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2026-10-15

【NFL】「絶不調から絶好調」、「連勝から連敗」予測不能を楽しむほかない Week5の結果

【ペイトリオッツ vs レイダース】開幕3戦でパス1TD・6INTのどん底から、直近2戦でパス7TD・1INTといきなり絶好調に切り替わったQBメイ(#10)=Getty Images

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アメリカンフットボールの世界最高峰・NFL。2026年レギュラーシーズンWeek5のゲームは既報のオーバータイム3試合以外でも、本当に最後の最後まで勝敗が分からない試合が続いた。また、急速に調子を取り戻したエースQBや連勝から連敗へ落ち込むチームなど、この先の予想が困難なのがNFLの面白さともいえる。現地10月12日(日本時間13日)のサンデーゲームの結果をまとめた。


残り8秒からFGの応酬で、劇的な決着

ジャクソンビル・ジャガース ○19-17● フィラデルフィア・イーグルス
【ジャガース vs イーグルス】残り1秒から逆転の57ヤードFGを決めたジャガーズKキャム・リトル=Getty Images


ロンドンで行われた一戦は、最後の最後まで勝敗の行方が分からない劇的な展開となった。

第1Q、QBトレバー・ローレンスからWRパーカー・ワシントンへの51ヤードTDパスでジャガースが先制。その後イーグルスは第2Qに2TDを奪って逆転するが、後半に入るとオフェンスが完全に停滞した。ジャガースは第3クォーターにFGで追い上げ、第4Q残り3分20秒には再びローレンスからワシントンへの27ヤードTDパスで16-14と逆転する。

見せ場は試合終了間際だった。イーグルスはQBジェイレンハーツのパスで攻め込み、試合残り8秒、Kジェイク・エリオットが48ヤードFGを成功させて17-16と再逆転した。しかしキックオフで痛恨のミスが発生する。キッキングカバーのスキを突かれ、ジャガースのリターナー、アミール・アブドラ―に53ヤードのビッグリターンを許してしまう。ジャガースは一気にFG圏内へ進入。残り1秒、Kキャム・リトルが57ヤードFGを決め、ジャガースが19-17で劇的勝利を収めた。ラスト8秒からFGの応酬によるシーソーゲームは、イーグルスのスペシャルチームのほころびが敗因となった。

とはいえ、スタッツ面から見るとジャガースがもっと大差で勝っていても不思議ではないゲームだった。ジャガースは、QBローレンスがパス331ヤード2TD、WRワシントンがレシーブ124ヤード2TD。ランでもRBベイシャル・チューテンを中心に、102ヤードをゲインした。終始フィールドポジションで優位に立った。

対するイーグルスはRB陣に故障者が続出しており、ランゲームが壊滅状態。昨季2チームでランわずか36ヤードだったRBダミオン・ピアースは、11回14ヤードと完全に抑えこまれ、特に後半のチームラッシングはわずか6回2ヤード。さらにWRデボンタ・スミスも故障欠場で、スタンドアローンのパス攻撃を展開できるパサーではないQBハーツが、最も苦手とする展開で、最後のオフェンスシリーズでは、よくFGレンジまでたどり着いた方だったかもしれない。

グリーンベイ・パッカーズ ○31-7● シカゴ・ベアーズ

パッカーズがベアーズに完勝した。QBジョーダン・ラブからクリスチャン・ワトソンへのホットラインで143ヤード2TD。ランでもRBマーション・ロイドが2TDを記録した。ベアーズは、RBモナンガイを負傷で欠き、ラン攻撃が低調、Week3、Week4で活躍した2人のQBケース・キーナムとタイソン・ベージェントも計3インターセプトを喫した。

デンバー・ブロンコス ○23-17● ロサンゼルス・チャージャーズ

ブロンコスが粘り強い戦いで、地区内ライバルから貴重な白星を手にした。試合は終盤までもつれる接戦となったが、ブロンコスはディフェンスが要所で踏ん張り、チャージャーズの反撃を封じ込めた。一方のチャージャーズは痛恨の5連敗。エースQBジャスティン・ハーバートはパスの精度を欠き、プレッシャーを受ける場面も多く、本来の爆発力を発揮できなかった。

スーパーボウル王者を破り、49ersが5連勝

サンフランシスコ・49ers ○32-29● シアトル・シーホークス
【49ers vs シーホークス】インターセプトを奪って盛り上がる49ersディフェンス陣=Getty Images


昨季プレーオフの再戦となった一戦は、49ersQBブロック・パーディとマイク・エバンスのホットラインが終盤に真価を発揮した。49ersは第3Q終盤、26-21と逆転を許したものの、パーディがエバンスへ4本のパスを通して75ヤードを前進。第4Qにブランドン・クックスへの7ヤードTDパスとエバンスへの2ポイントコンバージョンを成功させ、29-26と再逆転した。

シーホークスもQBサム・ダーノルドがFGドライブをまとめて29-29の同点に追いつく。しかし残り1分56秒、パーディが再びドライブ、エディ・ピニェイロが43ヤードFGを成功。これが決勝点となった。

