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2020-05-01

[野球食]生野菜をおいしく食べる春キャベツとじゃこのごま油サラダ

海老久美子(管理栄養士、公認スポーツ栄養士)

※写真上=春キャベツとじゃこのごま油サラダ
写真◎ベースボール・クリニック

◎副菜
<材料>(球児1人前)
・キャベツの葉……2~3枚
・かいわれ大根……1/2パック
・ごま油……大さじ2
・にんにく……1片
・長ねぎ……1/3本
・じゃこ……大さじ1
・白炒りごま……大さじ2
・塩……少々
・もみのり……適量

<作り方> 約20分
1)キャベツの葉をちぎり、かいわれ大根と合わせて器に盛り、上に白ごま、塩少々をかけておく。
2)にんにくを薄切り、長ねぎを粗みじんに切り、ごま油と合わせる。
3)(2)を弱火でじっくり熱し、長ねぎ、にんにくの色が変わってきたらじゃこを加え、火を止める。
4)熱いうちに(1)にかけて混ぜ、もみのりを盛る。

<Point!>
! キャベツは手でちぎる。
! 切るのが手間であればにんにく、長ねぎはなくても可。
! すりごまにすると吸収率がアップ。

<栄養量>(球児1人分)
エネルギー 375kcal
タンパク質 8.3g
脂質    33.3g
糖質    14.4g
カルシウム 266mg
鉄     2.2mg
ビタミンA 127μg
ビタミンB1 0.18mg
ビタミンB2 0.19mg
ビタミンC 83mg
食物繊維  6.4g

<Pickup栄養素>
ビタミンU
正確にはビタミンではなく、ビタミンと同じような働きをする物質。胃壁表面の粘液を増やす働きがある。キャベツのほか、ブロッコリー、アスパラガスなどの野菜からも摂ることができる。

食生活が乱れがちなときは胃の粘膜を保護するビタミンU

 胃の粘膜を保護する作用のあるビタミンUの別名「キャベジン」の名の由来は、キャベツだ。そのものずばりの胃腸薬があるくらいだから、作用の信頼性は高い。
 また、キャベツ自体はビタミンUに加え、淡色野菜の割りにビタミンCが多い。春先のキャベツは新キャベツとも呼ばれ、葉が柔らかく、甘みがあるので、生でバリバリと食べてほしい。

 今回のレシピでは、海藻、小魚、種子という「カルシウム源の3兄弟」をトッピング。
 キャベツに含まれるビタミンCは、カルシウムの吸収をよくする働きもあるので、栄養価的にも意味のある組み合わせとなる。

 使う調味料は塩のみ。ねぎとにんにくで香り付けしたゴマ油で和えることで深みのある味わいになるし、エネルギーアップにもつながる。

 自宅にいるとついお菓子やジュースに手が伸びて食生活は乱れがち。そんなときこそ春キャベツを食べて体調をコントロールしよう。

《PROFILE》
海老久美子(えび・くみこ)
立命館大スポーツ健康科学部副学部長。管理栄養士、公認スポーツ栄養士、博士(栄養学)。全日本野球協会医科学部会委員。JOC強化スタッフ。ジュニアからトップまで、各種目のアスリートへの実践的な栄養教育・サポートを実施。著書に『野球食』『野球食Jr.』『野球食のレシピ 』『女子部活食』(小社刊)などがある。

文責◎ベースボール・クリニック

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