10月1日(木)からデンカビッグスワンスタジアム(新潟)で開催される陸上の第104回日本選手権。大きな注目が集まる男子100mでは、今季好調のケンブリッジ飛鳥(Nike)、桐生祥秀(日本生命)が9秒台での覇権争い、なるか?
上写真=10秒0台を安定して出し続けている桐生(左)と、完全復活を遂げたケンブリッジ(右)
撮影/田中慎一郎(陸上競技マガジン)
→競技日程
10月1日(木)/予選:15時30分~・準決勝:19時30分~
10月2日(金)/決勝:20時30分
→記録
日本記録 9秒97/サニブラウン・A・ハキーム(フロリダ大・2019年)
大会記録 10秒02/サニブラウン・A・ハキーム(フロリダ大・2019年)
昨年度優勝のサニブラウン・アブデル・ハキーム(タンブルウィードTC)は今大会を欠場。優勝争いは、10秒03の今季日本最高でAthlete Night Games in FUKUI(8月29日/以下、福井)優勝のケンブリッジ飛鳥(Nike)、ゴールデングランプリ(8月23日/以下、GGP)優勝者で10秒0台を3試合で出した桐生祥秀(日本生命)の2人が軸となるだろう。今季の実績を見れば、ケンブリッジと桐生は9秒台、そしてサニブラウンが保持する日本記録(9秒97)を更新する力がある。
ケンブリッジは新しい体の使い方で、トップ選手の中では出遅れぎみだったスタートからの加速がスムーズになった。昨年まではレース序盤では後方が定位置だったが、今年は前半から先頭争いに加わるはずだ。課題と言う「後半の乗り込み」がクリアできれば自身初の9秒台到達も現実的なものとなる。
桐生は課題とする加速からのトップスピードが一段階上がれば、中盤でトップに立つだろう。10秒0台はいつでも出せるようになり、目指すのは9秒9台中盤ではなくなった。桐生を指導する土江寛裕コーチからは「アジア記録(9秒91)」という言葉も出始めるほど、好調を維持している。
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