※今シーズンの締めくくりの大会となる池江は、自由形短距離2種目にエントリー
写真◎毛受亮介/スイミング・マガジン
9月15~17日の3日間、福井県・敦賀市総合運動公園プールで開催される国体競泳競技。夏の2大国際大会で活躍した日本代表選手をはじめ、全国大会で活躍したジュニア選手たちが2018年最後の長水路の全国大会に臨む。
ここでは、エントリーリストを元に見どころを簡単にご紹介する。
まず、注目なのは、何といっても池江璃花子(東京/ルネサンス/淑徳巣鴨高3年)。8月のパンパシフィック選手権の100mバタフライ、200m自由形で日本新を樹立、アジア大会では6冠に輝き、世界の頂を狙える選手として成長を遂げた。今大会の少年女子Aでは、昨年の国体で日本新を樹立した50m自由形と日本記録を保持する100m自由形にエントリーしており、リレー種目でも活躍が期待される。
さすがに国際大会の連戦による疲れが残っているだけに、自己ベスト更新を望むのは酷だろう。それでも世界トップレベルの選手として、存在感のある泳ぎは見せてくれるはずだ。
少年女子A100m自由形には、専門種目の背泳ぎで成長を遂げ、アジア大会400mフリーリレーの日本新樹立に貢献した酒井夏海(埼玉/スウィン南越谷/武南高2年)、昨年の世界選手権200m個人メドレー5位の今井月(愛知/豊川高3年)らが顔をそろえるだけに、池江中心にどのように展開するか、楽しみである。
少年男子Aは400m種目にずらりと実力者が顔をそろえる。
4月の日本選手権400m自由形で3分50秒を切り3位入賞、今年のインターハイ200、400m自由形2冠で10月のユース五輪代表の吉田啓祐(東京/日大豊山高3年)、この世代の自由形中長距離を引っ張ってきた菖池竜輝(兵庫/コナミ三田/報徳学園高3年)、今年のインターハイ1500m自由形覇者の遠藤光(栃木/ビッグツリーSC/作新学院高3年)、インターハイの400mで吉田と接戦を演じた秦隆太朗(大阪/初芝SS/桃山学院高3年)らがエントリー。
また、春先からしのぎを削ってきた個人メドレーも高3世代の実力者がずらり。国体では400mでの勝負となるが、今年のインターハイ個人メドレー2冠の松本周也(静岡/伊東高3年)を筆頭に、4月の日本選手権400mでファイナリストとなった井狩裕貴(大阪/イトマンSS/近畿大附高3年)、200mでインターナショナルD記録を突破している大武誠之(東京/芝浦工大附高3年)、インターハイでは1500m自由形と並び400m個人メドレーでも3位に入った成長株の松田龍(佐賀/佐賀学園高3年)らが顔をそろえる。
両種目とも名前を拳げた全員の適性距離がズバリここ! という選手ばかりではないが、来年以降、大学生となるだけに、高校最後の大舞台で意地をかけた戦いを繰り広げるだろう。
文◎牧野 豊/スイミング・マガジン
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