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2026-08-11

【陸上】波乱万丈の高校3年間。髙城昊紀、最後にたどり着いた日本一と新たな夢

悲願のインターハイ制覇を果たした髙城。高校での競技はここで区切りをつけ、受験に専念する意向を示した(写真/宮原和也)

7月30日から8月5日まで、平和堂HATOスタジアム(滋賀)で開催されたインターハイで、3年ぶりに「日本一」をつかんだ選手がいた。2023年愛媛全日中で男子110mYHを制した髙城昊紀(宮崎西高3年・宮崎)だ。愛媛では当時の中学新記録となる13秒50(-1.2)をマーク。あの日と同じように、湖国・滋賀でも向かい風が吹いていた。

高校では「ここで陸上に区切りをつけたい」

滋賀インターハイの男子110mHは、予選から髙城だけが13秒台をマークした。
「タイム的に自分が抜けていることは分かっていました。でも去年のことがあるので、インターハイは油断できないという気持ちでいました」

 中学チャンピオンとして臨んだ1年生の福岡インターハイは、古賀ジェレミー(当時・東京高2年・東京)が高校新記録(当時・13秒59)で優勝する一方で、髙城が高校歴代2位&高1歴代最高記録となる13秒68(-0.7)で2位に入った。

しかし秋には肉離れがあり、U18大会などを回避。復調した翌年4月のU18アジア選手権では日本代表として金メダルを獲得したが、再びけがに見舞われた。調子が戻らないまま迎えた2年生の広島インターハイは、4台目のハードルでバランスを崩し、タイムレースで19位と結果を残せなかった。

「上がったり、下がったり……。嬉しいことも、辛いことも、たくさんあった」

そんな髙城にとって、高校最後のインターハイだった。

決勝は「序盤、少し先行された」。しかし、ハードルを越える技術の高さは際立っていた。2~3台目でトップに立つと、ライバルを寄せ付けず、悲願の日本一をつかんだ。
「やっと優勝できた」
3年前と同じく、向かい風1.2mのなか13秒90をマーク。
「向かい風でも、13秒5台は出したかった」と悔やんだが、「まずはホッとしました」と、18歳らしい素朴な笑顔で充実感をにじませた。

今季は「ここで陸上には区切りをつけたい」と髙城。

「ケガと向き合うなかで、自分が経験したことを生かせる職業だから」と、スポーツドクターを目指して受験勉強に専念する意向という。
「大学に入ってから、来年の地元・宮崎国スポを目指して、また競技を続けたいと思います」

 中学の日本一と、高校の日本一。その間で苦しめられた経験が、髙城をドクターの道へと導いた。髙城は、新たな夢へ走り出す。競技者として、そしていつかアスリートを支えるドクターとして。

文/新甫條利子 写真/宮原和也

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