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2025-10-23

【陸上】田中希実と田中佑美がトークセッションで合同練習を行ったことを明かす。「短距離の走りの原理を長距離で生かすために」

田中希実(New Balance)と田中佑美(富士通)

東京レガシーハーフマラソンの前日、10月18日(土)に国立競技場の東京レガシーハーフマラソンEXPO 2025ニューバランスブースにて、田中希実(New Balance)と田中佑美(富士通)によるトークセッション「THL2025 Athlete Talk Session」が開催された。

9月に国立競技場で行われた東京世界選手権に日本代表として出場した2人。田中希実は1500mと5000mの2種目を走り、5000mで決勝に進出して12位。100mHに出場した田中佑美は、日本選手権で負ったアキレス腱の負傷が響き、パリ五輪に続く準決勝進出を逃した。

中長距離と短距離と種目は違うが、共に関西出身で関西の大学を卒業し、学年では田中佑美が1学年先輩と年齢も近い2人。このトークセッションの前日に『ダブル田中』で合同練習を行ったことを明かした。きっかけは今年3月に中国で行われた世界室内の宿舎で同室になったことだという。競技性の違いや共通点についてのディスカッションで盛り上がり、「いつか一緒に練習したい」との思いが約半年後に実現。室内練習場の直線路で、田中佑美が田中希実に短距離の姿勢づくり、接地の方法、脚の回し方などをレクチャーした。

短距離でも長距離でも、速く走ることを目指すのは一緒だが、スピードの出し方は異なる。「とにかく走ることで何も考えなくても自分の体が進むようにするというのが長距離。短距離は速く走るために体をどう動かすかというのが考えられている」と田中希実は説明。単純に短距離のスピードの出し方を長距離に持ち込めばいいわけではないというが、ラストスパートの局面で海外勢と競り合うためのヒントを短距離から得た。

「ケニアやエチオピアの選手の勝手に脚が返ってくる動きは、もしかしたら短距離的な原理が働いているかもしれないという話になりました。それがどういうことなのか、もっと考えていきたい」

今回、田中希実の短距離コーチを務めた田中佑美は、「ぜひ次は私もいろいろ教えてください、できれば短い距離で(笑)」と約束し、「来シーズンに向けてハードなトレーニングをこなす前に、陸上競技の楽しさの本質に改めて触れられてよかった」と、種目の垣根を超えて日本代表として高め合った合同練習を振り返った。

その後は、東京レガシーハーフに出場するランナーに向けて、トレーニングやリカバリー、レース前やレース後の過ごし方についても話し合った2人。この日、着用していたのはニューバランスの駅伝・マラソンシーズンに向けた2025年限定コレクション「NB Riswing Pack(ライジングパック)」のラインナップの一つであるライムグリーンのFuelCell Rebel v5だった。1キロ3分半を切るような速いペースのジョグでレベルを履いているという田中希実は、「レベルだったらどこまでもペースを上げられる感じがしてすごく好きです」と愛用している。

普段、厚底シューズをあまり履かないという田中佑美だが、レベルの反発性が短距離選手のトレーニングシューズとしてもフィットすると語った。「厚底の靴は脚がぐらついてしまったりするんですけど、レベルはそこがだいぶ抑えられて、真っすぐの脚の抜け感があるので、長い距離から短い距離まで適応できます」。

「NB Riswing Pack(ライジングパック)」は、「FuelCell SuperComp Elite v5」「FuelCell Rebel v5」の2モデルで展開。「Riswing(ライジング)」は、“陽が昇る=Rising“と“勝利=Win“を掛け合わせた造語で、日々の努力を積み重ね、本番の舞台で活躍する過程をライムグリーンで表現。順天堂大長距離ブロックの選手たちも、駅伝やレースで着用する予定だ。


東京世界選手権では大観衆に沸いた国立競技場に戻ってきた2人

■ニューバランス
https://shop.newbalance.jp/

写真/ニューバランス

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