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2026-10-03

【陸上】T&F秋シーズン開幕! 女子棒高跳・松浦、中村らが高校記録更新へ挑戦

今夏のインターハイ女子棒高跳で入賞した選手たち。左から1位→8位(写真/宮原和也)

各地で新人戦や記録会などが行われ、秋シーズンも記録の更新への期待が高まる。10月3、4日には静岡県・草薙でU20日本選手権、15日からは青森で国スポ、23日からは三重・伊勢でU18・U16大会と、全国大会が毎週末のように行われる。

インターハイでは2、1年生が優勝、あるいは入賞の複数を占めた種目がいくつかあった。女子棒高跳もその一つ。2年生の松浦清愛(久御山高・京都)が優勝、同じく2年生の中村心葵(王寺工高・奈良)が2位、1年生の髙橋美優(四学香川西高・香川)が3位と、下級生がメダルを占めた。彼女たちを中心に、この秋、高校女子棒高跳に名勝負と新記録が生まれそうな機運が高まっている。

夏を経て、秋シーズンで4m16超えを狙う

松浦は今季5月にU18日本記録&高校歴代4位タイの4m10を跳び、インターハイでは4m05の大会タイ記録で優勝を決めた後、高校記録を1㎝上回る4m17に挑んだ。挑戦は跳ね返されたが、成功への道筋は見えた。

「(4m17のバーは)遠いなとは思わなかったですけど、もうちょっと力を付けないと届かないなと思いました」と松浦。足りないのは技術なのか、身体能力なのか。「両方ですかね。今日(インターハイ決勝日)使っていたポールは硬くて、全然振り上げられませんでした。筋力がまだないし、気持ちでも練習のときから『グンッ』ていかないと」と強気の挑戦を誓う。

幼少期から器械体操をやっていた松浦は、高校で棒高跳を始め、「スリル満点で楽しい」と夢中に。昨年は4月のデビュー戦(京都府高校春季大会)で2m00、5月のインターハイ京都大会で2m90、7月の京都府高校記録会で3m10、8月の京都高校ユースで3m81(京都高校新)と驚異的な成長曲線を描いた。その夏のインターハイで1年生Vを飾った中村と跳び合った近畿ユースでは3m90をクリアしたが、失敗試技数の差で惜敗した。

U16大会を3m95で制した後、ひと冬を越えると、4m10。デビュー戦からわずか1年でプラス2m以上の領域へ。まさに飛躍。どうやればそこまで? 「足ですかね。めっちゃ速くなっていると自分では思っています」と松浦。使うポールの長さは13フィートから、13.7フィートになった。この秋、インターハイで感じた「もうちょっと」の力を身につけたとき、松浦は高校新記録のバーを空中で見下ろしているかもしれない。

一方、インターハイ2連覇を阻まれた中村は、次こそ優勝したいという熱意で、近畿ユース、U20日本選手権、U18大会、国スポ(成年女子)などに向かう。

中村が課題に挙げるのは、「どうしても足りない」と言うポールの長さだ。今季レギュラーで使っているのは13フィートで、「それじゃどれだけ空中で頑張っても4m00か、昨年ベストの3m96あたりが限界かなと思います」。インターハイ決勝の4m05や4m10では13.7フィートに持ち替えたが、「練習でも使い切れていないところもあったので、気持ち的にも動作的にもできずに終わってしまいました」と言う。そこに松浦との差があった。

「そのポールさえ使えれば、松浦さんと戦えるところまでは行けると思う」という感触はつかんでいる。この夏、13.7フィート攻略に取り組み、「秋にはもっといい勝負ができたらと思います」と、松浦たちとの対戦に備えていく。

インターハイ3位だった髙橋は3m90を3回目にクリアした。秋には1年生で過去2人しかいない4m00超への挑戦が待っている。

夏を越えると飛躍的に記録を伸ばし、新たに台頭してくる選手が多いのも高校世代の魅力だ。インターハイ4位の新延愛子(蓬莱高3年・香川)、昨年1年生ながらインターハイ4位の西原凜(観音寺一高2年・香川)、今季3m90を跳びながら近畿5位でインターハイに進めなかった三浦千陽(明石商高3年・兵庫)らも、インターハイで果たせなかった思いを込めて、秋シーズンに臨むだろう。

現在の高校記録4m16を1㎝でも越える高さのバーに、誰が、いつ、挑むだろうか。そして、跳び越えることができるだろうか。この秋、女子高生が舞う空は、きっと高い。

文/中尾義晴 写真/宮原和也

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