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2026-04-24

東京女子5・4後楽園でIP王座に初挑戦。高校を卒業したばかりの風城ハルが語る“新章”【週刊プロレス】

事務所前でうかれるハル

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東京女子5・4後楽園に向けたインタビュー第一弾は鈴芽の持つインターナショナル・プリンセス王座に挑戦する風城ハル。全カードは以下の通り。

「YES! WONDERLAND '26」
★5月4日(月・祝)東京・後楽園ホール(11:30)
▼プリンセス・オブ・プリンセス選手権試合(30分1本勝負)⑨<王者>荒井優希vs遠藤有栖<挑戦者>
※第17代王者2度目の防衛戦
▼プリンセスタッグ選手権試合(30分1本勝負)⑧<王者組>ジェシー・マッケイ&キャシー・リーvs渡辺未詩&辰巳リカ<挑戦者組>
※第20代王者組2度目の防衛戦
▼インターナショナル・プリンセス選手権試合(30分1本勝負)⑦<王者>鈴芽vs風城ハル<挑戦者>
※第17代王者2度目の防衛戦
▼20分1本勝負⑥山下実優&ハットリ桜vs中島翔子&ハイパーミサヲ
▼15分1本勝負⑤水波綾vs凍雅
▼20分1本勝負
④アジャコング&上福ゆきvs関口翔&桐生真弥
③瑞希&駿河メイ&高見汐珠vs愛野ユキ&らく&原宿ぽむ
②YuuRI&上原わかな&キラ・サマーvs HIMAWARI&鈴木志乃&七瀬千花
▼15分1本勝負①小夏れんvs神嵜志音


――つい先日、高校を卒業されてプロレス一本になりました。

ハル 学校というものがなくなって呪縛から解き放たれた感があって。ちょっと好きじゃないので、学校。やっと解放されてすごいハッピーです。

――色々あるとは思いますが、なぜ学校が好きじゃなかったのですか?

ハル 通わなきゃいけないのがまず…。あと高校はもうプロレスがある前提で生きてたから、特に何かがあるわけでもなく通うだけみたいな生活で。特に友達がいるわけでもなく…。逆に学校での楽しみとかはもう全部プロレスの方に費やしたってかんじですね。なので気持ち的にも軽いし、それだけ考えて生きていけないけど、それでもちょっと考える項目が減ってけっこうすっきりです。

――ちょうど1年前の荒井さんと似ています。アイドルを卒業してプロレスだけになった部分で。

ハル 私と荒井さんはもうレベルが違う…。

――ただ挑戦権を獲得した場面で似たようなことを言っていましたよ。

ハル 風城と荒井さんを比べるのはちょっとおこがましいかもしれないですけど、やっぱり卒業して一本っていうことだけ見たら一緒かなみたいな気持ちだったから。去年、荒井さんが卒業してプロレスラー一本になってっていう1年間がもうすごく濃くてっていうのを間近で見てすごい思ったから、ちょっと記憶に残りまくってて。

――節目という部分では汐珠選手は昨年高校を卒業し、タイトル挑戦など多くありました。

ハル 環境の変化ってちょっと大きいのかなとは思いますよね。

――その変化のひとつとして、髪色が大きく変わりましたね。

ハル ここまでいく気持ちではなかったんですけど、半端なのはヤダなと思って。当初はインナーだけ染めて20歳になったら全部いこうと思ってたんですけど、途中からインナーだけなのは…って思って全頭になってました。色は青系なのは決まってたんですけど、自分のカラーで言ったら水色だし…ってなったんですけど、普通に派手髪が好きだからビビッドなブルーでいこうと思って。そしたらとんでもなくユキさんと見た目の相性がいい色だったんですよ。

――一一時期の天満のどかさん(愛野ユキの姉)に近い色です。

ハル めっちゃそうです。これからも一旦青系にしたいなって思ってます。でも全然1年くらい経ったら別の色に染めようと思ってる気持ちもあるし、飽きる可能性もあるのでまだわからないです。一回染めるともうリミッターがなくなって「よし、じゃあ次ピンクにしよう」とかって言い出す可能性もある。ただ、もう黒には絶対戻さないです。

