7月21日からスタートした世界選手権の競泳競技。現地取材を敢行しているスイミング・マガジンでは、レース後のコメントをはじめ、注目レースの紹介やレースを見て感じたことなどを、少しラフなタッチも入れ込みつつ、紹介していく。スイマガルポだけに、マニアック過ぎたらゴメンナサイ!
写真/女子200m自由形準決勝で8位となり24日の決勝に進んだ白井(左)は自己ベスト更新を確認しニッコリ(撮影◎毛受亮介/スイミング・マガジン)
昨日(23日)、カツオこと松元克央(セントラルスポーツ)が見事に銀メダルを獲得。会心のレースだった。レース後は、「ひとつも失敗のない完璧なレース」と、銀メダル獲得、そして自己ベスト&日本新という快挙に喜びをかみしめていた。鈴木陽二先生、さすがです。そしてじっくりベースを作って鈴木先生に託したセントラルスポーツの岡田昌之先生も喜んでおられることでしょう。おめでとうございました。
さて24日の夜セッションも2レースで日本選手が決勝に挑む。
まずは女子200m自由形に白井璃緒(東洋大2年)。準決勝は堂々の自己ベスト更新で、「決勝では1分55秒台を目指し、もう一度自己ベスト更新を」と8レーンから下克上の構えだ。
そして男子キャプテン、瀬戸大也(ANA)が最初の決勝レースとなる200mバタフライに臨む。ハンガリーのクリストフ・ミラークは準決勝から1分52秒96。泳ぎも記録もスケールの大きさを見せつけている。強し! それでも、今大会は2回に1回呼吸でいくことにしたと話していた瀬戸のキレ味鋭いラストの追い込みに期待したい。
スイマガ的今大会のメインイベント、男子200m平泳ぎが明日25日から始まる。注目の理由は、日本選手が優勝する可能性が高いこと、そしてその優勝は全体的に高いレベルのレースの中で争われるだろう、とみているからだ。
そのレースを占うためには、決勝に上がってきそうな各選手の調子をうかがうことが重要だと思い、大会初日と2日目に行なわれた男子100m平泳ぎに注目していた。
一番気になったのは豪州の20歳、マシュー・ウィルソン。決勝には進めなかったが、予選で自己ベストを0秒50も更新する59秒17、準決勝でも59秒26で泳ぎ、好調ぶりを示した。100mで0秒5も自己ベストが出たら、普通ならどう考えるだろう。200mでも0秒5は上げられる、もしくは200mだから倍の1秒くらい上がるかな、なんて思っていないか……。
ウィルソンの素晴らしさは泳ぎにも見られた。ひとかきひと蹴りは決してうまくはないのだが、25m過ぎからスーッと伸びてくる泳ぎなのだ。これは長水路向きの強さ。手ごわい。
同じく、25m過ぎからスーッと上がってくる泳ぎを見せたのが、100mで2位に入ったジェームズ・ウィルビー(英国)。金メダルが欲しいと考えるなら、100mより200mの方がラク、というのはほとんどのブレストストローカーの考えること。100mで0秒18の自己ベスト更新、さらには予選、準決勝、決勝と着実に記録を上げていることからも、こちらも好調と見ていいだろう。
そして優勝候補のアントン・チュプコフ(ロシア)は、大会2日前に大阪からLCCで現地入りし100mに出場。記録も自己ベストに近いところで3本そろえていた。レース後に取材エリアを通るときは、いつもニコニコでウォーミングアップが終わったくらいのリラックス感。まあ、チュプコフにとって100mはアップのようなものなのだろうけど……。
さてさて、どの選手が好調なのか、記録を上げて上位に食い込んでくるのかは明日(25日)からのお楽しみ。日本勢は渡辺一平(トヨタ自動車)、小日向一輝(セントラルスポーツ)が出場するが、予選からガツンといい泳ぎを見せ、彼らを跳ねのけてくれることに期待したい。
文◎桜間晶子(スイミング・マガジン)
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