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2018-08-03

ナイキ ズーム ペガサス ターボ アスリートインタビュー 第2回 設楽悠太が語る東京五輪への道

アスリートの望みを叶えたシューズ
「ナイキ ズーム ペガサス ターボ」

 昨年、世界のマラソン界を席巻した、ナイキの“厚底”レーシングシューズを履くアスリートは、日々のトレーニングで履くシューズにもヴェイパーフライのテクノロジーを求めていた。それらのアスリートの声を取り入れ、彼らの望みを叶えた新しいランニングシューズが「ナイキ ズーム ペガサス ターボ」だ。

「ナイキ ズーム ヴェイパーフライ エリート」「ナイキ ズーム ヴェイパーフライ 4%」に搭載されたカーボンファイバーのプレートは入っていないが、これらのシューズのもう1つの大きな特徴であるナイキ ズーム X フォームをミッドソールに採用している。

 このミッドソール素材のナイキ ズーム X フォームは、ナイキのフォームのなかで、最軽量(メンズ28㎝の片足が238g、ウィメンズ25㎝で195g)。また、シューズに力がかかるたびに、シューズを通してエネルギーが失われるが、このフォームのエネルギーリターンは85%と最も優れており、エネルギーの損失を最小限に抑えることができる。

 踵が流線型をしているなど、見た目は「ナイキ ズーム ヴェイパーフライ 4%」に近いが、ラスト(足型)は、多くのランナーの支持を集め、より汎用性の高い「ナイキ エア ズーム ペガサス」シリーズと同じラストを採用した。「ナイキ ズーム ヴェイパーフライ エリート」や「ナイキ ズーム ヴェイパーフライ 4%」と同等の感覚を味わうことができつつ、日々のトレーニングに最適な1足に仕上がっている。

 このシューズの製品発表会には、男子マラソン日本記録保持者の設楽悠太と、大迫傑も登場。日本男子マラソン界を牽引する2人に、現状とこれからのこと、そしてシューズのことなどを聞いた。

 2回目は設楽悠太へのインタビューをお届けする。

したら・ゆうた● 1991 年12 月18 日、埼玉県生まれ。武蔵越生高(埼玉)→東洋大→ Honda。双子の兄・啓太(日立物流)とともに、中学、高校と駅伝でチームを全国に導く。東洋大では2度の箱根駅伝優勝に貢献。13 年ユニバーシアード(ハーフマラソン)代表。15 年北京世界選手権、16 年リオ五輪には10000mで出場した。17年東京マラソンで初マラソン。今年の東京で2時間06分11 秒の日本新を樹立し、2位に入った。ハーフマラソンの日本記録(1時間00 分17 秒)ももつ。

7月中旬に行われたナイキ ズーム ペガサス ターボのプレス向け発表会に、大迫とともに新作シューズで出席した。発表会ではトークイベントが行われ、現状と今後のレース予定を明かした

東京マラソン時に脛を疲労骨折
5月下旬から本格的に走り始めた

──ナイキ ズーム ヴェイパーフライ 4%を履いてマラソン、ハーフマラソンと日本記録を樹立しましたが、最初に厚底を見たときの率直な感想は?

設楽 以前は、レースでは底の薄いシューズで走るのが当たり前だと思っていたので、全く想像できなかったことでした。厚底のシューズを初めて見たときは“こういう時代が来たか”と思いました。でも、こうやって試合で結果を残せているのは厚底シューズのおかげだと思っています。

──2月の東京マラソンの後はレースに出ていませんが、現状は?

設楽 東京マラソンで脚を痛めてしまって、レース後に病院に行ったら、右脚の脛の疲労骨折と診断されました。それで、3月は休もうと思ったのですが、予想以上に取材が多くて休めなくて、4月も状態が良くなくて、5月下旬辺りからようやく本格的に走り始めました。東京マラソンの時と比べたら2〜3割程度ですが、やっとスピード練習もできるようになりました。

──今後のプランはどのように思い描いていますか?

設楽 出遅れているので、脚の状態を確認しながら試合を決めていきたいです。具体的な試合名は明かせませんが、秋にトラック、年内にマラソンを走り、来年の東京マラソンに出場したいと思っています。東京マラソンは2回走って、相性が良いので、これだけは外せない大会だと思っています。

──年内に出場するマラソンは、どのような位置付けで走るのでしょうか?

設楽 マラソンはまだ3回しか走っておらず、まだまだ経験が浅いので、とりあえず経験を積むことを考えています。たくさんマラソンを走って、世界と勝負していきたいです。

日本人だけに勝つという考えは持っていません。来年はMGC(=マラソングランドチャンピオンシップ、2020年の選考レース)がありますが、そこもあまり意識していません。世界をイメージしながら、マラソンをやっていますから。

世界とは、タイムで約3分もの差があります。でも僕は、その3分をこれからのトレーニングで縮められると思っています。

まずは東京五輪でのマラソン代表に
そして、狙うはメダル獲得

──トラックとマラソンとで、そんなに取り組みを変えないとおっしゃっていましたが、今後もそうなのでしょうか?

設楽 脚の状態を確認しながらやっていきたいとは思いますが、これまで同様、マラソン前にも40㎞走はやらないつもりです。僕は40㎞走をやると体がもたないので、30㎞走で十分です。レース2カ月前から週に1回、30㎞走を取り入れて、あとは試合を挟んでいけば、試合でスピードが付くと思うので、そこを考慮しながらやっていきたいです。あとは、無理をしないことですね。

──そのなかで「ナイキ ズーム ペガサス ターボ」をどのように取り入れていきますか?

設楽 履いた感じは、非常に軽く、クッション性もあるシューズだと思いました。僕は、ジョギングなら「ナイキフリー」、距離走なら「ナイキ ズームフライ」、レースでは「ナイキ ズーム ヴェイパーフライ 4%」と、自分で決めたシューズでしか走っていません。ですが、「ナイキ ズーム ペガサスターボ」に足を入れてみて、インターバルや距離走など、いろんなトレーニングに生かせると思いました。これからトレーニングに取り入れていきたいと思います。

──最後に、2020年への意気込みをお聞かせください。

設楽 皆さんはたぶん、日本人がメダルを獲る瞬間を見たいと思っていると思います。まずは日本代表を勝ち取って、メダルをとれるように、今後練習をしっかり積んでいきたいです。結果で、皆さんに良い報告をできればと思っています。

ズームシリーズの新作「ナイキ ズーム ペガサス ターボ」は、長年愛されているペガサスシリーズの「ナイキ エア ズーム ペガサス」のさらにスピードを高めたモデル。話題の”厚底シューズ”のクッション素材である「ナイキ ズームXフォーム」を搭載し(カーボンファイバーのプレートは不使用)、従来のナイキフォームよりも優れたエネルギーリターンを実現する。日々の練習に最適。8月2日発売。\19,440(税込)

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