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2020-09-30

【陸上】日本選手権が明日開幕・注目の男子100m/桐生「いい思い出をつくりたい」ケンブリッジ「しっかり勝ちたい」

前日練習で感触を確かめたケンブリッジ(左)と桐生 撮影/フォート・キシモト/日本陸上競技連盟

明日から開幕する日本選手権(新潟・デンカビッグスワン/10月1~3日)。その前日会見がリモート形式で行われ、日本歴代2位タイの9秒98の自己記録を持つ桐生祥秀(日本生命)、今季10秒03の自己記録をマークするなど好調のケンブリッジ飛鳥(Nike)らが意気込みを語った。

桐生が試みる
新たなスタートダッシュ


 大きな注目を集める男子100mは、日本記録保持者のサニブラウン・アブデル・ハキーム(タンブルウィートTC)、日本歴代4位タイの10秒00の自己記録を持つ山縣亮太(セイコー)が欠場。そのなかで今季好調の二人が日本選手権に向けての抱負を語った。

 桐生は今季、すでに4レースで10秒0台を4回マークするなど、高いアベレージでは他の追随を許していない。2014年以来、6年ぶりの日本選手権制覇に向け、「この1か月間練習してきて、それを明日しっかり出して、優勝狙っていきたい」と力強く語った。

 桐生がこの1カ月試しているのは、スタートから20mまでの局面のスピードアップ。そのため、スターティングブロックの高さや幅を変え、自身に合ったスタートダッシュを追求してきた。

「スタートから20mまでがそれほど速くない。それ以降(中盤から後半)はいい感じで乗れているので、そこ(スタートから20mまで)を上げていくためにいろいろ試してきました」

 会場となるデンカビッグスワンでのレースは、高校2年のインターハイ(2012年)以来。そのときは100m4位に終わったため「いい思い出がないので、いい思い出をつくりたい」と明日以降のレースに決意を新たにした。

ケンブリッジは
4年ぶりの頂点目指す

 一方、過去2年は不振に陥っていたケンブリッジは、今季絶好調。8月23日のゴールデングランプリでは桐生に敗れたものの、8月29日のAthlete Night Games in FUKUIでは予選、決勝と立て続けに自己記録を更新、日本歴代7位タイの10秒03まで自己記録を伸ばすとともに、勝負でも桐生を抑え優勝を果たした。

「レースを走るごとに課題を修正できて、自分のイメージに近づいてきていると思います。いまの状態ならそれほど離されないと思いますし、前半しっかりついていって、中盤後半で抜け出すレースができればと考えています」

 4年前のリオ五輪代表選考会を兼ねた日本選手権以来、2度目の優勝を目指すが、「ずっと日本選手権優勝は目指してきたけど、遠のいていたので、しっかり勝ちたい。勝てれば来年に向けての自信になる」と強く意識している。

 2人のほか、日本歴代2位タイの小池祐貴、同9位タイ(10秒07)の自己記録を持つ多田修平(共に住友電工)らからも目の離せない男子100m。予選、準決勝は初日の10月1日、決勝は10月2日に行われる。

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