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2025-07-27

【陸上】広島インターハイ・男子ハンマー投で長崎日大高、村島悠斗が長崎県高校記録で全国初入賞

長崎日大高の村島が男子ハンマー投で長崎県高校記録の62m55をマークした(写真/中野英聡)

25日からホットスタッフフィールド広島(広島広域公園陸上競技場)で開催されている広島インターハイ。男子ハンマー投で村島悠斗(長崎日大高3年・長崎)が、県高校新記録となる62m55をマークして5位入賞した。

目指すは秋の国スポとU18大会での日本一

今大会は暑さ対策として、競技日程と競技方式を大幅に変更。ハンマー投は予選2回、決勝2回+トップ8による2回の試技で勝負が決まるレギュレーションとなった。
「1本、1本を集中するしかない」と臨んだ決勝1回目でファウル。次の試技で記録を残せなければ、高校3年のインターハイが終わる。

「自分なら、できる」

自らを奮い立たせて臨んだ2回目。村島が放ったハンマーが60mラインを大きく超えて着地した。自身初の60mオーバーとなる62m55が表示されると、「うれしすぎて、走り回った」という村島。その後も61m24、60m95と60m超えのハイアベレージで4回の試技を終えた。

「ターンのキャッチが速くなった」と、村島の成長に目を見張る佐伯直也先生。ハンマー投を始めたのは高校1年。「こんなに重いものを投げるのか」と驚いた。小学校時代は相撲や空手に励み、長崎日大中に進学して陸上競技と出合うも、中学時代は部活に打ち込めなかった。
高校1年のとき、「やるからには、1番になりたい」と一念発起してハンマー投を始めると、すぐに「高校1年生ではなかなか超えられない」(佐伯先生)という40mオーバーで非凡な才能を見せた。

冬期練習では「苦手な走り込み」にも取り組んだ。坂道を利用した30mや50mのダッシュなどで「下半身が安定した」と村島。ターン中の遠心力に「下半身が遅れなくなり、ターンが加速するようになった」。
高2で55m54、今季は4月から59m07と60mに迫り、インターハイでついに60mスロワーの仲間入りを果たした。
「ハンマー投は、まだまだ世界との差があるけど、世界に近づいていきたい」
まずは秋の国スポとU18大会での日本一、そして高校1年で設定した「65m」を目標に、村島が未来への新しい扉を開ける。

文/新甫條利子 写真/中野英聡

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