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2021-03-05

ジンクスが続く初場所。そして、今年の春場所は?【BBMフォトギャラリー46】

2021年1月24日=両国国技館 「思ったより重くてビックリした」と、八角理事長から賜盃を受け取る大栄翔。

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令和3年の初場所は埼玉県出身の大栄翔が幕内最高優勝。2年前の相撲5月号の企画で、この大栄翔と北勝富士、阿炎の埼玉県出身3人で埼玉県人座談会をしました。その時、長い相撲の歴史の中で埼玉県出身の力士から幕内優勝と横綱が出ていないということが話題に上がり、「オレが初になる」と盛り上がったものです。当時、実績が一番だった北勝富士は、さぞかし悔しがっていることでしょう。

なんと初場所はこれまで6年連続で初優勝が続いています。平成28年は大関琴奨菊が賜盃を抱き、18年初場所の栃東以来10年ぶりとなる日本出身力士が優勝しました。
 
平成29年は大関稀勢の里。この優勝により横綱に昇進しました。翌春場所、13日目の日馬富士戦で左胸大胸筋断裂の大ケガをしましたが、千秋楽、1差リードする照ノ富士を本割、決定戦と連破して、2場所連続優勝。大きな感動を呼びました。

平成30年は栃ノ心が制し、ジョージア出身力士の初優勝。春日野部屋の優勝は昭和47年初場所の初代栃東以来46年ぶりでした。

そして平成31年は玉鷲が優勝。34歳2カ月での初優勝は年6場所制以降第2位の年長記録となりました。1位は旭天鵬(37歳8カ月)です。この場所は横綱稀勢の里が引退。白鵬以外の上位陣が星を伸ばせず、12日目に2敗でトップを並走する白鵬を破り、一気に波に乗りました。

さらに令和2年は、まさかの德勝龍。平成12年春場所の貴闘力以来20年ぶりの幕尻優勝でした。この場所は序盤で白鵬と鶴竜の両横綱が休場し大混戦となりました。14日目、1敗で並ぶ正代と対戦し、德勝龍スペシャルの突き落としが決まり単独トップ。令和初の天覧相撲を沸かせました。NHKの優勝インタビューでは涙あり、笑いありと国技館は大きな拍手に包まれました。

ちなみにこの間、春場所は昇進したばかりの稀勢の里を含めて、すべて横綱が優勝しています。いよいよ14日に春場所が初日を迎えます。今場所は白鵬も鶴竜も出場するでしょう。このジンクスがはたして続くのか、注目です!(文・写真◎椛本結城)2021年1月24日=両国国技館 千秋楽、大栄翔は隠岐の海を一気に突き出し13勝2敗で優勝を決めた。
2021年1月24日=両国国技館 NIKON  D4s 24-70mm1/800 F4,5 ISO3200   

千秋楽、大栄翔は隠岐の海を一気に突き出し13勝2敗で優勝を決めた。


2016年1月24日=両国国技館 大栄翔は賜盃を抱き、満面の笑みをみせた。
 2016年1月24日=両国国技館 NikonD4s 70-200mm1/500 F6.3 ISO3200

琴奨菊は賜盃を抱き、満面の笑みをみせた。


2016年1月24日=両国国技館 千秋楽、豪栄道を突き落として14勝1敗で優勝を決める琴奨菊。
2016年1月24日=両国国技館 NikonD4s 24-70mm 1/800 F4.5 ISO3200

千秋楽、豪栄道を突き落として14勝1敗で優勝を決めた琴奨菊。


2016年1月24日=両国国技館 優勝パレードは弟弟子の琴勇輝が旗手を務めた。
2016年1月24日=両国国技館 NikonD4s 70-200mm 1/250 F6.3 ISO3200

琴奨菊の優勝パレードは弟弟子の琴勇輝が旗手を務めた。


2017年1月22日=両国国技館 賜杯を傍らにホッとした表情でカメラに視線を向ける稀勢の里。
2017年1月22日=両国国技館 NikonD4s 70-200mm 1/400 F6.3 ISO3200

賜杯を抱いてホッとした表情で視線をカメラに向ける稀勢の里。

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