7月21日からスタートした世界選手権の競泳競技。現地取材を敢行しているスイミング・マガジンでは、レース後のコメントをはじめ、注目レースの紹介やレースを見て感じたことなどを、少しラフなタッチも入れ込みつつ、紹介していく。スイマガルポだけに、マニアック過ぎたらゴメンナサイ!
写真/昨日の200m平泳ぎ準決勝で世界記録タイを出したウィルソンをねぎらう渡辺一平(左)(撮影◎毛受亮介/スイミング・マガジン)
瀬戸大也が200m個人メドレーで会心の金メダル獲得。この流れを今日もしかと引き継ぎたい日本勢は、決勝2レースに登場する。
中でも注目は男子200m平泳ぎだ。この種目の世界記録を持つ渡辺一平(トヨタ自動車)は2分8秒04の6位で決勝へ。1位残りのマシュー・ウィルソン(豪州)は世界記録タイの2分6秒67、2位のアントン・チュプコフ(ロシア)も2分6秒83とふたりが2分6秒台。そのあとに2分7秒台がふたり続き、2分8秒28が決勝ラインという予想通りのハイレベルな争いとなった。
決勝に残ったメンバーはいずれも実力者で、まさに役者がそろった状態で最高のレースが見られそう。世界記録タイのウィルソンはやはり好調。そして光を放っていたのは、渡辺の最大のライバル、チュプコフだ。予選、準決勝ともに、どんだけ伸びるねん! とツッ込みたくなるようなストリームラインを確認する泳ぎで100mまで泳ぎ、ラストだけちょっと上げる感じ。ビッグレースではラストの50mでさすレースが多いが、それでも今回の決勝は、前半型のウィルソンに逃げきられるのを避けるため、積極的なレース展開をしてくるかもしれない。
いずれにせよ、世界記録の更新は必至で、それがどこまでいくのか――。準決勝後、「決勝は2分6秒5を出すプランを考えて臨む」と話した渡辺を信じよう。発表されているこの種目のレース開始時間は21時26分。楽しみだ!
そして入江陵介(イトマン東進)がメダルに挑む男子200m背泳ぎも注目。「決勝は端のレーンからなので一発ねらって」と覚悟を決めて臨む。上位についていければ、あとは得意のラスト15mでスーッと上げて……、メダルはあきらめない!
文◎桜間晶子(スイミング・マガジン)
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