close

2025-09-19

歴代“BBMスー女”座談会 『大相撲カード』の魅力を語り尽くす!【前編】

SHARE

  • twitter
  • facebook
  • line

【トークテーマ①】
担当した中で思い出に残っているカードは?


K まずは、それぞれが制作したカードの中から思い出に残っているものを教えてください。では、Mさんから。


M 私は2006年に作った「縁起物カード」です。『相撲』編集部の方と内容について話していた時に、大相撲カードは1月発売だったので、縁起の良い四字熟語とお相撲さんをかけ合わせたカードを作ったらお守り的に持ち歩いてもらえるのではないかと考えました。昔から、「お相撲さんに抱っこされた赤ん坊は丈夫に元気に育つ」と言われていますよね。お相撲さんは縁起が良いというか、パワーをもらえる存在だと思うので、そういった思いを込めたカードを作りたいと思いました。

BBM2006大相撲カード/縁起物カード
BBM2006大相撲カード/縁起物カード

K 四字熟語は、大相撲カードと相性が良い気がします。

M 四字熟語に合う写真を探すのも楽しかったです。

K 最近も1月発売の大相撲カードで定番化していますよね?

Y はい。以前の大相撲カードを調べていた時に見つけて、「これは素敵!」と思い、2025年1月発売のカードで迷わず復活させました。始まりはMさんがご担当の頃だったのですね。

M 実は、そうなんです。

Y 今もたくさんの方に喜んでいただいています。

M あと、私が最初に作った2005年の大相撲カードには、何か付録を付けていたような…?

Y あ! 大判写真入りの大入り袋ですね!

M そうです、そうです!

Y 過去の資料で見たのですが、実際に国技館で配られる大入り袋に入った「おみくじ付き生写真」がボックス購入特典だったとか。写真ごとに大吉、中吉、小吉があったそうです。

T 1月発売にピッタリですし、遊び心があって楽しいですね。

Y しかもこの2005年は日本相撲協会80周年。

M そうでした。20年も経つと、いろいろ忘れてしまっていますね(苦笑)。80周年を記念した企画カードもあって、歴代理事長の現役時代の勇姿をカードにしました。懐かしいですね。

T 他にはありますか?

M 今思い出したのですが、当時、大好きだった琴欧州関(のち大関琴欧洲)のサブセットカードを作りました。公私混同...ではないですけれど(笑)、角界に欧州から出てきてとても人気があり、その当時勢いもあったので、ぜひカードにしたいという気持ちで作りました。

K(当時のバインダーを見ながら)2006年に「KOTOOSHU」というカードが3種ありますね。

M わぁ、これです、これです。懐かしい。写真はラスベガス公演などを使っていますね。

BBM2006大相撲カード/琴欧州のサブセットカード3種
BBM2006大相撲カード/琴欧州のサブセットカード3種

K 素敵な写真。日本人の力士ではなかなか醸し出せない雰囲気がありますね。

M 当時、Kカメラマンにオススメの写真をいくつかもらって、ニヤニヤしながら選んだ記憶があります(笑)。楽しかったですね。

K では、Tさんはいかがでしょう?

T 実は私も、一番印象に残っているのは「縁起物カード」なんです。

K では、しばらく続いていた企画なのですね。

T はい。何度も作っているぶん、前回と違う四字熟語をひねり出すのに苦労した記憶があります(笑)。でも、その言葉にピッタリ合う写真を見つけた時などは、作り甲斐があって、校正も楽しかったです。

Y ちなみにKカメラマンは今もBBMにいるので当時の話を聞いたところ、カードのために写真を撮りに行ったこともあったと振り返っていました。

T 基本的には編集部で持っている写真から選んでいますが、撮影するケースもあったと思います。だんだん思い出してきました(笑)。

Y カード用に撮影できると、“特別感”が出て良いですね。

BBM2009大相撲カード/縁起物カード
BBM2009大相撲カード/縁起物カード

K Yさんの思い出のカードは何ですか?

Y 私も「縁起物」は大好きなのですが、自ら出した企画の中から考えると、最新の『和(なごみ)』で作ったサブセットカード「My Favorite」です。これは力士や親方が自身のお気に入りのものとコラボしたカードなのですが、ご本人が写真を撮ってくれたケースもあって、貴重なカードになりました。(コラム:力士たちにカードを渡してきました!

M えっ? ご本人が?

