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2026-09-04

【連載 大相撲が大好きになる 話の玉手箱】第40回「聞いて納得」その4

平成30年初場所4日目、安美錦を掬い投げで降し、3勝目を挙げた松鳳山

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力士たちが取組後にもらすコメントは実にスッキリしています。
言って納得、聞いて納得、言い得て妙の名コメントがわんさかです。
エッ、どんなものがあったかなって。
分かりました、ほんの一部ですが、紹介しましょう。
※月刊『相撲』平成31年4月号から連載中の「大相撲が大好きになる 話の玉手箱」を一部編集。毎週金曜日に公開します。

黒星は足が速い

勝って驕らず、負けて腐らず、常に平常心で土俵に上がる。これが力士たちが目指す境地です。とは言っても、そこは人間。なかなかそうはいかない。
 
平成30(2018)年初場所4日目、東前頭9枚目の松鳳山は、西前頭10枚目のベテラン、安美錦(現安治川親方)を激しい攻防の末に掬い投げで降し、この場所3個目の白星を手にした。
 
4日目で3勝目だから、上々のスタートだ。にも、かかわらず、その表情に笑みはなかった。

「まだ喜んではいられませんよ。黒星ってヤツは、足が速いから気をつけないと。ホントに、一瞬で追いついて来ますから。先場所なんか(3日目から4連敗、さらに8日目から8連敗して)独走されちゃいましたからね。白星ですか? アイツはデレッとしててねえ」
 
とため息をついた。
 
わかる、わかる。力士たちは毎日、白星や黒星と心の中で駆けっこしているんですね。この引き締めの甲斐あって、この場所の松鳳山は9勝6敗と2場所ぶりに勝ち越した。

月刊『相撲』令和4年7月号掲載

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