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2020-10-26

【陸上】相洋高・石川ら5名が二冠獲得「不安もあったが勝ててうれしい」

100m、200mで二冠を獲得した石川(左)と三輪(右)(撮影/椛本結城)

10月25日(日)全国高校大会2020兼U20全国大会の最終日が広島広域公園陸上競技場で行われた。今大会では、三輪颯太(西武文理高3年・埼玉)、石川優(相洋高3年・神奈川)、三原梓(立命館宇治高3年・京都)、伊藤陸(近大高専5年・三重)、中野菜乃(武庫川女大1年)、以上5名が二冠を獲得した。

 三輪は2日目に10秒48(+0.6)で100mを制すと、最終日には自己新となる20秒88(+1.0)で200mでも優勝を果たした。

 今季、9月に100m、200m共に自己記録をマークするなど好調を維持していた三輪。200mでは、0秒02自己記録を更新し、強さを見せつけた。レース後、「二冠の実感はまだ湧かない。インターハイが中止となり残念に思っていたが、全国のライバルたちと勝負する機会を設けていただけて良かったです」と大会を振り返った。

 高校女子100m、200mは日本選手権100mで3位の石川が制した。

 自己記録を0秒1縮める11秒56(+2.0)で100mを制すと、200mでも23秒82をマーク。追い風4.3mと公認記録にはならなかったが連戦で疲労の残るなか勝負強さをアピールした。

「不安もありましたが二冠を獲得できてうれしいです。部長として部活をまとめてきた2人で優勝できてよかった」

 1日目、2日目にかけて行われた男子八種競技を5807点で制した岡泰我(3年)と共に部長として結果を残せたと笑顔を見せた。

 高校女子1500m、3000mは、三原が優勝。それぞれ4分26秒65、9分05秒76と自己記録には届かなかったものの、「記録よりも勝負にこだわったレース。ラスト200mの切り替えには課題が残りましたが、勝つことができてよかったです」とレースを振り返った。

 11月8日(日)には、12月の全国高校駅伝出場を懸けた京都府高校駅伝を控える。チームとして挑む全国への戦いを前にこの結果が追い風となるか。

 U20男子走幅跳、三段跳は、2018年にU18日本選手権で同種目二冠を果たしている伊藤が再び優勝を果たした。走幅跳は、昨年U20日本選手権も制しており、3連覇となった。

 2日目に16m10(+2.7)で三段跳を制した伊藤。最終日に行われた走幅跳では、7m88(+2.4)をマーク。2位の鳥海勇斗(日大1年)と同記録ながらセカンド記録が7m70で鳥海を勝り、優勝を勝ち取った。

「鳥海選手と競うことができて楽しかったです。公認でこの記録を出したかったし、もう一段上を目指したかった」

 U20女子は、400mを55秒83、400mHを58秒94で中野が制覇した。U18日本選手権、U20日本選手権はこれまで入賞しているものの、優勝には手が届いていなかった。

「400mで勝ったことで二冠をしたいという思いが強くなり、400mHでは力んでしまいました」

 レース後は反省を口にしたものの400mHについては、「シーズンベストで今季を締めくくることができたのは良かったです」と、笑顔で今季を締めくくった。

陸上競技マガジン 11月号 | BBMスポーツ | ベースボール・マガジン社

展望:全日本大学駅伝/全国高校大会/全国中学生大会 男女やり投  新井涼平(スズキ)& 佐藤友佳(ニコニコのり) 新王者の輝き 女子400mH  イブラヒム愛紗(札幌国際大)ほか 躍動!U20世代 女子円盤投  齋藤真希(東京女子体育大)ほか 大会プレビュー 全国高校大会2020 注目選手Close Up 全日本実業団対抗駅伝・全日本実業団対抗女子駅伝 地区大会&予選会 東京五輪スターファイル 第8回 J・インゲブリクトセン(ノルウェー/男子中長距離) 最新ランキング 日本20傑・高校50傑・中学30傑 陸連時報 箱根駅伝予選会&全日本大学駅伝&全日本大学女子駅伝を総力取材 高校駅伝都道府県大会リザルトetc. ご購入はこちら 定期購読はこちら

文/常盤真葵

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