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2020-10-29

【全日本大学駅伝】待ちに待った駅伝で青学の4年生はカッコよく戦う。神林勇太と𠮷田圭太が最後の全日本へ

4年生として集大成の全日本大学駅伝に臨む神林勇太(左)と𠮷田圭太(右)

神林の駅伝への並々ならぬ思い

 夏合宿の真っ最中、青山学院大学の原晋監督は携帯電話を通して、私にこう話した。
「大会、待ってます!」

 いよいよ、今季の駅伝第1戦、全日本大学駅伝が11月1日に行われる。原監督にすれば、「待ってました!」という気持ちだろう。

 今年は7月にホクレンディスタンスチャレンジが行われたものの、上期は関東インカレが延期、出雲駅伝の中止も発表され、原監督は選手たち、特に4年生の練習成果を発表する場が失われていくことを嘆いていた。

 主将の神林勇太は、不安を抱えながらも練習を進めています、と合宿中に真情を吐露した。

「駅伝の開催は大丈夫だろう――と思っていたんです。それが、出雲の中止が発表されてしまって、まさか、という思いでした。全日本、箱根があると信じて練習をするしかありませんが、正直、つらいところはあります」

 神林は大学卒業後、一般企業への就職が内定しており、競技生活は今季いっぱいとなる。今後、記録会に出る可能性はあるものの、駅伝は全日本と箱根の2本だけだ。それだけにひとつの走りに対する思いは、並々ならぬものがあるだろう。

 振り返ってみれば、青学大は昨年、全日本では東海大との競り合いに敗れて2位。神林は3区で5番目にタスキをもらったが、接戦のなかで苦戦を強いられ、順位をふたつ落としてしまった苦い記憶がある。レース後、「これで箱根は当落線上に戻ってしまいました……」と肩を落としたが、箱根では9区で区間賞。今回は主将らしいチームを活気づける走りを期待したい。

文/生島淳 写真/中野英聡

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