6月から実施してきた中高校生向けのオンラインプロジェクトを締めくくる特別イベントで、発起人である大迫傑(Nike)、桐生祥秀(日本生命)、寺田明日香(パソナグループ)が活動を通しての感想を語った。
「日本生命 高校陸上ウィズ・アスリーツ・プロジェクト」は、インターハイが中止となった高校生アスリートをサポートするために発足。発起人となったのは男子マラソン日本記録保持者の大迫、男子100mで日本人初の9秒台をマークした桐生、そして女子100mハードル日本記録保持者の寺田の3選手で、これまでリモート形式によるオンラインサミットを皮切りに、高校生とその指導者とのオンライン対談、そしてオンライン陸上サマースクールを開校してきた。
その活動を通して3選手が感じたことは、自分自身にとっても大きなものだったようだ。
Q.プロジェクトを振り返って。 大迫 傑「引き続き取り組んでいきたい」「背中を押して欲しい選手たちのモチベーションになれたかなと思います。それに加えて、私がこの夏に開催した合宿ではエリートたちを集めて彼らのモチベーションをどう高めるかという2つを試せたので、これからも引き続き取り組んでいきたいと思います」
寺田明日香「また会いたいです」「技術のこともそうですが、キャリア選択とか人との付き合い方、コミュニケーションの取り方について、 高校生から質問が多くてすごくうれしかったです。 現在は自粛も緩和されて、ひとつ、ふたつと試合に出て、改めて『あのサマースクールがあったから陸上に取り組む姿勢が少し変わった』と思ってもらえると良いですね 。みんなどうしてるのかな? また会いたいです」
桐生祥秀「直接指導できて良かった」「動画を送っていただいたご本人と直接コミュニケーションを取りながら指導することは今までなかったので、非常に良かったですね!! 選手たちが何を考えながら走っているかのかも分かりましたので」
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