Y そうなんです。たとえば、一山本関が若隆景グッズに囲まれた写真を撮ってくださったり、二子山親方が愛猫との2ショットを送ってくださったり…。皆さんとても優しく協力的で驚きました。『相撲』編集部の方々はもちろん、歴代のカード制作に携わってきた先輩方がこれまで築いてきた関係性があるからこそ実現できたので、本当に感謝の気持ちでいっぱいです。ちなみに、実物はこんな感じです。

BBM2025大相撲カード和/一山本関
BBM2025大相撲カード「和-NAGOMI-」/My Favorite  No.66 一山本 大生(若隆景グッズ)

BBM2025大相撲カード和/二子山親方
BBM2025大相撲カード「和-NAGOMI-」/My Favorite  No.71 二子山 雅高(猫)

M わぁ、素敵なカードですね。

T 一山本関、面白いなぁ。

K いま、一山本関の人気がすごいんですって。カードの反響はいかがでしたか?

Y 相撲ファンの方々の反響はすごく大きかったです。カード画像をBBMのXアカウントに投稿した時の“いいね”の数が、とても多くて驚きました。ほかにも、投稿へのコメントや、大相撲カードに関する投稿をチェックしていると、特にスー女の皆さんが喜んでくださっていたのが印象的でした。

K それは嬉しいですね。

Y はい。あとは、カード販売の現場に行った時に実際にお客様の声を聞くことができたんです。両国国技館での本場所中は毎回、日本相撲協会様に許可をいただいて販売ブースを出していて、5月場所で先行発売した『和』はこれまでで一番と言っていいほどよく売れたそうです。

T それはすごいですね。

Y 昨今の大相撲人気のおかげなのは間違いありませんが、本当にたくさんの方が「発売を楽しみにしていました」と足を運んでくださって。購入したパックを目の前で開封してお目当てのカードを引き当てられた時は、一緒に飛び跳ねて喜んでしまいました(笑)。

T 今回の『和』は、場所入り姿の写真を使ったレギュラーカードも華やかですよね。

『和』レギュラーカード/王鵬
BBM2025大相撲カード「和-NAGOMI-」/ レギュラーカード No.05 王鵬 幸之介 

Y 5月発売の大相撲カードは毎回テーマを設定していて、今回の『和』のテーマを思いついた時に、レギュラーカードは絶対に和装姿にしたいと思ったんです。それまで5月のレギュラーカードは化粧廻し姿の写真が定番だったので不安もありましたが、外国人の方にも喜んでいただけたようなので、何年かに一度は力士たちの和装姿のカードを作れたらいいなと思っています。

T 私は『和』に入っていたインサートカード『TREASURE』も好きですね。写真を2枚使っていて、肌や顔も大胆にキラついているのがすごくカッコイイ。


BBM2025大相撲カード「和-NAGOMI-」/TSM1  豊昇龍 智勝

Y ありがとうございます! 実は『TREASURE』はBBMのプロ野球カードで定番の高級インサートで、2024年の『』から大相撲版も作り始めました。デザインは毎回違って、特に今回は力士にピッタリとハマっていたと思います。インサートは大相撲カードではしばらく作っていなかったのですが、最近の相撲人気に伴いカード需要が高まっていることもあって、入れてみたら大好評でした。それに昨年からは、限定種にキラカードも作っているんです。

T 素晴らしい。いろいろチャレンジしているのですね。私たちの時代は少し人気が落ち着いてきた頃で大相撲カードは1年に1回しか作っていなかったですし、内容もシンプルでした。

M そうですよね。サインカードも入れられず…全部で99種だったかな。

Y 幕内・十両力士のレギュラーカードと企画カードで勝負、という感じでしょうか。

T はい。振り返ると、自分がこれを作ったと自信を持って言えるものはないのですが、ちょっと特殊なもので思い出したのは、朝青龍関と白鵬関のパズルカードを作ったような…。

Y あ! 連続写真のカードですね! 

T それです!

Y 当時のバインダーを見ると、両横綱のパズルカードは各9枚構成で、表面は土俵入りの連続写真、裏面はサイン入りの実寸大手形になっています。これはサブセットカードとはいえ貴重ですね!



BBM2010大相撲カード/連続写真&手形パズル【白鵬】

T 集める楽しさを味わってもらいたいという思いから制作しました。パズルが完成したあかつきには、手形に自分の手を合わせて大きさを実感してほしいなと。でもこれは自分のアイディアではなくて、昔のカードを見ていていい企画だなと思って復活させたものなんです。

Y 私の「縁起物」と一緒ですね! 復活させたくなる気持ち、すごくわかります。私、9枚集めて手形と自分の手の大きさを比べてみたいですもん。このパズルカードも、もしかしたら“復活”が近いかも…?

トークテーマ②へ続く

開封動画特別編(お宝映像!?)はこちら!
『BBM2009大相撲カード』を歴代”BBMスー女”4人で開封しました!



タグ:

PICK UP注目の記事

PICK UP注目の記事



RELATED関連する記事