2019年全国高校野球選手権大会10日目はベスト8進出を懸けた3回戦4試合。作新学院、東海大相模、明石商、八戸学院光星と強豪が続々。
岡山学芸館は広島商との初戦(2回戦)では、終盤の集中打で逆転勝ちを収めた。一番・好田凌、二番・金城祐太が出塁して、四番・長船滉大がかえすパターンで得点を重ねた。投手で五番を務める丹羽淳平(左顔面骨骨折)を欠く模様だが、初戦同様、接戦に持ち込みたい。
作新学院は筑陽学園を延長10回の末に下しての3回戦進出。長打こそ立石翔斗の二塁打のみだったが10安打を放った打線につながりがある。3盗塁を決めた福田真夢の機動力も大きな武器となる。投げては林勇成が137球を投げて完投しているが、二番手の三宅悠弥が控えるのは頼もしい。
写真/高原由佳
東海大相模は優勝候補・近江との初戦を危なげなく制した印象。遠藤成が8回途中1失点の投球を見せると、野口裕斗、柴藤大輝も甲子園のマウンド経験を積んだ。遠藤は六番打者としても2安打1盗塁の活躍で、続く本間巧真も2安打と好調。上位打線に当たりが出てくるとさらに得点力が上がる。
中京学院大中京は北照との初戦を7回の集中打で4点を奪って制した(4対3)。先発した不後祐将が6回途中まで1失点で粘り、赤塚健利、元謙太へとつないだ継投が勝利につながった。投手陣が東海大相模打線をいかに少ない失点に抑えるかがポイントになりそうだ。
花咲徳栄との初戦を4対3で制した明石商は2度追いつかれながらも逆転を許さない守備の粘り強さと追いつかれた直後に勝ち越す試合巧者ぶりが際立つ。2年生エース・中森俊介のほかには左腕・杉戸理斗、右腕・溝尾海陸も控えており、投手起用の選択肢も幅広い。
初戦で15安打7得点を奪い、宇和島東を下した宇部鴻城も投打にバランスが整う。打っては一番の岡田佑斗が3安打とチャンスメーク、九番・川村勇飛が3打点と打線に切れ目がない。初戦は岡田が完投したが、エースナンバーを着ける左腕・池村健太郎の先発もあり得る。
打力を持ち味とする両チームの戦い。海星は聖光学院との初戦で本塁打を放った二番・大串祐貴の前に好機をつくりたい。初戦は柴田蓮人が2失点完投したが、江越永輝、丸嶌遼との継投が基本線。
八戸学院光星は2試合連続2ケタ安打と打線が好調。武岡龍世、近藤遼一、下山昂大には本塁打が飛び出している。投手陣は終盤、背番号1を着ける山田怜卓につなぐ形で勝ち上がってきた。海星投手陣対八戸学院光星打線の構図が成り立つ。
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