――今後の髪色にも注目と。リング上の話で言うと、4・8上野での挑戦者決定戦で勝利したことで、5・4後楽園でIP王座に挑戦することになりました。

ハル あれは本当に難しくて。けど、1年間でのタッグの3WAYやら4WAYやらがちょっと役に立った感はあります。

――ほぼ同期が揃った試合で、後輩は汐珠選手だけでした。ちなみに汐珠選手には同王座の挑戦でいうと先を越されています。

ハル 汐珠ちゃんがシングルのベルトを選んだ時に先越されたとかいうかんじはなかったんですけど、今年のタッグトーナメントで汐珠ちゃんから負けちゃって。それがすごい悔しかったですね。油断してたわけじゃないし、私たちは優勝する気持ちでいたけど…悔しい。後輩にちゃんと負けるのも初めてで。

――挑戦権を獲得した日は王者が決まっていませんでしたが、4・16ラスベガスを経て正式に鈴芽選手に決定しました。シングルは過去に何回もやっているんですよね?

ハル デビューして一年目の時に4回やってるんですよ。初回が2023年7月で、2回目が9月、3回目が10月で最後が11月。自分自身もめちゃくちゃ闘ってるなっていう自覚はありながらこの一年を過ごしてて。だけどこの一年目以降、鈴芽さんとシングルをしてないんですよ。だから鈴芽さんは1対1の状態では一年目の私しか知らない。そう思ったらいけるぞと。だいぶ違うと思うので。

――逆に言うとこっちは鈴芽選手のいまを知らない状態です。

ハル そうなんですよね。でも、まあワクワクしますよね。だって鈴芽さんと1対1でタイトル懸けてシングルできるのって贅沢だなと思うんです。本当にシングルって緊張がデカいけど、こんなに一年目に鈴芽さんとたくさん闘わせていただいて、たくさん試合してきたからこそ、成長を身近でかんじてくれた人なのかなと勝手に思ってるので。こっちも吸収したものはデカいと思いますし。

――上野大会の時は鈴芽選手も「ハルと闘いたい」って言っていましたね。

ハル 相思相愛じゃないけど、嬉しかったです。なんか自分自身の必要性…っていうか、そんなみんなが望んで闘いたい相手なのかと言われるとあんまり…って思っちゃうから。鈴芽さんがそうやって言ってくださるっていうのが、頑張ってきてよかったなって。

――ラスベガスでのタイトルマッチ(vsハットリ桜)は見ましたか?

ハル もちろん。鈴芽さんはもうこの数年にかぎらず、インターだけじゃなくいろんなタイトルを経験されていて。その回数を重ねるごとにどういうプロレスをしていくのかっていうのがどんどん明確になってきているかんじがしてて。なんか鈴芽さんの言葉って迷いがない。迷いがない闘い方もされていて、風城は今がもしかしたら一番最強な状態かもしれない鈴芽さんの前に相手として立つんです。

――「迷いがない」を強調するということは、自身にはいま迷いがあるんですか?

ハル 風城は永遠に迷い続けてます。常日頃から風城は自分に迷い続けてるけど、このタイトルは自分のありたい理想像、自分がなりたい風城を具現化する試合にしたいから。理想に近づくために迷いを全部潰して、もうこれしかないっていう目標を持ってタイトル当日を迎えたいので…もう始まってます。私の迷いを消す毎日。

――あと1週間ちょっとで本番になりますが…。

ハル あの上野での試合が終わったその時から私の迷いの撲滅作戦はスタートしてます。具体的には…まず1試合1試合大切にするとか、毎日後悔のない生き方をしたいとか、なんか新しいことしてみるとか。本当にちっちゃいことなんですけど、そんなことをちょっとでもインプットしないと新しいものを見つけられないかなって思っているので。ちょっと散歩するとか。自分視野が狭いから、もっと広げて。

――たしかに迷っていない人は何か新しいことを模索することも少ないです。

ハル 逆に迷ってるからこそ色々やってみて、自分にいいものが見つかるかもしれない。チャンスって部分で言うとこの高校3年間、キャリア3年はもうずっと「目の前に来たチャンス」をつかみにいく気持ちだったんですよ。ただ、ユキさんとのタッグのあれがあったじゃないですか。チャンスを待つんじゃなくて自分の意思でつかみにいこうとしたのが実はあれが最初で。

