南雲 グループで守備をするときは「味方を見なさい」と言います。味方との距離が遠いときに単独でボールを奪いに行って抜かれるとカバーが効きません。私たちが一番多くやるトレーニングは、「4対2」のボール回しです。私はゴールの方向を意識させたいので、長方形のグリッドを用います。守備側としては、縦パスのコースを消しながら「4対2」の状況を「2対2」に持ち込み、アプローチが効いたら、そこから(守備側が多い)「1対2」に持っていくという流れが理想です。ファーストアプローチに行く味方が相手の選択肢をどう限定させているのか、相手はどんな行動に出るのかをもう1人の選手が予測できないといけません。「どこにパスが出るのだろう?」ではなく、「ここに出るはずだ」と考えて動けるかどうかが大事です。
南雲 小学生に限らず、プロでも海外の大型選手と対峙する場合は同じかもしれませんが、相手に技術があり、しかも身体能力で相手が上回るとすれば、「1対1」で奪い切るのは、そもそも難しいことです。自分の最適な距離でボールを奪いに行っても取り切れないケースも起こります。それならば、抜かれないように対応して複数で奪おうと考えるのはいいと思います。「1対1」から時間をかけて「1対2」をつくる判断は、決して間違っていません。
観察もせずにボールに寄るだけの選手にはなってほしくありません。味方との距離を確認して状況をうまく利用できるのが、賢い選手です。味方や相手の状況、味方や相手の能力によっても、正解と言える判断は変わるものだと思います。状況を観察し、どうやって奪うかをイメージできるようにするべきです。
南雲 低学年の子供はマンマークをしがちで、相手が繰り出すスペースへのロングパスが特に効果的になってしまう一面があります。ですから、「賢い選手はマークを空けておいて、そこにパスを出させる。そのパスが出てくるときを狙うんだよ」と教えます。ロングパスを警戒してスペースを消しながら誘い込んで奪うプレーができるようになると、守備の面白さが分かってくると思います。「誘おう!」という声掛けをよくします。
南雲 そうですね。優勝した昨年度の全日本Uー12サッカー選手権大会では、子供たちがよく話し合い、状況を認識できていました。決勝で対戦した柏レイソルUー12にはショートパスを回されました。前半はロングパスかショートパスかの狙いを定められずに後手を踏みましたが、ファーストディフェンダーのアプローチを徹底し、相手の選択肢を狭めるようにしました。その結果、後半に入って主導権を奪うことができました。
南雲 試合の中でも、局面ごとに距離感を感じとれなければいけません。同じ5メートルでも、一度追いかけたスピードやパワーを活かしてそのまま追えると早く追いつけますが、意図した方向とは逆にボールを運ばれてしまうとパワーを使い、時間もかかります。フォワードがいわゆる「2度追い」でプレッシャーをかけられているときは良い状況で、同じ立ち位置でも「2度追い」ができていないなら良くないということになります。
例を挙げるなら、ボールを持っている相手のセンターバックに、こちらのフォワードがプレッシャーをかける場合です。自分でボールを奪えればベストですが、それができなくても、パスコースを限定させる詰め方をして味方に次の予測を立てさせる役割や、相手がパスを出したあとに味方を助ける役割があります。意図的に追い込んで近いほうのサイドバックにパスを出させ、そのまま追いかけることができれば、プレスバックで味方と挟み込めて理想的です。しかし、逆をとられて遠いほうのサイドバックへパスを出された場合は、一度止まって方向を変えるので時間がかかります。そういうときはもう一度ボールを追うよりも、中央に絞って相手のパスコースを限定させ、味方にボールを奪いに行ってもらうべきです。

2019年度の全日本U-12サッカー選手権大会の決勝で、柏レイソルU-12に勝利したバディーSC(左の列)
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