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2026-07-13

【相撲編集部が選ぶ名古屋場所2日目の一番】大の里連敗! あとわずか攻め切れず。藤ノ川は3月に続き大の里から金星

大の里はこの日は右差しに成功したが、藤ノ川の突き落としに足の送りが遅れ、渡し込むように体を預けるも白星には届かず。トンネル脱出は、またあす以降に持ち越された

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藤ノ川(突き落とし)大の里

突き落とされて転がり落ちた土俵下。立ち上がると、両手を腰にやり、思わず首を捻った。
 
なかなか白星まで手が届かない。横綱大の里が、藤ノ川に敗れて初日に続き連敗。本場所の土俵で勝ったのは今年1月場所14日目が最後で、その場所の千秋楽、3月場所の4敗、今場所の2敗と、これで不戦敗1つを含め、とうとう7連敗となってしまった。
 
この日も、きのうに続き、横綱の立ち合いは悪くなかった。モロ手で突き放して、先に藤ノ川を押し込んだ。そのあとは右差し、左で抱えて、うるさい藤ノ川を捕まえにいく。
 
ただここで、簡単に捕まってしまわないのが藤ノ川だ。大の里の右を、下から強烈なおっつけ。これで大の里の上体はやや浮き加減に。そのためか、横綱は藤ノ川を完全には正面に置き切れず、横に動ける可能性を生ませることになった。
 
藤ノ川は左に回って大の里の上体を自分の右側にイナシながらの突き落とし。大の里はやや足の送りが遅れ、渡し込むようにしながら上体を預けて出る形になって、藤ノ川を土俵の外に出す前に転がされた。

「立ち合いは強く当たっていけた。右を差して頭をつけるつもりだった。右は差されたが、最後、相手の体が返るのが見えた。体が動いているので、うれしい」と藤ノ川。
 
これで大の里戦は3月場所の引き落としに続いて連勝。いずれも最後は引き技だが、前回は右ノド輪と左おっつけ、そして今場所も左のおっつけで、その前にしっかり大の里を起こしているのが、その後の思い切りのいい動きを有効にさせているようだ。

一方、「最後勝てなかったので……。ちょっとしたこと。決めきれなかった。詰めの甘さですね。もう一回集中して、またあした頑張ります」と大の里。連敗となったが、きのうに続いて立ち合いは当たれていたし、この日は右差しまでは実現させ、攻めての敗戦で、横綱本人も言っているとおり、あとは“ちょっとしたこと”という感じはあった。ずっと遠かった白星も、あと少しで手が届くところまで来ている気はするが……。
 
何とか一つきっかけをつかめば、力はあるので、状況は好転するはず。あとは本当に、そのきっかけをどれだけ早くつかめるかというところではある。
 
あすの相手は隆の勝。もちろん右の突きやノド輪で相手を起こす力は幕内でもトップクラスの破壊力であり、土俵際の突き落としなどもあって、過去の対戦成績も5勝3敗と圧倒はできていないので、やはり横綱にとって怖い相手ではあるが、少なくとも立ち合いに逃げたり隠れたりはしないので、何とか起こされないだけの圧力を掛けて攻めたいところだ。
 
この日も初日に続き、大の里以外の関脇以上の上位陣は揃って白星。初日はややどうかと思わせた安青錦が美ノ海を相手に動きの多い相撲で白星を手にしたのと、琴櫻がしっかりと攻める相撲で、対戦成績ではいいとはいえ難敵の義ノ富士をしっかりと降したのが印象に残った。霧島は相変わらず強い相撲、豊昇龍は隆の勝に突かれながらも、最後は右を差して投げ捨てた。「これはもしかしたら、優勝争いに絡んでくる顔ぶれが多士済々になってくるかも……」という予感も膨らみ、今後の戦いへの興味はより盛り上がってきた。

文=藤本泰祐

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