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2026-06-23

【陸上】近大高専が東海大会で男子総合優勝「先輩方の代から目標にしてきた総合優勝を達成できてうれしい」

56点を獲得し、三重県大会に続いて男子総合優勝を勝ち取った近大高専。写真左から辰巳、川合、中川、杉山、西村(写真・中野英聡)

5月下旬の三重県大会で、初の男子総合優勝を果たした近大高専が、東海大会でも躍動した。優勝種目こそなかったが、大会2日目には400mHの杉山大和、走高跳の辰巳瑞樹(共に3年)、最終日の午前には三段跳の中川翔太(2年)がいずれも2位に入賞した。さらに、終盤には八種競技の川合幸樹(3年)が2位で7点を追加し、この時点で56点を獲得。決勝に残っていた4×400mRを前に、2位の中京大中京高(愛知)に13点差をつけて総合優勝を決めた。その4×400mRは、残念ながら失格で点数を取れず。2位に入った中京大中京高が7点を取ったことで、近大高専は最終的に6点差での勝利となった。

全国でも総合上位に食い込めるようなチームを

コロナ禍で中止だった2020年を挟み、19年から6連覇中だった名門・中京大中京高を抑え、初優勝を成し遂げた近大高専。主将の杉山は、「先輩方の代から目標にしてきた総合優勝を達成できてうれしい。中京大中京さんが連覇していて、厳しい戦いになると予想していましたが、不可能ではない、頑張ればいけるという思いがチームにありました。出場する全員がインターハイに進むことを目指せば、総合優勝につながると話していたので、形にすることができて良かったです」と喜びを語った。

大会には同校のOBで、昨年の世界選手権、今年9月のアジア大会走幅跳代表の伊藤陸(スズキ)がサポートに駆けつけ、後輩たちの奮闘に目を細めていた。伊藤が特に感慨深かったのは、西村和将(3年)が100mと200mで6位に入り、インターハイ出場を果たしたことだという。これまでの近大高専は、主にハードルや跳躍、混成での活躍が顕著だったが、西村がショートスプリント2種目で群雄割拠の東海大会を突破。チームとしては、例年より多い計10種目で全国切符をつかんだ。

顧問の松尾大介先生から「応援されるチームになろう」と言われ、「みんなが当たり前のことをしっかりやるよう意識してきました」(杉山)と、全員が競技面、生活面に真摯に向き合ってきた。5年一貫教育である高専の特長として、大学生年代にあたる4、5年生が同じチームに在籍し、大会時や日頃の練習で1~3年生を支え、リードしているのも大きい。

松尾先生は添上高(奈良)時代の1993・94年に、インターハイで総合2連覇を経験。3年時の富山では走幅跳3位、三段跳2位に入り、歴代最高の76点での総合優勝に貢献している。その松尾先生が近大高専に着任して26年目、着実に力をつけてきた。

7月末から行われる滋賀インターハイに向け、「総合上位に食い込めるようなチームをつくっていきたい」と杉山。一丸となって、歴史を変える戦いに挑む。

文/石井安里 写真/中野英聡

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