――昨年11・29大阪でのあのプロポーズから始まっていたと。

ハル そうです。風城の新章が。

――新章は高校卒業のタイミングかなと思っていたんですけど、そのちょっと前だったんですね。

ハル エピローグぐらいかもしれないです。気持ちは本編だったけど。でもなんか…なんでシングルのタイトルに挑戦するかって、やっぱりチャンスが巡ってきたから挑戦っていう結果になったかもしれないけど。あらためてシングルのタイトルに挑戦する意味を考えてみた時に、やっぱり自分のためではあるじゃないですか。自分が強くなりたいから、自分がベルト持ちたいからって。だから、ここでユキさんのためと言ってしまうのもなんかちょっと違う気もするんですけど…でもやっぱりユキさんの隣に立つ己は強くありたいっていうか。ユキさんはもう風城のことを頼りにしてるって言ってくれるけど、頼りにはなれてないから…やっぱりちょっとまだ全然頼りなさすぎる。自認頼りなさすぎる。だからそっちが一番ってわけでもないけど、でも理由の中にはそれも入ってるんです。ユキさんの隣にいるのに風城が弱っちいままじゃいけないって思って。ユキさんとのタッグとしても、もっともっと大きくなるためにはまず風城がユキさんを追い越すぐらいの気持ちでいかないと。

――愛野選手はまだプリプリもIPも巻いていないので、その部分で追い越すと。王者になったら挑戦してくるかもしれません。

ハル もうバッチこいです。全然やりたい。もう親という気持ちを持つのも良くないかもしれないんですけど、やっぱりちょっと自認子供みたいな。なのでユキさんに見ててほしいなっていう気持ちはデカくて。なんかユキさんにとって誇れる風城でありたいなって思いますね。まだまだのどかさんにも水波さんにも届かないから…。比べるのは良くないかもしれないんですけど、やっぱ比べちゃうじゃないですか、どうしても。でも一番を超えなきゃいけないと思ってるので、まずはタッグ歴を越したいなって。

――爆れつシスターズはだいぶ長い間組んでいましたよ。

ハル 名前がなくてもユキさんがデビューした頃から一緒だから(姉が)引退するまでで4年くらい? 姉妹の関係性は簡単には越せないけど歴は越せますもんね。あとは気持ちで。私はユキさんが引退するまで一生組むので。

――ちなみにもうタメ口にはなりました?

ハル いやユキさんも言うけど、ちょっと普通に考えてみてください。まず歴が5年以上離れてます。年が13個くらい違います。…いけます? タメ口で話せますか? 無理ですよね(笑)。でもタメ口では話せないけど、自分からLINEするぐらいはできますよ。ここは成長です。これまではユキさん側からLINEが来ないとLINEできませんでした。しかもちょっとなんて返信していいかわかんなくて、恋してんのかみたいな3時間くらい悩み続けて。一回落ち着かせるために消すんですよ。ちょっと緊張しちゃうから。でももう自分からLINEするし、秒で返す。どっか誘ったりとか。特撮部で遊びに行く時も意外と主導は私。最近はスーパー戦隊行きましょうよってURL送って。いや、ユキさん個人だけをお誘いすることは…なかなかできないんですけど。

――そこは今後の課題ですね。海外には1回も行ったことがないんですよね?

ハル ないです。行きたい気持ちはもちろんあるけど、あのベルトがあればよりつながりそうですよね。そういえば今回の遠征でついに凍雅さんも初海外したんですね。あと私だけなんですよ、同期で行ってないの。意外と汐珠ちゃんとかキラとも行ってるから取り残されてて。でも海外怖いって気持ちもあったから、ちょっとまだいいかな…みたいな気持ちはあったんですけど、やっぱり海外の試合見ると行きたいって思っちゃうんですよね。やっぱ違うじゃないですか。日本で試合するのと海外で試合するのは。お客さんも違うし、反応とかもけっこう違ったりするから未知の世界を見てみたいなって。その気持ちがより今回のベルト挑戦の理由を大きくしてくるんですよね。本当に鈴芽さんと鳥さん(ハットリ)のタイトルとか、もうみんなの大会を見た時にもすごい海外行きたいって。それと海外の方はリアクションが大きいから、その中で風城がプロレスをしてどう反応されるっていうか、どう伝わるのかなって。そこで風城がこれから強化していかなきゃいけないところとか、もっと大きくなるための道筋がちょっと明らかになるんじゃないかなって思います。

