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2025-07-24

【陸上】中京大中京高が女子4×100mRで東海高校記録の更新へ その先の44秒台も見据え広島インターハイに挑む

中京大中京高は7月の日本選手権リレーで高校生チーム唯一決勝へ進んだ。2017年以来、8年ぶりの進出となった(写真/中野英聡)

7月25日からホットスタッフフィールド広島(広島広域公園陸上競技場)でインターハイの陸上競技が開幕する。全41種目が5日間の日程で行われ、支部大会、都府県大会、11地区大会を勝ち抜いた選手たちが集結。そのなかから注目の選手やチームを紹介する。ハイレベル&好記録の更新に期待が懸かる女子4×100mRでは、中京大中京高(愛知)が東海高校新を狙う。

日本選手権リレーで収穫、全国では44秒台も視野に

今季、すでに7校が45秒台をマークしている女子4×100mR。インターハイ史上最高レベルの激戦が予想されるなか、連覇に挑むのが中京大中京高(愛知)だ。

6月以降はメンバーや走順を入れ替えながら、45秒台を連発している。7月12~13日に岐阜で行われた日本選手権リレーでは、1走から八代理衣(1年)、三輪琉姫、時任陽菜、坂本茜(以上3年)とつなぎ、予選で今季高校最高の45秒47と好走。高校生では唯一の予選突破で、中京大中京高としてはインターハイで初優勝した2017年以来、8年ぶりの決勝進出となった。

その決勝には、同校が21年福井インターハイを制したときのメンバーだった前田紗希(中京大3年)、倉橋美穂(青山学院大4年)、福本萌菜(中京大4年)、藏重みう(甲南大3年)も出走。OGと現役高校生の計8人で、日本一を競う舞台に立った。一番内側の2レーンに入った中京大中京高は、3~4走のバトンパスが遠くなり、4走の坂本がスピードを緩めて走り出すことになったが、45秒56で6位入賞を果たした。

格上の大学生を相手に奮闘したメンバーたち。「内側のレーンで、レベルの高い選手の走りを体感できましたし、インターハイ前に自分より速い選手と走れて良い経験になりました」(三輪)、「決勝でタイムを落としてしまいましたが、インターハイに向けて課題をみつけることができました」(時任)と、それぞれに収穫を得たレースとなった。

来る広島インターハイに向け、「東海高校記録を更新し、その先の44秒台を見据えて頑張ります」と坂本。八代は「メンバーに入ったら、チームに貢献できるように良い走りをしたい」、時任は「挑戦者の気持ちを忘れずに、予選からしっかり駒を進めて優勝したい」と抱負を語る。東海高校記録は、21年に同校が前田、倉橋、須崎心優(現・中京大4年)、藏重のオーダーで樹立した45秒29(高校歴代3位)だ。それを超えれば、13年の大分で埼玉栄高(埼玉)がつくった大会記録(45秒23)は目前で、15年の東京高(東京)に次ぐ史上2校目の44秒台にも近づくはず。「個々の走力は上がってきたので、バトンパスの精度を磨いてインターハイを迎えたい。あとはチームワークを大事に、仲間を信じて」と三輪。四継チーム8人の夢の実現へ、準備は整った。

文/石井安里 写真/中野英聡

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