中学、高校と全国トップで活躍した新迫志希(4年)。早大に進学後、1年目は順調だったものの、駅伝で結果は残せなかった。最終学年の今年、4年間の思いを箱根にぶつける。
写真上=昨年箱根で9区。全日本では7区9位で6位入賞をアシストした
撮影/中野英聡(陸上競技マガジン)
「めっちゃ楽しかったです」
11月23日の10000m学連記録挑戦会、走り終えた新迫志希の表情は晴れやかだった。
このレースでは、同級生の太田智樹の見事なアシストもあった。序盤は青学大勢が引っ張っていたが、3000mくらいでペースが落ちると太田が先頭に立ち、新迫もすかさず太田のすぐ後ろに付いた。
「うまく聞き取れなかったんですけど、レース中に“俺が引っ張るから”と言ってくれて、この日が太田と一緒に走る最後のトラックレースになるので、楽しく走りました」
太田に声をかけられ、新迫は笑顔を覗かせる場面もあった。そして、高校2年時以来、実に5年ぶりとなる10000mの自己記録(28分55 秒78)をマークした。
新迫にとっては、後がない状況で挑んだ記録会だった。
中学、高校と全国トップ級の活躍を見せ、早大入学後も1年時は順調だった。ところが、駅伝でなかなか期待通りの活躍を見せることが叶わなかった。
さらに、前回箱根後にアキレス腱をケガし、今季は、トラックシーズンにほとんど活躍の機会がなかった。
そんな状況で、夏はチームを離れ、実業団の中国電力の練習に参加。自ら厳しい環境に身を置くことで、メンタル面も鍛え上げた。また、スピード系の練習に重きを置いた分、つなぎのジョグでは長い距離を走るようにしていたという。
「本当はチームを引っ張らないといけない立場なのに、自分の状態が良くなることを信じて、好きなようにやらせてもらったことがありがたかったです」
そして、秋。箱根予選会は回避したが、全日本大学駅伝ではロング区間の7区を担った。区間9位の走りは、箱根に向けて及第点を得られる走りではなかったが、新迫自身にとっては手応えが得られたレースになった。
「区間順位はそんなに良くないんですけど、前半だけは良い走りができたという感覚がありました。箱根を走るには、あと10㎞をなんとかしなければなりませんが、あと2カ月で間に合わせることができるという確信が得られました。(箱根を走る)チャンスはまだぶらさがった状態で、見えているだけに過ぎず、掴んではいません。でも、そのチャンスを逃さないように、一生懸命にやっています」
10000m学連記録挑戦会の結果は、そのチャンスをぐっと手繰り寄せる走りになったのではないだろうか。
4年間、苦しんだ分、最後の箱根には全力をぶつけるつもりだ。
しんさこ・しき◎1997年4月28日生まれ、広島県出身。自己ベストは、10000m28分55秒78(大4)、ハーフマラソン1時間04分03秒(大3)
文/和田悟志
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