BBMのプロスポーツカメラマンによる厳選ショットを紹介していく連載ですが、今回は羽生結弦選手の4度目の登場! 前回の羽生選手の回に引き続いて、先シーズンのエキシビションからお届けしていきます。
撮影/解説◎毛受亮介
前回、先シーズンのエキシビションの写真を掲載しましたが、いかがでしたか? 実はまだまだ紹介しきれませんでしたので、今回はその続きをお届けします!
『SEIMEI』
2019年12月23日 オールジャパン メダリスト・オン・アイス
=東京/国立代々木競技場第一体育館

Canon EOS-1DX MarkⅡ 400mmx1.4 f4 1/800秒 ISO5000
前日までの全日本選手権で、2位に終わった羽生選手。連戦の疲労は明らかでしたが、この日は笑顔でリンクに姿を見せてくれました。
この頃になると、「今回のエキシの曲は何だろう?」と予想するのが楽しみになってきていましたが、演じられたのは、まったく予想していなかった『SEIMEI』でした。いやー、やられた!

Canon EOS-1DX MarkⅡ 400mmx1.4 f4 1/800秒 ISO5000
言わずと知れた、平昌オリンピックで金メダルを取ったフリーの演目『SEIMEI』。
やっぱりいいよなー、でもこの曲はエキシでやるより競技でやる方がかっこいいけどなー、とか思いながら撮っていました。それがまさか…。
Canon EOS-1DX MarkⅡ 400mmx1.4 f4 1/1000秒 ISO5000
そのまさか。この約1カ月後、シーズン中ながらプログラムが変更されて、『SEIMEI』が復活することになったのです。
後に羽生選手が「ものすごく自分でいられると思った」と語ったように、この演技後のホッとしたような表情に、プログラム変更のきっかけとなるような感情が写っているような気がします。
Canon EOS-1DX MarkⅡ 400mmx1.4 f4 1/800秒 ISO5000この日はクリスマスも近づく年の瀬。雪が降るような演出で、フィナーレを迎えます。
前日の会見で、2月の四大陸選手権に出場することが発表されました。それまでに連戦の疲れを少しでも癒してほしいな、と思いました。
『Hope & Legacy』2020年2月9日 ISU四大陸選手権=韓国・ソウル/木洞アイスアリーナ

Canon EOS-1DX MarkⅢ 300mmx f3.2 1/1600秒 ISO4000
この日は男子シングル・フリーの演技が昼過ぎにあり、そのあとに表彰、記者会見などを終えてすぐ、エキシビションに臨む、という選手には過酷なスケジュールでした。
今回の演目は、『Hope & Legacy』。前に韓国で行われた四大陸選手権は2017年。その年、羽生選手が演じていたフリーの曲です。私の希望はもう一つの方だったんですけど…。そう、もう一つの方とは、当時SPの曲だった『Let’s go crazy』。曲調が対照的なこの2曲ですが、どちらもカッコよかったですね!

Canon EOS-1DX MarkⅢ 300mmx f3.2 1/1600秒 ISO4000
羽生選手の演技とピアノの旋律が一体となって、こちらに何かを訴えかけてきます。ゆるやかになったり、激しくなったりする波にのまれそうになりながら、なんとかしがみついてシャッターを切ります。

Canon EOS-1DX MarkⅢ 300mmx f3.2 1/1600秒 ISO4000
指差す先の未来に、希望がありますように。そう願わざるを得ません。

Canon EOS-1DX MarkⅢ 300mmx f3.2 1/1600秒 ISO4000
本来ならこの後、3月に世界選手権がある予定でしたが、ご存知のように中止に…。
モントリオールの地で演じられるはずだったのは、何の演目だったのか。とても気になります!
おまけ!
2020年2月9日 ISU四大陸選手権
=韓国・ソウル/木洞アイスアリーナ

Canon EOS-1DX MarkⅢ 70-200mmx f2.8 1/200秒 ISO4000
それではみなさん、またお会いしましょう。
そして、「ありがとうございましたー!」※BBMフォトギャラリーは毎週金曜日に更新予定です。