試合は両軍合計7ターンオーバーという乱戦だった。49ersは前半、シーホークスのミスを突いて短いフィールドから得点を重ね、グレイセン・ホルトンのファンブルリターンTDも飛び出して21-13とリード。だが後半はパーディのINTやディーボ・サミュエルのファンブルから流れを失い、一時は逆転を許した。

それでも最後はパーディ&エバンスの存在感が際立った。パーディは19/29、189ヤード、2TD・1INT。数字以上に第4Qの勝負強さが光った。エバンスはディフェンスに競り勝つ勝負強いレシーブを連発した。

一方のシーホークスはダーノルドが粘り強く攻撃を率いたが、最後のドライブでジャクソン・スミス=ンジグバが痛恨のドロップ。さらに4thダウンではクーパー・カップが1ヤード足りず、あと一歩及ばなかった。49ersは宿敵相手に雪辱を果たし、開幕5連勝を飾った。

ヒューストン・テキサンズ ○26-3● テネシー・タイタンズ

全敗対決は、テキサンズが試合をコントロールして、完勝。タイタンズは、オフェンスの不振が深刻。獲得ヤード、得点共に、NFL最下位の32位となっている。

ミネソタ・バイキングス ○23-13● ニューオーリンズ・セインツ

バイキングスが開幕5連勝。失点は現在NFL1位で、「パープルピープルイーター」の異名をとった強力ディフェンスが復活しつつある。オフェンスのTDはを1回しか許さなかっただけでなく、3回のターンオーバーを引き起こし、セインツをトータル142ヤードに抑えた。

デトロイト・ライオンズ ○45-21● アリゾナ・カージナルス

ライオンズがカージナルスを圧倒。第1Qはリードを許したものの、第2Q以降は7連続得点ドライブを成功させ、オフェンスが完全に試合を支配。QBジャレッド・ゴフは19回中30回成功、271ヤード、3TD、INTなしの安定したプレーを披露した。さらにRBジャーミル・ギブスは25回のランで151ヤード、2TDを記録し、レシーブでも56ヤードを加える大活躍だった。

ペイトリオッツQBメイ完全復活 パスとランで5TD

ニューイングランド・ペイトリオッツ ○45-17● ラスベガス・レイダース
【ペイトリオッツ vs レイダース】開幕3戦でパス1TD・6INTのどん底から、直近2戦でパス7TD・1INTといきなり絶好調に切り替わったペイトリオッツQBメイ(#10)=Getty Images


ペイトリオッツがレイダースを圧倒した。主役はQBのドレーク・メイだ。メイはパス374ヤード、4TDの大爆発。ランでも23ヤード1TDで、計5TDを記録した。開幕から3戦は、パス1TD・6INTと苦しいスタートとなったが、前戦に続いて、この日も序盤から鋭いパスを連発し、完全復活を印象づけた。特にプレーアクションからのディープパスが効果的で、レイダース守備陣を終始翻弄した。ペイトリオッツの浮上を予感させる1勝となった。

試合は第1Qにペイトリオッツが14点を奪うと、その後も攻撃の手を緩めず大量得点を積み重ねた。レイダースはQBカーク・カズンズが243ヤード、1TDを記録したものの、ラン攻撃がわずか27ヤードに抑え込まれ、攻守両面で主導権を握れなかった。これでレイダースは連敗となり、シーズン序盤の勢いにも陰りが見え始めている。

勝敗がほぼ決した最終盤には、ドラフト全体1位ルーキーのQBフェルナンド・メンドーサが登場。短い時間ながらNFLデビューを果たし、将来への期待を抱かせた。
【ペイトリオッツ vs レイダース】大差の付いた試合終盤で、NFLデビューとなったレイダースQBメンドーサ(#15)=Getty Images=Getty Images


ピッツバーグ・スティーラーズ ○34-22● インディアナポリス・コルツ
スティーラーズのオフェンスが久々にかみ合った。RBジェイレン・ウォーレンが、ラン101ヤード1TD、パスレシーブ87ヤード1TDと活躍した。コルツはKスペンサー・シュレーダーが最長57ヤードを含むFG5/5と気を吐いたが、オフェンスがTDを取り切れないゆえの好スタッツでもあった。

ニューヨーク・ジェッツ ○17-12● クリーブランド・ブラウンズ
ジェッツがロースコアゲームを制した。ルーキーRBブレイロン・アレンが、試合最終盤に22ヤードのランTDで勝負を決めた。アレンはキャリア初の大台超えとなる、24キャリー116ヤードの活躍だった。

シンシナティ・ベンガルズ ○31-24● マイアミ・ドルフィンズ
ベンガルズが、ドルフィンズの第4Qの反撃をしのいで勝った。QBジョー・バロウは、今季初となるパス4TDゲーム。9人のレシーバーにパスを投げ分けた。ドルフィンズは開幕5連敗。

【小座野容斉】

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