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2026-05-06

前田日明、アンドレ・ザ・ジャイアントと40年ぶりの激突! 武藤敬司の花道疾走ラリアットはあの“旅館破壊事件”から生まれた【週刊プロレス】

現役時代は実現しなかったアンドレとの2ショットを撮影した前田日明

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 ゴールデンウイーク期間中の5月6日まで大丸福岡天神店で開催された「超・アントニオ猪木展」。5日には前田日明が特別ゲストで来店。トークショーをおこなった。

 1983年4月、ヨーロッパヘビー級王者として凱旋した前田。東京・蔵前国技館でおこなわれた帰国第1戦でポール・オーンドーフから一方的な勝利を収めたのは強烈な印象を残したが、帰国第2戦をおこなったのが、当時、大丸福岡天神店と西鉄天神駅を挟んであった福岡スポーツセンターだった。「IWGP決勝リーグ戦」開幕戦(同年5月6日)。前田は坂口征二と組んで、ビッグ・ジョン・スタッド、エンリケ・ベラ組に勝利を収めている。

 トークショーでは、アントニオ猪木と初のスパーリングや、熊本での“旅館破壊事件”、社会現象とまでなった第2次UWFなど、これまでさんざんいろんなところで語り継がれ、今や“古典”とも言うべきさまざまな事件を本人の口から披露。集まったファンから起こった驚きの声と笑いが天神の街にこだました。

 その中で「おや?」と思ったのが、“旅館破壊事件”でのあるエピソード。新日本プロレス勢、UWF勢が泥酔して大暴れ。その中で前田は武藤敬司に「ジャンケンしよう」と提案。武藤から「ジャンケンしてどうするんですか?」と尋ねられ、「勝った方が1発殴るんや」。

「先輩に対してそんなことできませんよ」と武藤は拒否したものの、前田は「ええから、ええから」とジャンケン勝負に巻き込んだ。そして“あと出し”して勝利を重ねる。武藤は「おかしいなあ?」と思いながらも、顔が腫れ上がるぐらいに殴られ続けた。

 その様子を見ていた髙田延彦が「前田さん、ずるいですよ」と言って羽交い締めにし、武藤に1発殴るよう指示を出す。武藤はそれまで何発も殴られていた鬱憤を1発で返そうと考えたのか、10メートルほど離れた場所から全力で走り込んできて前田に強烈な一撃をお見舞いした。

 それをその場で終わらせないのが武藤の天才肌。1993年1・4東京ドームでの蝶野正洋戦で、東京ドームの長い花道を疾走してのラリアットを初公開。同年5・3福岡ドームでは、ハルク・ホーガン相手に同じ技を披露している。いずれもグレート・ムタとして出場した試合。化身だからこそ破天荒な技を思いついたのかもしれないが、その原点は“旅館破壊事件”にあった。

 トークショーを終えた前田は、同店本館8階で開催されている猪木展の会場に場所を移し、サイン会に参加。その後、展示されているアンドレ・ザ・ジャイアントの等身大パネルのもとへ足を運び、40年ぶりの“再会”。

 しばらく見上げていたが、“伝説の一戦”が脳裏によぎったのか、左ヒザにローキックを叩き込むポーズを集まったファンにサービスした。

「でもね、本物はもっと大きかったよ。幅も厚みもこんなもんじゃない。もっとあった。迫ってきたら視界に入りきらなかったからね」とアンドレと真正面からぶつかり合ったからこその感想を漏らしていた。

橋爪哲也

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