7月21日からスタートした世界選手権の競泳競技。現地取材を敢行しているスイミング・マガジンでは、レース後のコメントをはじめ、注目レースの紹介やレースを見て感じたことなどを、少しラフなタッチも入れ込みつつ、紹介していく。スイマガルポだけに、マニアック過ぎたらゴメンナサイ!
写真/男子1500m自由形の決勝8選手はすべて欧州勢。優勝争いをするパルトリニエリ(右)とベルブロック(左)は予選でも同組で対決(撮影◎毛受亮介/スイミング・マガジン)
あっという間の最終日。日本選手は午前中に予選を行なった男女の400m個人メドレーと男女の400mメドレーリレーはすべて午後セッションの決勝に進んだ。
予選を終え、2つ目の金メダル獲得に挑む瀬戸大也(ANA)は、最大のライバルと目されていたチェース・カリシュ(米国)の予選落ちを知り、「決勝はひとり旅します」。目標として掲げている『日本新で金メダル』に向け気を引き締めた。
一方の大橋悠依(イトマン東進)も、200m個人メドレー決勝での失格から気持ちを立て直してレースに臨み、「(200mのあとは)すぐには立ち直ることはできなかったが、これまで準備してきたので、自分がすべてを出しきれたと思えるレースをしたい」と、こちらも決勝は自分自身との戦いと胸に刻み、挑む。
男女のメドレーリレーは、男子3位、女子8位で決勝へ。メダル獲得を目指し、決勝レースにすべてをかける。
日本選手が出場するレース以外の個人種目で楽しみなのは男子センゴ(1500m自由形)。なんと、8人全員が欧州の選手という顔ぶれとなった。リオ五輪チャンピオンの第一人者、グレゴリオ・パルトリニエリ(イタリア)をセンターレーンに、パルトリニエリとしのぎを削ってきたミハイロ・ロマンチュク(ウクライナ)と若手の急成長株、ドイツのフローリアン・ベルブロックが両脇を固める。ちなみにこの3者、昨年の欧州選手権でも三つ巴の争いを演じており、そのときはベルブロックが優勝、2位ロマンチュク、3位パルトリニエリの順だった。そして予選4位の19歳、アレクサンダー・ノアゴール(デンマーク)も勢いがあるだけにレースをおもしろくしてくれそうだ。
初の世界一を目指すベルブロックは今大会のOWS10kmを制している持久力自慢の選手。予選後にはガールフレンドに会ってリラックスしたようで、彼女にいいところを見せるためにもかなり頑張るだろう。
果たして今晩、世界一の称号を手にするのは!?
文◎桜間晶子(スイミング・マガジン)
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