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2026-08-07

【連載 大相撲が大好きになる 話の玉手箱】第40回「聞いて納得」その1

平成29年夏場所7日目、千代大龍は5連勝中だった阿武咲を引き落として5勝目を挙げた

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力士たちが取組後にもらすコメントは実にスッキリしています。
言って納得、聞いて納得、言い得て妙の名コメントがわんさかです。
エッ、どんなものがあったかなって。
分かりました、ほんの一部ですが、紹介しましょう。
※月刊『相撲』平成31年4月号から連載中の「大相撲が大好きになる 話の玉手箱」を一部編集。毎週金曜日に公開します。

まずは高尾山から

人間、目標はでっかいほどよろしい。やり甲斐、目指し甲斐がありますから。
 
平成29(2017)年夏場所7日目、幕内に復帰したばかりの西前頭14枚目の千代大龍は、新入幕で東前頭14枚目の阿武咲を激しい押し合いから引き落として5勝目を挙げた。このとき、阿武咲は2日目から5連勝中だった。
 
勝った千代大龍の気分が悪かろうはずがない。足取りも軽く引き揚げていた支度部屋でさっそく報道陣に取り囲まれ、

「早く三役に復帰したいですね」
 
と水を向けられると、にこやかに頷き、こう軽やかに答えた。ちなみに、千代大龍はこの3年前の平成26年秋場所に1場所だけだが、西小結に昇進している。成績は右ヒザを痛めて1勝10敗4休だった。

「まあ、いきなり高い山は登れないでしょう。まずは高尾山から。でも、いつかはマッキンリーですよ。とは言っても遭難する可能性だってありますから、富士山ぐらいにしておきますか」
 
実にわかりやすい例えだ。マッキンリーはアメリカのアラスカにある北アメリカ最高峰で標高6190メートル。登山家の植村直己が消息を絶った山で、現在はデナリと呼ばれている。富士山は、ご存知のように日本最高峰で3776メートルですね。マッキンリーって、横綱のことでしょうか。すると、富士山は大関、あるいは関脇? あれから千代大龍は平成30年春場所に一度、小結に返り咲いたが、それ以上には登れなかった。

月刊『相撲』令和4年7月号掲載

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