――たしかに国内のファンとは雰囲気が異なりますね。

ハル やっぱり日本人は奥手だから、コロナの拍手文化がまだいるかんじなんですよ。日本人って元々性格的にもそういうかんじで。でも私はそんな日本の方々をあの興奮でスタンディングしてもらえるぐらいの試合をしたいです。前のめりになってほしい、めっちゃ。すごい試合を見て自分もなったことがあるから。

――例えばどの試合で前のめりになったのですか?

ハル 最初の両国(4年前)のメインの中島さんと山下さんのやつとかはけっこう前のめりでした、2階席で。ちなみにあの日の姉妹対決はずっと泣いてたから記憶にない(笑)。あれはもうダメでした…。だからそれくらいの熱狂を生み出せる試合をしないといけないし、できるプロレスラーになりたいです。

――そのためにもIP王座は取らないといけないです。

ハル そうですね。海外に行きたいのもそうだし、パートナーに見合うっていうのもそうだし、熱狂を作りたいっていうのも含めて絶対に取らなきゃいけないんです。あと思うのは、ベルトに挑戦するっていうチャンスって巡ってくるじゃないですか。今回の5WAYみたいに。あとはねくじぇねだったりで挑戦するっていうのはしたことあるけど、いざ自分がベルトを巻くってなった時に、それにふさわしい人間、プロレスラーになれているかっていうのがけっこう自分の中でなんか引っかかるポイントで。ベルトを巻いた時に釣り合ってないなって思われるの嫌。巻いてるんじゃなくて、巻かれてる感っていうのはやっぱり避けたい。自分自身もみんなから見てもベルトを巻いている自分がおかしくないっていうか。そのベルトを巻くためには、まず自分自身の強化もしたいじゃないですか。ベルトに似合う人間にはそう簡単になれるものではないって思ってるので。そのために頑張ってきてはいるけど、あともうあと1週間ちょっととかでその日がやってくるかもしれないから、もう日々やることをやって、やって、やって、やって、頑張るしかない。

――巻かれている…とは意味が少し違いますが、ベルトが水色なのでコスチュームや髪色もあって似合うとは思います。

ハル 見た目的には似合うかも。けど見た目だけ似合ってもダメなんだって思って。私がこの3年間とか、ファンの時から見てきたタイトルを持った皆さんはとっても似合っていたから。心の底から、もう芯の芯から似合ってた。自分もああなりたい、存在でかっこよくなりたいって思って。

――ただ5・4後楽園の2日後にはベルトが似合っている鈴芽選手の凱旋興行があります。風城選手にとっては向かい風になりそうですが…。

ハル 初の凱旋、それはチャンピオンとして帰りたいところですよね。でも私もベルト欲しいし、私だって高知で興行したいし。高知生まれなんですけど、人の凱旋を見るために高知でやりたいなって思い続けてて。そこはチャンピオンになったらちょっと期待したいとこですね。チャンピオン権限っていうのかな? 凱旋の力って強いけど…私は取りますよ。つくばのみんなが鈴芽さんのチャンピオン姿が見たいと思っていても関係ないです。だってそこにタイトルマッチがある。高知大会を仮にやるってなってその直前にタイトルマッチがあっても、別に相手はそんなこと関係ないですよね。私はタイトルを取って、高知大会が実現するまでずっと持ち続けますよ。その上で海外でもやりたいことがたくさんあるんですよ。プロレスしながらやりたいことがいっぱい。怪我しなければ長く生きていけるので、その分やりたいことは叶えて、悔いのない人生を生きたいから。そのためにもベルトを巻きたいっていうのが自分の目標のひとつだし、これからの自分の未来のためにも後楽園で鈴芽さんを倒しますよ。

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