切ったが?)記者会見では自分が言いたいことを言わせてもらいましたし、前哨戦でも桜井麻衣とやりあって。でも、思ったのは桜井麻衣は(青野のことを)全然わかってないんだなって。
(どういうことですか?)SNSで私がアクトレスガールズを辞めて、マリーゴールドに来たことを悔やんでるみたいなことを言っていて。マリーゴールドに来たことも、アクトレスガールズを辞めたことも、アクトレスガールズでプロレスラーとしてデビューしたことも、私は何も悔いてないです。いろんな人に迷惑をかけてしまったな、悲しい思いをさせてしまったなと思うことはあっても。私も桜井麻衣のことをわかってるなんて言えないけど、桜井麻衣は私のこと何もわかってないんだな、アナタに私の何がわかるの?って感じてしまって。
(桜井さんの発言が青野さんの怒りのスイッチを火をつけた部分がある?)ありますね。なんかより負けたくない理由がドンドンできているなって。私には私の考えがあるし、桜井麻衣には桜井麻衣の考えがあると思います。それは他人が簡単にわかるものじゃない。自分が見えてない部分なんて想像でしかないじゃないですか。それを勝手に想像して、自分のモノサシで言われることがすごく腹は立ちます。
(桜井さんはマリーゴールド旗揚げ戦で味わったドン底から這い上がった女の強さを見せると言ってましたが?)彼女の味わったドン底がどんなものか私にはわからないですけど。
(沸きに沸いた5月20日のマリーゴールド旗揚げ戦、桜井さんは思うような試合ができず、悔し涙を流していました)…試合がうまくいかなかったっていうことですか?
(平たく言うとそうなりますね)それが桜井麻衣のドン底なんだって私は思っちゃって。どういう思いをしたのかわからないけど、それがドン底なんだとしたら、私だってドン底というか、ツラい思い、悔しい思いはたくさんしてきてますから。(エース候補と言われながら)なんか惜しいよねってずっと言われて。(代表から)『もう未来に期待するのやめるわ』って言われたこともあったし、アクトレスがプロレス団体じゃなくなってからはずっともがいて、悔しい思いをして。
(桜井さんがスターダムで脚光を浴び始めた頃でしたね)はい。桜井麻衣が味わった旗揚げ戦のドン底なんて比べ物にならないぐらいのドン底を1・3で見せてあげるしかないのかなって。
(更なるドン底を…!)はい。桜井麻衣は覚悟を持って今回の試合に臨むと言ってましたけど、その覚悟の分、もっと下に落ちるんじゃないかなと。
(勝者と敗者がいるのが試合です。万が一負けるようなことがあれば青野さんがドン底を見るハメになると思いますが?)勝負事ですからね。それなら、どっちかがドン底を見れるぐらいのアツい試合をするのが一番いいと思うし、私は。
(7・13両国国技館ではバキバキの青野未来が見れました。大田区でも“バキバキ青野”が出てくると思う?)あれを超えたいですけどね。超えたいけど、桜井麻衣でそれを超えられるかな。あの時はMIRAIとずっとやり合ってきて、ベルトを取るにはMIRAI、ボジラ、2人から勝たなきゃいけなかった。試合前から追い込まれていたし、でも、私はここで勝たなきゃいけない。覚悟を決めてマリーゴールドに来た以上、ここで勝ってベルトを取らなきゃいけない。それがスタート地点だと思っていたので。
(桜井さんは両国でのUN戴冠が青野未来のピークだとも言っていましたが?)…苦しい思いをして取ったUNのベルトを守り続けるという違う苦しさを味わってきたし、守り続ける私自身成長できたと思ってます。確かにリーグ戦(DREAM STAR GP2024)は優勝できなかったし、桜井麻衣との公式戦もドローだった。自分でもどかしい思いをたくさんしてきました。でも、だからこそ成長できたと思ってるし、これからも純白のベルトとともにまだまだ成長していくつもりです。
(負けるイメージはないと?)ないです(キッパリ)。
(1・3大田区でベルトを防衛した先のプランは?)深紅のベルト、ワールド王座に挑戦したいです。大田区の先に、新しいことにどんどんチャレンジできると思うので。すごく大事な一戦だと思ってます。必ず守らなきゃいけないなって。まだまだ私は上がってる途中なので。ピークを更新し続ける野未来をこれからも見せていきます」
「MARIGOLD FIRST DREAM 2025~初夢~」
★2025年1月3日(金)東京・大田区総合体育館(14:00)
▼マリーゴールド・ワールド選手権試合(30分1本勝負)⑧<王者>Sareee vs 林下詩美<挑戦者>
※初代王者の3度目の防衛戦
▼ユナイテッド・ナショナル選手権試合(30分1本勝負)⑦<王者>青野未来vs桜井麻衣<挑戦者>
※初代王者の4度目の防衛戦
▼GHC女子選手権試合(30分1本勝負)⑥<王者>天麗皇希vs後藤智香<挑戦者>
※初代王者の初防衛戦
▼パッション・カウントダウン(30分1本勝負)⑤高橋奈七永&石川奈青vs里村明衣子&YUNA
▼ツインスター選手権試合(30分1本勝負)④<王者組>野崎渚&CHIAKIvsボジラ&タンク<挑戦者組>
※第2代王者組の初防衛戦
▼スーパーフライ級選手権試合(15分1本勝負)③<王者>翔月なつみvsビクトリア弓月<挑戦者>
※初代王者の5度目の防衛戦
▼山岡聖怜デビュー戦(15分1本勝負)②MIRAIvs山岡聖怜
▼新春ドリーム・ランブル①出場選手=松井珠紗、田中きずな、瀬戸レア、南小桃、勇気みなみ、山田奈保、咲村良子、星ハム子、真白優希、リアラ、花園桃花、フライングペンギン、ナイトシェイド
※1・3大田区のチケットは下記のサイトにて購入可能。
https://dsf-marigold.com/schedule/day/0103_e.html※同大会はWRESTLE UNIVERSE PPV(ペイパービュー)放送がおこなわれる。通常価格は4400円、ユニバース会員価格は3600円。詳細は以下のURLにて。
https://www.wrestle-universe.com/ja/lives/oPGurnXDvRrKYEY8m57qd9