全国高校駅伝(都大路)の福岡県予選が3日、嘉麻市嘉穂総合運動公園周辺コースで行われ、女子は筑紫女高が1時間09分35で5連覇を達成。男子は自由ケ丘高が2時間05分49秒で初優勝し、記念大会も含め、初めての都大路出場を決めた。
福岡大会を制し、全国初出場を決めた自由ケ丘高(左)と5年連続26回目の出場を果たした筑紫女高(右)
撮影/新甫條利子
女子は1区で酒井美玖(北九州市高2年)が筑紫女高の池田朱里(2年)に29秒差をつけて区間賞を獲得。第2中継所でも北九州市高が15秒のリードを奪っていたが、「3区でトップに立ちたい」(長尾育子監督)としていた筑紫女高の主将、市原沙南(3年)が2.2km付近で北九州市高をとらえてトップに立つと、第3中継所では筑紫女高が16秒のリード。その後は1年生の2人がトップを譲らず、5年連続26回目の県代表に決まった。全国は3度の優勝を含む18回の入賞を誇る名門校だが、前回は15位と入賞を逃しただけに「入賞に返り咲く」(長尾監督)ことが目標だ。
男子は県大会で2年連続2位と惜敗していた自由ケ丘高が初優勝し、「悔しい思いを抱いていた3年生が思いを持ち続けて頑張ってくれた」と、岸本隆雄監督の目から涙がこぼれた。1区で山本歩夢(2年)が5秒差をつけて区間賞を獲得するも、2区で大牟田高に逆転を許す展開。しかし4区の松並昂勢(3年)が再逆転して33秒差をつける区間新の快走で流れを引き戻し、5区の緒方春斗(3年)、6区で主将の塚田翔伍(3年)と3人が区間新記録を樹立する勢いで第6中継所ではリードを58秒に広げた。大牟田高のアンカーには国体B3000mで3位に入った荒巻朋煕(1年)が控えていたが、自由ケ丘のアンカー・西村真周(1年)が逃げ切り、念願の県代表として都大路への切符を手にした。
文/新甫條利子
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